【ご挨拶と、このプロジェクトの目的】
こんにちは。「妓楼を茶楼に!」プロジェクトです。
築120年以上の歴史がある妓楼を茶楼に改修するための資金を集めたい。
そして、素晴らしい妓楼建築を保存しつつ活用し、たくさんの人に見てもらいたい。
そんな想いから、本プロジェクトを立ち上げました。
本プロジェクトの代表は、旧第二友栄楼オーナーの政倉莉佳(通称ママさん)。
ママさんの想いに共感した、古い建物好きのこけし山田、タイル絵作家のこだんみほが、本プロジェクトをサポートしながら実施しています。
↓ こちらは政倉莉佳からのご挨拶です。(春のクラウドファンディングで公開したもの)
今回はキャンプファイヤーでの2回めのプロジェクトとなります。
おかげさまで今年春に実施したクラウドファンディングでは、のべ156人もの方からご支援をいただきました。この場を借りて、改めてお礼を申し上げます。おかげさまで、電気とガス、水道などの工事費に充てることができました。雨漏りしていた屋根の補修と、傷んでいた2階の床の張り替えもほぼ終わりました。
また、6月には茶楼の名前を「美香茶楼(めいしゃんちゃろう)」と決定。中国から取り寄せたお茶の試飲を経て選んだ3種類の中国茶をテスト販売中です。
しかし、築120年の建物を茶楼として使える状態にするには、まだまだ改修資金が足りません。
ありがたいことに、前回のクラウドファンディングを終了後に知った方から「支援したかった」とのお声をいただきました。また、建物の見学に来られた方から「茶楼はいつできますか?」「古い建物をこうして活用してもらえるのがとても嬉しい」」などのお声も頂戴しております。
私たちも、なるべく早く改修を終えて茶楼をオープンしたい気持ちでいっぱいです。
再度のお願いとなってしまいますが、なにとぞ皆様のご支援をお願いいたします。
【旧橋本遊郭の歴史的な背景について】
古くから淀川の船着場がおかれ、大阪-京都を結ぶ交通の要衝であると共に、石清水八幡宮参詣の拠点としても栄えた京都府八幡市の橋本地区。江戸時代から遊郭としての歴史が始まり、明治時代には公式に遊郭として認可され、ますます発展。最盛期には80軒以上の妓楼が軒を連ねていたといいます。昭和33年の売春防止法の施行以降は住宅に改修されたり、取り壊されたりと、往時の面影を残す建物は次々と姿を消しています。
古い建物は、一度壊してしまえば、もう二度と造ることはできません。私たちは、随所に美しい意匠が施された妓楼建築を改修して保存し、できるだけ多くの方に見て欲しいと考えております。その際に歴史的な背景にも思いをめぐらせていただければと思います。
【過去・現在:明治生まれの妓楼を改修中です】
2020年に購入した旧第二友栄楼を、家族とスタッフの手で少しずつ整理、改修しているところです。春に実施したクラウドファンディングのご支援のおかげで、急を要する天井の雨漏りの補修や床の張り替えを行うことができました。
以下、改修前の2020年の様子と、現状の工事の進み具合をご紹介します。
[ 1階:2020年→2021年7月 ]
左:もともと陰見世だった部分は、近年になって新しい壁が取り付けられていました。
右:右側の壁を取り除いて建築当時の間取りになり、開放感が生まれました。
[ 2階:2020年→2021年7月 ]
左:2階は長年使われていなかったため、床も天井も壁も激しく傷んでいました。
右:床は新しく張り替え、天井は雨漏りを補修した上で、新しい板を張りました。
[ 古いものはできるだけ残して活用しながら改修を進めています ]
1階の玄関周りでは、色とりどりのモザイクタイル、松葉があしらわれたマジョリカタイル、ざらざらした質感の布目タイルなど、贅を凝らしたタイル使いをご覧いただけます。
凝った細工が施された欄間や、貴重な型板ガラス・結霜ガラスも残したまま改修します。
橋本地区にある古いお宅から譲っていただいた組子障子と、アールデコ風デザインのガラスが入った戸も、活かして使います。
【未来:中国茶を愉しめる美香茶楼に】
ここからは、改修後は「こんな場にしたい!」というイメージをお伝えします。
[ 1階:お客様をお出迎えすると共に、貴重な資料を展示する場に ]
香り高い中国茶を各種取り揃え、お客様のご希望や身体の状態をお聞きした上で、相応しいお茶をご提案します。
また、旧第二友栄楼の室内から発見された遊郭関係の貴重な資料や、当時の暮らしを物語る生活用品の一部を展示する予定です。
※展示物は、資料保存の観点から、期間を限定して公開したり、現物の展示が難しい場合は写真での公開となる予定です。また、プライバシーに関わる資料は公開できません。全ての資料を常時見られるわけではないことをご承知おきください。
[ 2階:中国茶を飲みながらくつろぐ場に。中国風、和風の部屋をご用意 ]
2階には、廊下を挟んで複数の部屋がございます。
中国風もしくは和風のお部屋で、リラックスしながら中国茶とお菓子をお愉しみいただけます。
写真のような中国茶特有の「工夫茶器」を使い、中国茶の香り・色・味わいをお愉しみいただけます。
美香茶楼でお出しするお茶は、中国・青島の自然豊かな崂山(ろうざん)で栽培された中国茶で、オーナーの政倉も長らく愛飲しています。
茶楼をオープンするにあたり、現地から数多くの茶葉を取り寄せて試飲を重ねました。
その中から、初めて中国茶を飲まれる方にも馴染みやすい3種類をセレクトしています。
また、茶楼でお出しするオリジナルのお菓子も開発中です。
【資金の使い道】
前回のクラウドファンディング後、大工工事の多くを家族とスタッフによるDIYで行ったことで改修費をかなり圧縮することができました。しかし、DIYでは対応できない専門的な工事や設備の購入費などの資金が足りておりません。
目標金額300万円のうち、手数料や経費を引いた約250万円を下記の用途に使わせていただきます。
◉エアコンや電気関係などのインフラ工事:約150万円
◉カウンター、棚、キッチン、テーブルや椅子などの設備:約100万円
【妓楼を茶楼に!プロジェクト メンバーのご紹介】
[政倉莉佳]旧第二友栄楼オーナー
1988年:中国から来日し日本国籍を取得。以後、中華レストラン勤務のあとマッサージ業をスタート
2017年:中国にて「高級中医康復理療師」の資格を取得
2018年:大阪府枚方市にて漢方エステと民泊を運営
2019年:京都・橋本にある1935年築の旧三桝楼を購入
2020年:旧三桝楼を改修し、「漢方エステ天寿」「旅館 橋本の香」を開業
2020年:同じ通りにある旧第二友栄楼を購入
2021年4月:旧第二友栄楼の改修費を募るためクラウドファンディングを実施
2021年:旅館運営の合間に旧第二友栄楼の室内整理や改修を進行中
2021年8〜9月:2回めのクラウドファンディングを実施(←今ココです)
2021年末:旧第二友栄楼を「美香茶楼」としてオープン(目標)
政倉の想いは、ぜひ動画をご覧ください。※今年2月に撮影したものです。
[ こけし山田 ]サポートメンバー
古い建物が大好きなフリーコピーライター。政倉さんの想いに共感し、本プロジェクトをサポートしています。旧第二友栄楼のTwitterアカウントも運営。
◉Twitter:kokeshiyamada
[ こだんみほ ]サポートメンバー
銭湯やまちなかに実在するモザイクタイルを絵で再現した「タイル絵」を描く作家。
本プロジェクトのサポートのほか、美香茶楼のお茶のパッケージデザインなども手がけています。
◉Webサイト:懐古小路
◉Twitter:mozaikutairu
サポートメンバーの想いは、前回のプロジェクト記事に記載しております。
お時間のある方は、ぜひご覧ください。
【応援メッセージ】
旧第二友栄楼を何度も訪問され、本プロジェクトを応援してくださっている花街ぞめき氏からメッセージをいただきました。
[ 花街ぞめき(正脇良平)氏 ]
ブログやツイッターを通じて、各地の遊廓・花街跡の情報を発信されています。京都の住民がガイドする京都のミニツアー「まいまい京都」で橋本のコースを担当。この秋にも橋本ツアーを実施予定です。
私が西日本を中心に400箇所程の遊廓・花街跡を巡る切っ掛けの一つが橋本遊廓跡の妓楼群の風情に惹かれた事にあります。それから13年、全国的に妓楼の取り壊しが顕著で、日本は多くの独特の意匠に満ちた建物を失いました。その理由の一つは売春防止法の施行後、代が変われば消えゆく運命にあったのです。橋本遊廓旧第二友栄楼も前の経営者が亡くなり同じ道を辿る筈と思われたのに、再生の道筋を付けたのが、橋本の香、旧三桝楼を生き返らせた政倉さんです。旧第二友栄楼は、陰見世部分など多少の手は入っていますが、ほぼ当時の姿を保ち、玄関表には三十石船の透かし彫りが橋本の歴史を伝えます。そして独特の構造や、多くの遊廓関連遺品が後世に譲られるのも、皆様のご支援無しでは叶いません。私からもご協力お願いする次第です。
◉ブログ:花街ぞめき Kagaizomeki
◉Twitter:gionbubu
【 リターンのご紹介:中国茶、旧第二友栄楼フォトブックなどをご用意】
1,000円〜10万円までのご支援コースがございます。
ご支援の返礼品は、美香茶楼でお出しする中国茶を中心にご用意しました。
また10,000円以上のリターンとして、旧第二友栄楼の改修前〜改修中の様子を撮影したフォトブックもございます。
3,000円以上のご支援のリターンは、金額に応じて下記のものを組み合わせております。
◉美香茶楼でお出しする予定の茶葉3種(紅茶/緑茶/青茶)
◉紅茶(発酵茶):香ばしく旨味の強い味わい。お食事にもよく合います。
◉緑茶(無発酵茶):爽やかな渋みがあり、すっきりした後口です。
◉青茶(半発酵茶):鮮烈で華やかな香り。烏龍茶の中でも高級な鉄観音です。
上記3種類のお茶をセットにしてお届けします。
リターン発送時には、お茶の淹れ方などを解説したリーフレットを同封いたします。
◉旧第二友栄楼フォトブック:A5サイズ(カラー/60ページ予定)
旧第二友栄楼の改修前の様子、室内から発見されたもの、改修途中の様子など、100点以上の写真を収録予定です。毎月のように現場に通っていたプロジェクトメンバーが撮影した写真の中から厳選いたします。必要に応じて、簡単な解説文も掲載予定です。
※プロのカメラマンが撮影したものではなく、あくまで素人による撮影なので、その点はご承知おきくださいませ。また、市販の写真集のような製本ではなく、簡易的な製本によるフォトブックです。
※フォトブックは、リターン品として支援者の方にいち早くお届けしますが、美香茶楼のオープン後は記念品として通常販売する予定です。
◉絵葉書3種(3枚セット):旧第二友栄楼の中から発見された貴重な品を撮影
改修時に建物内部を片付け・整理する過程で見つかった貴重な物品が多数あります。
その中から、通常の建物見学の際にはご覧いただけないものを撮影して絵葉書にする予定です。
※クラウドファンディング開催中に撮影するものを選定します。現時点ではどの品物になるのか未定です。
※絵葉書は、リターン品として支援者の方にいち早くお届けしますが、美香茶楼のオープン後は記念品として通常販売する予定です。
◉美香茶楼でお使いいただける喫茶券
茶楼がオープンしたら、1枚につきポット1杯分と引き換えできる喫茶券です。
※使い方や有効期限はリターン欄をご覧ください。
◉「旅館 橋本の香」「火療」で使える1,000円クーポン
旧第二友栄楼の3軒隣で営業中の「旅館 橋本の香」の宿泊または「漢方エステ天寿」での火療で使えるクーポン券です。
旅館 橋本の香/漢方エステ天寿:京都府八幡市橋本小金川2(京阪電車 橋本駅から徒歩2分)
※090-8375-8761 までお電話でご連絡の上、ご利用ください。
※使い方や有効期限はリターン欄をご覧ください。
[火療とは]中国の伝統的な温熱療法です。バスタオルを身体にかけた状態で専用アルコールをかけてバスタオルの上から火をつける・消すを数回繰り返した後、漢方精油を湿布して30-45分ほど置きます。トータルで約1時間ほどの施術です。
◉美香茶楼の店内および旧第二友栄楼フォトブックにお名前/社名を掲載
50,000円もしくは100,000円のご支援をいただいた方は、ご希望のお名前(ニックネーム、アカウント名、社名、団体名)を美香茶楼の店内およびフォトブックに掲載いたします。
[いっぱい応援コースA:50,000円]美香茶楼のメニュー + フォトブックにお名前を掲載
[いっぱい応援コースB:100,000円]美香茶楼の壁面とメニュー + フォトブックにお名前を掲載
お名前が多くのお客様の目に触れますので、少しでも宣伝等のお役に立てれば……と思っております。
※ご希望されない場合は、記載いたしません。
※公序良俗に反すると思われるニックネーム・アカウント名(例:卑猥な文言・差別的文言が使われている等)の場合は、ご相談させていただきます。
※壁面へのお名前の掲載方法は、ご支援人数と内装の状況によりクラウドファンディング終了後に決定いたします。
※お名前は、いっぱい応援コースB(100,000円ご支援)の方 →いっぱい応援コースA( 50,000円ご支援)の方の順で掲載し、いっぱい応援コースBの方のお名前の文字を大きめにします。また、ご支援が早い方から順に掲載いたします。
【 当プロジェクトの実施スケジュール】
2021年9月末:クラウドファンディングが終了
2021年10月半ば:ご支援いただいた方へのリターンの発送
2021年秋〜冬:エアコンの設置、1階のカウンターや棚などの工事、2階へのテーブル・椅子などの設置
[目標]2021年中のオープンを目指しております。
ご支援してくださった皆様には、クラウドファンディングが終了次第、お礼のメッセージをお送りし、10月半ばにリターンを発送いたします。
ただし、茶楼の喫茶券がご利用いただけるのは、オープン後になりますのでご了承ください。
【 最後に 】
旧遊郭エリアに限らず、日本各地で多くの素晴らしい建築物が老朽化のために取り壊されています。そうした建物をただ購入するだけでは、保存はできません。汚れを落とし、傷みを補修し、活用される施設へと生まれ変わらせることで、次世代へと残す道が開けます。旧第二友栄楼という妓楼建築に命を吹き込み、茶楼として新たな歴史を刻むことができるよう、どうか皆様、ご支援をお願いいたします。
【旧第二友栄楼】
京都府八幡市橋本中ノ町22
京阪電車「橋本」駅から徒歩2分
電話番号:090-8375-8761
建物の見学を受付中です。
※お電話でご予約の上、旅館 橋本の香(旧第二友栄楼の3軒隣)までお越しください。
※旅館 橋本の香も素晴らしい妓楼建築(旧三桝楼)で、随時ご見学いただけます。
※建物1軒あたり見学料500円を頂戴しています。
<プロジェクトオーナーについて(特商法上の表記)>
■特定商取引法に関する記載
●販売事業者名:株式会社SHEHAB(シェハブ)
●代表者または通信販売に関する業務の責任者の氏名:於 莉佳(政倉莉佳)
●事業者の住所/所在地:〒614-8342 京都府八幡市橋本小金川2
●事業者の電話番号:090-8375-8761
●送料:送料込み
●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/lega)をご確認ください。
◉飲食店営業の許可番号:第102-433号 / 営業者の氏名:於 莉佳
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る美香茶楼、12月28日(火)午前10時オープン!
2021/12/24 21:16こんにちは。妓楼を茶楼に!プロジェクトです。美香茶楼のオープン日が決まりましたので、お知らせいたします。生まれ変わった妓楼建築で、皆様にお目にかかれることを楽しみにお待ちしております。[オープン日時など]■2021年12月28日(火曜)午前10時 ※夜7時頃までの営業を予定しております。■年末年始は休まず営業いたします。■オープン直後は混雑も予想されます。できればお電話でのご予約をお願いします。TEL:090-8375-8761■最寄り駅:京阪電車「橋本」駅から徒歩1分■駐車場:「旅館 橋本の香」の隣の隣に駐車場(無料)もございます。[リターン品の喫茶券のご利用について]■券面に記載の通り、有効期限はオープン日より1年です。2022年12月27日までにご利用くださいませ。■喫茶券1枚=中国茶1ポット分+建物見学1回(通常1,000円/お茶菓子付き)となります。[初回クラファンの1,000円クーポンをお持ちの方へ]■有効期限を2022年5月31日と券面に記載していますが、2022年12月末まで延長いたします。来年末までのご都合の良いタイミングでお使いくださいませ。 もっと見る
本日、リターン品を発送しました
2021/11/29 21:1711月28日(日)にクラファンメンバーが橋本に集まり、旅館 橋本の香の一室でリターン品の封入を実施。29日(月)、京都府八幡市内の郵便局から発送いたしました。 遅くとも今週いっぱいで届く予定です。支援者の皆様、到着まであと少しお待ちくださいませ。 旧第二友栄楼の建物は、美香茶楼へと順調に改修が進んでおり年内オープンを予定しています。日本風の部屋、中華風の部屋に加え、新たに別のテイストの部屋も生まれる予定です。お楽しみにお待ちください。正式な開業日が決まり次第、この活動報告ページにてお知らせします。 もっと見る
フォトブック完成&11月28日にリターン品を発送
2021/11/21 16:37ご無沙汰しております。妓楼を茶楼に!プロジェクトです。リターンのフォトブックがようやく刷り上がりました。旧第二友栄楼から美香茶楼への移り変わりを収めた冊子として、タイトルは、生まれ変わった後の「美香茶楼」といたしました。絵葉書もまもなく完成予定です。11月28日(日)に橋本にクラファンメンバーが集まり支援者の皆様へのリターン品の梱包作業を行います。当日に京都から発送いたしますので、到着まで今しばらくお待ちくださいませ。このたびは、リターンの発送が1ヶ月遅れますこと、改めてお詫び申し上げます。 もっと見る
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