みなさん初めまして、伊勢出版の池谷明日香です。
残り一週間をきったクラウドファンディングですが、今回は、「浅草橋FAN BOOK」に掲載されているすべてのお店の所在地がわかる「ASAKUSABASHI FAN BOOK MAP」の制作秘話をご紹介させていただきます。
校了の直前まで店名チェックや場所の確認を行なっていたので、編集部としても、とても思い入れの深いページとなっています。実際にこちらを使って編集部が歩いてもいますので、使いやすいMAPになっているはず!? ぜひ、ご活用いただき、皆さんの「浅草橋を歩く。」を楽しんでください!
まずは、浅草橋全体をイラストでの地図にしてみました。その原本をご紹介!!
どうです!? かわいいイラスト付きの手作り感満載の地図に仕上がっています!
こちらは、浅草橋に事務所を構えるイラストレーターの進士遥氏が担当。彼女は、台東区からのお仕事を中心に活動している作家さんで、実は、先日オープンした「古書みつけ 浅草橋」のショップしおりも制作していただいたんですよ。
「進士(シンジ)」って最初に聞いたとき、男性の下のお名前と勘違いしていて、男性なのにすごくかわいいイラストを描く方だなーと思っていたのですが、実際にはスーパー美人なお姉様でした。
そんな彼女のお仕事HPはコチラ↓気になる方は飛んでみてください☆
Haruka Shinji ILLUSTRATION: イラスト | Japan
さて、お話を地図に戻しましょう。
浅草橋FANBOOKおよび浅草橋を歩く。の活動範囲は、浅草橋駅前にある看板に表示されているエリアを基本的な区分としています。
西は「清洲橋通り」を越えたあたりから、北は鳥越神社のある「蔵前橋通り」を越えたあたり、東は隅田テラス含む「柳橋一帯」、南は「靖国通り」を越えたあたりまで……、つまりは「浅草橋駅」を中心とした、「浅草橋駅」を最寄り駅と言うことができるエリアを、浅草橋FANBOOKのエリアとさせていただいています(※蔵前駅のほうが近い、馬喰横山駅のほうが近いお店などもありますが、いずれにせよお散歩気分で歩ける範囲となります)。
それらの範囲をギュギュッと2ページで見せられるように凝縮したのが、進士さんが描いてくれた「ASAKUSABASHI FANBOOK MAP」(※地図名だけ横文字なのは、なんとなく雰囲気を重視したノリです)です。
編集長の伊勢が、「せっかくなので進士さん節のイラストもたくさん描いてほしい」と要望したため、この駅前の看板と同じような細かい道まではリアルにすることはできていないのですが、それでもがっつり描き込んでいます(編集部でラフ地図を使って検証し、この道は描いたほうがよさそうだなどがあった道はプラスで加筆してもらったりしました)。
そして、地図を見てお気づきの方もいらっしゃると思いますが、浅草橋に縁がある場所や食べ物をかわいらしいイラストで表現してくださっています(イラストが描かれている場所にお店があるわけではないのでご注意を)。
こちらは、進士さんが、イラストがどこのお店のイメージかを描き込んだメモ書きになります。それぞれのお店を象徴する絵が可愛すぎますね! 個人的には、巨大なうなぎが好きです。
ちなみに、浅草橋には似たような道が多く、初めて浅草橋に来た方は、駅前以外の場所だとおそらく道に迷ってしまうと思われます。
でも大丈夫! この地図を片手に持って歩けば、なんとなくお店に辿り着くことができると思いますし、それでもわからなければ、道行く人に声をかければきっと優しく教えてくれる……なんてこともあるかもしれません。
はい、ということで、次は制作の裏側を少しお話させてください。
まず、進士さんに描いていただいた地図をデザイナーさんに渡し、母体となるページをつくりました。その後、私が、番号がふられたお店がある場所に該当番号を“マッピング”、地図上に数字を置いていく作業をしました。これが、なかなか骨が折れる作業でして……。掲載された121店舗をイチからGoogle 検索して、正確な場所を特定させる作業は、ただひたすらにグーグルマップと浅草橋マップとを何度も確認するにらめっこ状態でした(笑)。
最初に完成した地図ページを編集部で検証したのですが、お店の掲載順番を入れ替えたり、そもそもマッピングした場所が違ったりなど、修正箇所がたくさんありました。
こちらが、修正の赤が入った内容です。これを見たときは、「お……おぉ……。」と言葉を失いました(笑)。
とはいえ、もっとも苦労されたのはイラストレーターの進士さんであることは間違いなく(校了日前々日、地図の道を増やして建物のイラストを描いてほしいという無理なお願いをしたのですが、快く承諾してくださり次の日には完成した地図を送っていただきました! )、こんなことでくじけてはいられない! と、また気持ちを新たに作業開始。
こうして、バージョンアップした「ASAKUSABASHI FANBOOK MAP」は、校了日のギリギリに完成しました(後日談ですが、校了データを私が間違えて望月印刷さんに入れてしまい、あとからデータを入れ直すというそんなドタバタ劇もありました。す、すみません!涙)。
そんな進士さん&編集部で贈る渾身の地図は、FANBOOKの先頭ページで展開されていますが、本日は特別にこちらでも公開しておこうと思います。というか、早く皆さまに見てほしくてー!
どどん! どうでしょう? 圧巻ではないですか!?
進士さんからもこの地図についてのコメントをいただきましたのでご紹介します。
「浅草橋は、食べたり呑んだり、モノづくりをしたり……。知れば知るほど面白い魅力たっぷりな街でした。私もMAPを通して浅草橋の魅力をモリモリ伝えられたらいいなと思いながら描きました」。
はい、本当にモリモリと浅草橋の魅力が伝わってきています!
浅草橋愛にあふれるイラストに大感謝!!
ということで、最後に、私からも一言申し上げさせてください。
マッピング作業をしていて改めて、浅草橋には、こんなにもたくさんの飲食店やショップが点在しているんだと驚きました。しかも、掲載されている店舗以外にもまだまだたくさんのお店がこの町にはあります。緊急事態宣言も明けたことで飲食店さんもどんどん活気づいてきていますし、浅草橋にお買い物に来られる方も増えてきている印象です。まさに、絶好のタイミングでの発売になるのが、「浅草橋FAN BOOK」。かつての町の賑わいを取り戻すためにも、この本が町の盛り上げに一役買ってくれたら、こんなにもうれしいことはありません。
この本がたくさんの人たちの手に届き、皆で、「浅草橋を歩く」できたら幸せです。
ちょいとおいでよ、浅草橋に!