パラスポーツすごろくの制作秘話をお届けします。第1弾はすごろくの重要なパーツの1つであるコマです。制作を担当いただいているmvp creative japanの大海恵聖さんから御報告いただきます!=====パラスポーツすごろくプロジェクトメンバー コマ担当のおおうみです。プロジェクトのご支援、応援ありがとうございます!クラウドファンディングも後半戦になり、駒チームも支援者の方々のコメントを見て更にやる気満々で急ピッチで製作を進めています!このチームは福祉事業所や障害や病気があっても体の動くところを使ってマウスをうまく使いデータ製作したり、同じ作業をすることが得意だったり、それぞれが出来る作業を分担してやっています。今回はそんなみんなの活動報告をお届けします!このパラスポーツすごろくでは、個人競技をクローズアップして、・車いすフェンシング・パラアーチェリー・パラ卓球・パラ陸上・パラパワーリフティングの5つの競技に使われる用具をすごろく用にデフォルメしたデザインで形を作っています。まずは駒の3Dデータを作るところからスタートです。どの部分を省略してどの部分を強調するかをよく話し合います。メンバーは社会福祉法人HOPにいる尾崎さん(片麻痺)といつも3Dデータ制作をお願いしている木明くん(SMA脊髄性筋萎縮症)に依頼。木明くんは大泉洋さん主演【映画こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話】で販売された公式キーホルダーの大泉さんが乗っていた車いすの3Dデータも製作してもらっています。(【映画こんな夜更けにバナナかよ愛しき実話】全国の映画館で販売された公式グッズ)さて、5競技あるので2人に2競技ずつお願いして、アーチェリーは電動車いすを使っている方もいるので既にあるデータを使用することにしました。車いす陸上のレーサーとパラパワーリフティングは木明くん担当で「用具を詳細に再現するのではなく、どんなことをする競技なのかを見た人がわかりやすくてシンプルな型というオーダーをしたところ、数時間後にオーダーとピッタリな型でデータを送ってきてくれて「早すぎ!(笑)」「バッチシ!」といつもの返信(笑)(画面にレーサーの3Dデータがあります!)ということでレーサーとパラパワーリフティングのベンチ台はあっという間に完成!ほんと、すごい!次はパラフェンシングとパラ卓球! こちらは尾崎さんに依頼。これは競技を調べることから作業開始。パラ卓球は普通の車いすを使うことが多いので、既にある車いすのデータでもよかったのですが、介助用のハンドルがついていたので「アグレッシブなパラアスリートはハンドルが無いタイプの車いすの型にしよう!」ということになり、製作開始。うっかりするときちんと細かく作ってしまいがちになるので、「すごろくっぽく丸っこくてかわいい感じに」を合言葉にしました。車いすフェンシングの車いすは台をつけるかつけないか・・・というところで「やっぱり車いすが動かないってところを強調した方が競技がわかりやすいよね」ということなり、台付きのしっかりした形になりました。駒の中では1番材料費がかかります(笑)さて、そんなすったもんだをクラウドファンディングスタート直前まで繰り返し、年内に個人の支援者の方にすごろくをお届けするため本製作がスタートしています!3Dプリンタフル活動!まずはトレーに造形に必要な量のレジンを入れます。ドバドバドバー・・次に用意しておいたデータが入っているUSBをさします。グサッ!印刷ボタンをおしてスタート。ピッ!上から降りてくるプレートに皆さんが想像している形がさかさまに造形されていきます。?????この大きさだと90分くらいでできあがり!ピピーそれをヘラで外して今度は超音波洗浄機(眼鏡とか洗浄する機械と同じ)でビビビビビーきれいに洗えたら造形するときに必要だったサポート材をとります。ベリベリベリピカピカのパラアーチェリーの駒の出来上がり!この後は紫外線にあてて硬化させます。5競技の駒は1セットで5個使うのですごろくが500個だと2500駒!1000個だと5000駒 (笑)これはみんなが新たに挑戦する駒との戦いです!負けられません!たくさんの方に、このとっても素敵な駒も手に取って見てもらいたいそんな願いと想いも詰まったパラスポーツすごろくです。後半戦も応援どうぞよろしくお願いいたします!!