「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021」幻の飲食出店店舗が集まりました。「おうちでフェス気分」「夏フェスの思い出」「フードロス削減」に、そして新型コロナウィルスの影響で2年続けて出店の機会を失った店舗が来年は揃ってフェスを迎えられるように、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

出店店舗ご紹介「磯蔵酒造」

2021/09/19 12:00

皆さん、毎日たくさんのご支援をありがとうございます。
本日はリターンを提供させていただいております「磯蔵酒造」から届いたメッセージをご紹介いたします。

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「RIJFとみなとやと日本酒」

当蔵が出店…というか、海浜公園側にロックフェスティバルに対応した飲食エリアを作ったのは…かれこれ20年近く前…ひたちなかでの2回目か？3回目？の開催の時…そう、2002年ですね！

海浜公園のスタッフ達さんと笠間の陶芸作家さん達と酒蔵で一杯やってる時に「公園で開催される真夏のロックフェスティバルで我々茨城の呑んベエ達にもなにかできる事があるのではないか？」と盛り上がったのがきっかけです。

（すごく初期のみなとや）

その当時、海浜公園で陶芸教室を実施していた陶芸作家の寺本守氏より「ロックコンサートに合わせて公園側にも出店エリアを作りたいんだけど、なんかいいアイデアない？」と、聞かれ「それでは、ファーストフードにならないよう、茨城産の旨いもんを手作り小屋で居酒屋みたいにゆったり座って、茨城のおっちゃん達とものづくりや、農業、漁業の四方山話を肴に一杯やりながらのんびりできる、そんな空間はどう？」と、提案させていただきました。

（みなとや名物オヤジバー）

そんな酒呑み話が現実となり、地元産品を提供する、そして物や環境だけでなく、人の繋がりや出会いを大事にする「みなと屋」というエリアを作ることになった際、たくさんの知人、友人達からは…「真夏の…海っぺりの…宿泊できない公園で…ロックを聴きにくる…２０代を中心とした若者相手に…日本酒なんて売れる訳ない！」って、よく励まされた（笑）んだけど…

事実、最初の２,３年は、本当に…たまたま来た音楽事務所のお偉いさんとか…娘の付き添いで来た居場所のなかったお父さんとか…仕事をサボりにくる呑んベエの陶芸家とか…当蔵のバンドマンとか…呼び出された近隣の酒仲間…等の限られた酒好きの方々にしか呑んでいただけなかったんだけど…

でもくるりのキシダ氏やナンバーガールのアヒト氏がバイトさながらにビール注ぎを手伝ってくれたり、たくさんのバンドマンが遊びに寄ってくれたり、酔い潰れたり、そして酔ったブラフマンのミヤタ夫妻がカウントダウンで突如「今から酒は無料！」とイキナリ樽酒を無料で配り始めたり…と、数々の楽しい（哀しい？）エピソードのおかげかどうかは分かりませんが…

年が経つにつれ…フェスのオフィシャルエリアにもなったりして…年末のカウントダウンにも出たりして…10回の出店を数える頃には…おかげさまを持ちまして、真夏の…海っぺりの…宿泊で

きない公園で…ロックを聴きにきた若者達に…ものすごくたくさんの日本酒を呑んでいただけるようになりました！

（カウントダウンの磯蔵ブース）

なかでも、枡で呑む樽酒は本当に大人気で、樽酒を枡でグイッと一杯引っ掛けたら…枡に名前を書き入れて…「マイ枡」をキープ…お目当てのミュージシャンを楽しんだら…また磯蔵ブースに戻って枡酒を一杯引っ掛けて…を繰り返すのが正しいロックインジャパンの楽しみ方…だとか…（蔵主談）

と、言う事で、近年のロックインジャパンでは毎年マイ枡の山が出来ておりました。枡酒をお替わりしにくるみなさんの笑顔を、そしてそれを仲間と酌み交わす楽しそうな皆さんを目にする度に、更には、当蔵ブースで酒を酌み交わし「おっ！そちらも枡酒ですね！どこからの参加ですか？誰を見に来ましたか？」と新しい出会いが生まれる度に、当蔵人達は「ああ、酒を造っていて本当に良かった」と、思うことができますっ！

「ロックインジャパン」に…「みなと屋エリア」に…怪しい「磯蔵ブース」に…足を運んでくださいましたみなさんに心より感謝を申し上げます。

本当にありがとうございました！

そんなこんなで…あっ！っと、言う間に「みなと屋」は来年で20周年を迎えることになりましたが…しかし！そう、20周年を前にし、昨年、そして今年と開催が中止という状況になってしまいました。

これにはみんな大変困ってしまいまして…中でも出店される皆さんは、何千食もの仕込みをして開催を待ってたわけですから…そりゃあもう、たまったもんじゃあ、ありませんよね。まあ、商売というものは本来そういうものでしょうが、新コロの影響で疲弊しっぱなしの今日、仕込みの準備も万端な間際での開催中止は、死刑宣告みたいに響きましたねえ。