いつも当プロジェクトへご理解・応援いただき、ありがとうございます。都市科学部2年の伊東秀真です。
昨年よりスタートしたバイオトイレプロジェクトですが、この度パラグアイの農村にトイレ1基が完成しました。今後の水環境を見据えると、パラグアイの農村にとってこのバイオトイレの建設は大きな一歩だと確信しています。完成したトイレは早速使用を開始し、問題がないか確かめているところです。建設時はどうなることかと思いましたが、無事イメージ通りのトイレが完成しました。
今後は、1基めのフィードバックを業者や使用者より受けた上で、提携するカアグアス国立大学の圃場に2基めの建設を行います。建設後は、1-2年かけて2基を利用して適切な堆肥ができるか検証を進めて参ります。それと同時に希望者が建設を行えるようにサポートを行う予定です。また、JICAのアグリツーリズムの草の根技術協力プロジェクトの一環として建設予定の宿泊施設にバイオトイレを併設します。訪問者の体験と同時に、管理する農村住民に対しても普及につながると考えています。
何のスキルも資金も無かった大学生の私たちが、皆様のお力添えのおかげで、遠く離れたパラグアイの地にバイオトイレを建設できました。私たちプロジェクトメンバーは、現物をこの目で見ることができて感動しております。特に私は設計を担当したので、自分の引いた図面が形になって感無量です。今、日本にいるこの瞬間にも地球の裏側に自分が作ったトイレがあるとは不思議な気持ちです。
末筆ではございますが、クラウドファンディングの立ち上げから、パラグアイでの活動を調整していただいたミタイ・ミタクニャイ子ども基金の代表藤掛先生、果敢にバイオトイレを受け入れてくださった家庭のみなさま、提携大学としてパラグアイで検証していただくカアグアス国立大学生産学部の先生方、建設いただいた業者の方々、当プロジェクトを応援いただいたすべての方々に改めてお礼申し上げたいと思います。皆様のお力添えがなければこのプロジェクトは実現しませんでした。本当にありがとうございました。