はいさい!ナチュラルブルーです。
今回はサンゴのはなし#3ということで、「サンゴとサンゴ礁の違いについて」ご紹介させて頂きます!
前回の「サンゴって石?植物?動物?」でサンゴは刺胞動物の仲間とご紹介させて頂きましたが、ここではサンゴがどのようにできているのかをご紹介させて頂きます。
サンゴは石灰質の骨格と「ポリプ」と呼ばれる本体で作られており、動物の一匹一匹、または群体の一つ一つを指します。
写真のように、サンゴをよく見てみるとぽつぽつと沢山の穴のようなものがありますが、この一つ一つがポリプになります。
ポリプという聞きなれない言葉が出てきたので、ポリプについて紹介します!
ポリプとは、刺胞動物が岩や海底で固着生活を営むためになった姿であり、イソギンチャクのように固着して触手を広げるものをいいます。
サンゴはこのポリプと呼ばれる構造をもちます。
図のように、サンゴのポリプは、エサを捕らえる触手、食べたり排泄したりする口、食べたものを消化する胃腔と骨格から成り立っており、
個々のポリプが共骨と共肉によってつながって群体をつくり、群体は石灰質の骨格をつくりながら、ポリプが出芽・分裂を繰り返すことによって成長していきます。
このポリプが1つのみで生きているものを「単体サンゴ」、分裂を繰り返してクローンが複数集まったものを「群体サンゴ」と呼びます。
イメージの為に、単体サンゴの仲間であるクサビライシ、群体サンゴの仲間であるウスエダミドリイシの写真をご覧ください。
このように、サンゴは石灰質の骨格と「ポリプ」と呼ばれる本体で作られており、動物の一匹一匹、または群体の一つ一つを指します。
ポリプというイソギンチャクのようなウネウネとしたものが骨格を作りながら大きくなり、それぞれ他のポリプとくっついてドンドン大きくなったものとイメージしてもらえたらと思います。
ここまでは、サンゴについて紹介してきました。
サンゴについて分かれば、サンゴとサンゴ礁の違いは簡単です!
「サンゴ」は動物の一匹一匹、または群体の1つ1つを指し、
「サンゴ礁」 サンゴが自らの石灰質の骨格を長い時間をかけて積み重ねて海面近くまで高まりを作る地形のことを指します。
「サンゴ」は生物、「サンゴ礁」は地形のことをいいます!
サンゴが死んだ後、残された石灰質の骨や殻が固まって長い間積み重なり、サンゴ礁が出来るのです。
以上が、サンゴとサンゴ礁の違いについてでした!
サンゴのニュースを見るときに、サンゴの話なのかサンゴ礁の話なのか注目してみてみてください!