いつもご支援いただきましてありがとうございます。今回、リターンのミニウォレットを提供されている株式会社二宮五郎商店代表取締役の二宮眞一さんに想いをお伺いしてまいりました。墨田区にある二宮五郎商店さんは閑静な住宅街の中にあるとてもおしゃれな佇まい。今回のミニウォレットは、アニマルウェルフェア(動物福祉)の考えのもとで大切に育てられ、山口産業さんのラセッテーなめしによってなめされた、人にも環境にもやさしい国産豚革「サステナブル・ピッグスキン」を贅沢に使っています。右は二宮さんが実際に使われているミニウォレット、左は新品のもの。使えば使うほど柔らかくしなやかになるのが特徴。二宮さんはものづくりを通じて、SDGs目標12の「つくる責任 つかう責任」の考え方を特に意識されています。イタリアやパリの展示会に行くたびに「この製品をつくるために、動物を殺してないですよね?」と、SDGsと言われるずっと以前から言われていたこともあり、革製品をつくるために動物を殺すのではなく、食肉として食べた後の副産物を活用するという考え方をベースに、いただいた命に感謝するという想いを乗せて、一つひとつの製品づくりに日々取り組まれています。近年は、大量生産、大量消費、大量廃棄の中で商品サイクルがとても短い消費文化になってしまいましたが、少しでも長く使っていただけるように、このミニウォレットは様々な工夫を凝らしています。<長く使える工夫その1>豚革は摩擦に強くて軽くて丈夫という特性があるため、ヨーロッパではポークスキンとも呼ばれ、日本の豚革はアッパー向けブランドで大変愛されています。このミニウォレットでは、小銭入れの内側や札入れの内側にも同じ革を贅沢に用いています。通常では生地になっているのですが、長持ちという観点からは総革製で仕上げるのが理にかなっています。二宮さんご自身も、実際にこのミニウォレットを3か月お使いになられています。1946年創業の二宮五郎商店二代目経営者の二宮さんは浅草のご出身。お父様の生家の近くに豚舎があり、自由な環境で育てられていた豚を時々見てきたため、人間も動物も本来あるべき姿で無理せず自然に生きることが大切という想いがベースにある。こちらはその愛用品。使うたびに手になじんで柔らかくなり、しかもツヤツヤ。この艶も二宮さん独自の技術で今回のウォレットに施されています。外側にもカードケースがついているため、ICカードを入れておくと決済が楽々スマート。カードケースの内側のICカードと干渉しない工夫も施されている。<長く使える工夫その2>今回は、靴クリームメーカーの老舗、谷口化学工業所さんとのコラボで、ヒアルロン酸入りのモイストレザーローションとお手入れブラシがセットになります。ミニウォレットは普段、バッグやポケットに入れて持ち歩くものなので、ローションはよい香りであることにもこだわっています。ヒアルロン酸で革に栄養を与えつつ、表面に美しい艶もでますので、長く付き合う相棒として合わせて愛用いただければ嬉しく思います。<この道一筋70年のマイスター>実は先日、素晴らしいニュースが飛び込んできました!二宮五郎商店さんの工場長、赤羽弘さん(87)が、この度東京マイスターを受賞されました。https://www.meister-award.metro.tokyo.lg.jp/この道一筋70年というキャリアを誇り、赤羽工場長によって世界が認める数々の一流品が創られてきました。若い職人さん達からも一目置かれる存在で、お伺いした日も黙々と、正確でスピーディーな制作を行われておられました。皆様にお届けするミニウォレットもこの国宝級の手によって創られます。ところせましと機材や素材が並べられている社内の制作スペースでは、8人の専門職の方々によって様々な製品が一つひとつ丁寧に創られています。現在70歳の二宮さんは、40歳でCADをはじめ、デザイン・設計を担当。世界が認める製品がここから生まれています。20歳で調理師免許を取り、浅草で和食店も経営されていたというご経歴ですが、ゼロからものを創り出すクリエイターとしてのセンスと、常に一流のものに触れるという環境が、私たちの生活を豊かにするものづくりにつながっていると感じました。動物も同じで、ストレスだらけの豚舎で育つより、本来キレイ好きの豚の習性に合わせて環境を整え、おもちゃで遊ばせたり音楽を聞かせたりといったユニークなアニマルウェルフェアの取組が広まることで、豚も人も環境もやさしく豊かになればと願っています。引き続きのご支援よろしくお願いいたします。https://camp-fire.jp/projects/view/490672