自身初の1st Album「Farewell」が完成。ストリーミングに配信されてない曲を含む全11曲がCDとしてリリース。
NESSOW。江戸川区小岩出身のダンサー兼ラッパー。7歳から何かの手違いでクラシックバレエを始める。15歳でブレイクダンスに出会い。クラシックをバックボーンとしながらも路上でより頭角を現わすこととなる。ダンスの表現とは似て非なるラップというパフォーマンスは、よりそのらしさに拍車を掛けることになるが24歳のある日リリックが降って来る日まで気付けないでいた。彼にすればその時まで、まだ天からの導きがなかったというだけなのだろう。今回のアルバム名は当初から構想にあったデモ版Farewellからの名残りであると同時に初期衝動を残していることは間違いなく、そのデモ版7曲の内3曲をリマスタリングして今作に入っている点も特筆すべきだろう。リリックでもあるように目に見えないものの大切さを何よりも感じ恩恵を受けるべくして受けている…。巡り合わせもその一つ。
ラッパーとしての活動が本格化し始めて、すぐにストリーミング版でシングルを二曲、その後未発表を含め十数曲を短期間で書き上げる。ダンサーとしての周りのご縁にも恵まれFarewellのMVも制作。
その独特なステップはストリートの背景にクラシックが宿っているからだろう。その異質さはダンスという表現方法だけに留まらず言葉を用いたラップにまで色濃く反映されている。沸点36.5度のスピットと等身大のワードセンスと玄人が頷くビートチョイス。今後の活動が見逃さないのは明白である。
今作の客演はMCが2人で1人は詳細を伏せている。もう1人は凛魔。彼のスキルは唯一のfeatということで説明は不要だろう。