■はじめましてのご挨拶
初めまして、《菌草(きんそう)生活研究家》の上田涼子です。私は日本で昔から有用されてきた微生物(発酵)と植物(和ハーブ・薬草)の智慧を活かした、持続可能な暮らしや在り方をインスタグラムやフェイスブックを中心に発信しています。
自然豊かな環境を求めて、2019年末に大阪から夫の故郷である岐阜県高山市に移住し、今は三女一男を育てながら田舎暮らしをのんびり愉しんでいます。
少し長くなりますが、最後までお付き合いください!
■和ハーブと日本の植物文化の現状
今回私が制作しようとしているのは《和ハーブ手ぬぐい》です。和ハーブという言葉を初めて聞いた方のために、まずはご説明を。
《和ハーブ®》とは、江戸時代以前から日本で有用されてきた植物(栽培種/野生種、固有種/外来種を含む)全般の総称です(一般社団法人和ハーブ協会による)。ユズ・シソ・ショウガなど食において身近なものから、医薬品や染料、建材として使われてきたものなど多岐に渡ります。
世界でも有数の植物大国である日本は、かつて衣食住のほとんどに植物素材を用いて暮らしていました。綿や麻で衣服を作り、米や雑穀、野菜を食べ、木材で出来た家に住む、というように。それは日本が植生に恵まれていたことに加え、それらを使いこなす知恵や技術を持っていたことの表れでもあります。
でも今はどうでしょうか。石油化学製品や海外由来の素材に押され、すぐ足元にある植物素材の価値があらゆる場面で忘れ去られようとしています。永い間日本人を支えてきた植物文化が、全国各地で今まさに途絶えようとしているのです。
私が住む岐阜県の飛騨地方は森林率90%以上、自生している薬草は約250種類と自然がとても豊かなところです。たくさんの植物が生える庭で日々宝探しをしているうちに、幼い頃から持っていた野草への興味が再燃、和ハーブ協会のインストラクター講座や、《NPO法人 薬草で飛騨を元気にする会》が主催する薬草コンシェルジュ講座を通じて、有用植物に関する学びを深めてきました。
そしてその奥深い植物の魅力について知れば知るほどに、日本が誇る植物文化を自分の暮らしに取り入れるだけでなく、子どもたち世代に伝えていきたいと思うようになりました。
和ハーブ、薬草、野草......それぞれが意味する範囲は少しずつ異なりますが、日本の有用植物をより包括的に表せ、かつ耳なじみのいい響きを持つ《和ハーブ》という言葉が大好きで、私は率先して使わせてもらっています。
コロナ禍で世の中が激変した今こそ、《足元にあるたからもの》の価値を再度見直す絶好のチャンス。すぐそばにある恵みに気づくことは、和ハーブが持つ効果効能以上に、心に豊かさというギフトをもたらしてくれます。
■なぜ《和ハーブ手ぬぐい》なのか
そんな《和ハーブ》の存在を、より多くの人に知ってもらうキッカケになるアイテムがあれば、と考えたとき真っ先に頭に浮かんだのが《日本手ぬぐい》でした。実は私自身が、20年以上の愛用者、旅先で《ご当地手ぬぐい》を見つけると真っ先に買ってしまうくらいの手ぬぐい愛好家です。
手ぬぐいのいいところは、とにかく軽くてかさばらず乾きやすいうえに、実に様々な使い方ができること。ハンカチ代わりに日々持ち歩いていますが、手を拭くのはもちろん、暑いときは首にかけられますし、子どもが寒がったときは肩にかけてあげることもあります。いざとなればマスクや包帯の代わりにもなるので、非常時用の持ち出し袋には家族の人数分の手ぬぐいを入れているくらいです。
余談となりますが、防災植物といって「非常食として野草を活用しよう!」という活動もあります。和ハーブ手ぬぐいが持ち出し袋に入っていれば、非常時に野草の存在を思い出すキッカケになるかもしれません。食べられる野草、和ハーブの知識はサバイバル術そのものです。
そんな日本手ぬぐいも、まさに和ハーブと同じく《足元にあるたからもの》。和ハーブをイラスト化し、手ぬぐいに散りばめれば、使って嬉しく見て楽しいアイテムになる!と確信しました。
最近では《絵手ぬぐい》と言って、壁などに飾ることを前提にした素敵なデザインの手ぬぐいもたくさんあります。季節に合わせたインテリアアイテムとして、私も《絵手ぬぐい》を額に入れて自宅に飾っています。
ちなみに私は普段着として和服を着ていますが、手ぬぐいは畳めば袂(たもと)や胸元にスッと収まり、広げて帯に挟めば前掛けに早変わり! 手ぬぐいとタスキがあれば、和服で家事をするのもラクラクです。元々どちらも和のアイテムなので当然と言えば当然ですが、和服生活においても日本手ぬぐいは欠かせません。
■《和ハーブ手ぬぐい》のこだわりと特徴
手ぬぐいの魅力や使い方をよく知る者として、今回企画した《和ハーブ手ぬぐい》のこだわりは3つです。
ひとつは飾って美しく、折りたたんでいても目を惹くデザインであること。一面に風景を描いたような絵手ぬぐいは、畳んだ状態ではその魅力が伝わりません。なので《装飾と実用、どちらの用途にも使いたくなること》にこだわり、和ハーブのイラストを伝統柄である市松模様に見立ててレイアウトしました。
ふたつめは、描かれている和ハーブに興味を持った人が更なる情報に触れやすいように、インスタグラムと連携させること。手ぬぐいに含まれているQRコード(または公式ハッシュタグ)にアクセスすれば、和ハーブの写真や使い方などを気軽にチェックできるようにします。
みっつめは、手ぬぐいに描く約20種類の和ハーブに、私が住んでいる飛騨地方を始め、日本国内に広く自生、または文化として根付いている植物をセレクトしたこと。飛騨の人にとってもその他の地域の人にとっても「こんなカタチの花があるんだなあ」「あ、そう言えばこれおばあちゃん家の近くで見たことある!」など興味を持ってもらえることを目指しています。
■和ハーブ手ぬぐい制作への道のり
和ハーブを描いた手ぬぐいを作ろう!と思ったのは2019年の秋のこと。デザイン案は早い段階で浮かんだのですが、いざ手ぬぐいを《作る側》に立ってみて初めて気づくことがたくさんありました。
手ぬぐいに用いる生地や印刷・染色手法の違い、「裏抜け」という《裏面にどれだけ色を出す=裏から見ても絵がわかる、か》にも様々なパターンがあることなど。裏抜け率をゼロにすれば、インクジェット方式で写真に近いくらい精巧な図柄が再現でき、たくさんの色を使うことができます。
しかし裏抜けのないものは生地がゴワゴワと固くなりがちで、装飾性はよくても実用性がやや劣ります。裏面にもしっかり絵が出るように裏抜け率を高くすれば生地の風合いはよくなりますが、どうしても図柄が滲むうえに使える色の数も1〜3色が一般的です。
ある程度の裏抜け率を保ちつつ、かつ色数も3色に押さえながら20種類の和ハーブを味わい豊かに表現するには......??この部分が、今回の一番の難所です。そして現時点でも、まだ落としどころは確定していません。おそらく何度か試し染めをし、図柄が滲んで潰れてしまわないギリギリのラインを見極めることになりそうです。
今回のクラウドファンディングで集める費用の用途は、デザイン費や制作費以外に、そういった有償の試作費用も含んでいます。
要となる和ハーブの図案化は、アトリエプリーツの大森貴絵さんに依頼しました。飛騨高山で生まれ育ち、地元でグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活躍する貴絵さんは《ひだのしゃべりことば》《ひだのことばじてん》という飛騨弁の本も出版されています。飛騨に自生する和ハーブの図案化をお願いする相手は、飛騨と植物をこよなく愛する貴絵さんしか思い浮かびませんでした。
■オンラインサロンを始めます
私の研究テーマは、《日本で昔から有用されてきた微生物(発酵)と植物(和ハーブ・野草・薬草)の智慧を活かした、持続可能な暮らしと在り方》です。以前より、このテーマに沿ったオンライン講座を開催したり、質問にお応えしたり情報交換ができるようなオンラインサロンの開設を考えていました。
今回このクラウドファンディングのリターンとして、オンラインサロンの会員権も出品しています。オンラインサロン内では、発酵や和ハーブに関する講座やワークショップを定期的にオンライン開催するほか、メンバー限定イベントや厳選材料のキット販売なども予定しています。
オンラインサロンについても語りたいことはたくさんあるのですが、ここで書き始めるとクラウドファンディングの目的から反れてしまうので、詳細は私のブログ記事にまとめました。ご興味がある方は、ぜひ以下のバナーからご覧ください!
立春から3/31までは、無料でプレオープン中です。本クラウドファンディングのリターンのひとつとして、オンラインサロンをぜひご検討ください。
■応援メッセージをいただきました!
今回のクラウドファンディングに際し、お世話になっている方々より応援メッセージをいただきました!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
まさに上田さんならではの暮らしのまなざしから生まれた〈和ハーブてぬぐい〉。いよいよですね!
企画立案時からずっと、飛騨の“あしもとのたからもの”と向き合って、楽しんで制作してこられたのが印象的です。1枚の中に、植物の特徴が丁寧に描かれていて、身近だからこそ気づきにくい魅力がつまっているなぁと感じます。そしてあたたかな思いも一緒に伝わるデザインは、幅広い世代の方々になじむことと思います。これをきっかけに久しぶりの方とも会話がはずんだら素敵ですね!プロジェクトの達成、そして完成が今から待ち遠しいです。応援しております!!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
この《和ハーブ手ぬぐい》一枚から見えてくるのは、涼子さんが志す一筋のストーリー。日本の有用植物や手ぬぐいという素晴らしい文化と共に、植物と共に暮らしてきた誇り高い日本人、という記憶を思い出させてくれるアイテムだと感じます。リターンの中身も充実していて魅力的すぎます。心のこもった作品の完成と挑戦を心から応援させて頂きます。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
自然界の美しい循環をすぐそばで感じることができる飛騨地方。自分の体をその中で整えたいと思って移住してきた私は、上田さんのように森の恵みをめいっぱい体で感じ、それらを取り入れた暮らしへの憧れを抱きながら過ごしています。
自分たちのそばに生えている草花を食べ、加工して保存し、季節の移り変わりと共に過ごす。そんな昔の人たちの想いと知恵を今に継ぎながら生きる上田さんの志が詰まった手ぬぐい。使ってよし、飾ってよしのこの一枚のデビューを楽しみにしています!
■リターンのご紹介
和ハーブ手ぬぐいはご自身でお使いになるほか、サロンや店舗等での販売も可能です。まとめてご購入いただくほどにお得です。クラウドファンディング終了後も卸価格で販売いたしますので、商材としてもご検討ください。
・和ハーブ手ぬぐい1枚+お礼メール(手ぬぐい活用ミニ動画付き)
・和ハーブ手ぬぐい2枚+お礼メール(手ぬぐい活用ミニ動画付き)
・和ハーブ手ぬぐい1枚+オンラインサロン会費3ヶ月(2022年4月〜6月)分
・和ハーブ手ぬぐい1枚+オンラインサロン会費6ヶ月(2022年4月〜9月)分
・和ハーブ手ぬぐい10枚+お礼メール(手ぬぐい活用ミニ動画付き)
・和ハーブ手ぬぐい30枚+お礼メール(手ぬぐい活用ミニ動画付き)
・お礼メールのみ
■資金の使いみちと実施スケジュール
【クラウドファンディング実施期間】
2022年2月14日(月)~ 2022年3月21日(月)
【目標金額】
50万円
【形式】
購入型ALL-IN方式(目標達成の有無にかかわらず、集まった支援金を受け取ることができる方式です。寄付控除の対象にはなりません。)
【資金使途】
和ハーブ手ぬぐいのデザイン費、印刷・制作費、有償試作費、リターンの梱包・発送費など
【クラウドファンディング終了後のスケジュール】
4月上旬〜:試作とデザインのブラッシュアップ、オンラインサロン正式オープン
4月下旬〜:連携インスタグラム、手ぬぐい活用動画の準備
5月上旬〜:和ハーブ手ぬぐい本制作開始
5月下旬〜:リターン発送開始
■製品情報・仕様(予定)
生地:岡無地
サイズ:W900×H350mm
制作方法:特色3色反応染め
仕立て:二辺切りっぱなし/二辺生地ミミ
納品形態:紙帯のみ(PP袋なし)
プラスチックごみ削減のためPP袋による個包装はいたしませんが、10枚以上まとめてご購入される場合は10枚単位でプラスチック包装してお届けします。
<プロジェクトオーナーについて(特商法上の表記)>
■特定商取引法に関する記載
●販売事業者名:wAtelier kikka
●事業者の住所/所在地:岐阜県高山市内
請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。
●事業者の電話番号:
請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。
●送料:送料込み
●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
●ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:zoom
●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る\ 試作第一弾があがってきました! /
2022/05/30 14:24こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
\ 目標金額に到達しました!!! /
2022/03/07 13:55こんにちは。《和ハーブ手ぬぐい》クラウドファンディングのオーナー・上田涼子です。たくさんの方のご支援のお陰で、昨日の夕方プロジェクトがサクセスしました!!!現時点で集まった金額は53万円、支援してくださった方の数は92人となりました。私の友人知人を中心に、全然面識のない方々からもご支援をいただき、本当に嬉しく思っています。企画当初、CF完了時点で手ぬぐいのご予約が100枚くらいあるといいなと思っていたのですが、それも現時点で155枚となりクリアしています。CF公開終了まであとまだ2週間ありますので、このご予約枚数が200枚になることを次なる目標として、最後まで走り抜きたいと思います。引き続き、応援よろしくお願いいたします!!! もっと見る
プロジェクトは終了しましたが、後日通販等での販売予定はあるのでしょうか?