みなさんこんばんは!負けるデザインプロジェクトリーダーの大隅絢加です。少しずつ寒さも増してきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?私は寒さにも小説の締切にも負けずに、気合を入れていく所存です。さて、今回は一度『負けるデザイン』のコンセプトについてお話できればと考えております。なぜ『負けるデザイン』を作るのか?どんな小説を作りたいのか?コンセプトを以下のように定めました。ズバリ、私たちが目指すのは「おもしろくしない小説」。世の中におもしろい小説はたくさんあります。この短期間で前田さんの貴重なエピソードという材料は持ち合わせてはいるものの、どんなに頑張ってもプロの作家さんには勝てません。伏線回収をゴリゴリに狙っていく小説やどんでん返しを書くことなどは限りなく難しいです。そのため脚色もせず圧倒的な生々しさを意識した小説を目指しています。さて、問題はなぜこの「おもしろくしない小説」に行き着いたのか?こちらは、8月末前田デザイン室内で行われた「前田本気の授業」で教わったコンセプトワークを実施しました。前田さんの本気授業のツイートこの授業は大変好評かつ勉強になるワークだったようです。そこで今回、「『負けるデザイン』もコンセプトワークでコンセプトを決めよう!」という経緯になり、コンセプトワークの会が開催されました。まず、・小説 ・デザイン業界の悪口・うらやましいデザイン会社・クラファンの出版の悪口・売れてる本のうらやましいところ・ヒットしてる物語のうらやましいところ・今の時代のマンガ、ドラマ、映画のダメなところなどをzoomで皆さんにコメントいただきました。コメントを元に、前田さんがその場でイラレの画面にコメントを移していきます。その全貌がこちらです!まず、「オンラインコミュニティでデザインの小説を出すことへの悪口」をリストアップしました。小説の出版を目指して頑張っていこう!というプロジェクトなのに「前田デザイン室が小説を出す意味がわからない」「装丁はめっちゃ凝ってて中身は薄そう」など、畑違いという意見が沢山……みんな正直ですね。笑また当然のことですが「クオリティ低そう」「小説の文才・経験値はない人がほとんど」「素人感が強い」というクオリティへの疑いがあるという意見がありました。また「市場目線がない」「自己満っぽい」「内輪向けっぽい」という内輪的に見えるという課題も浮上しました。次に、小説への悪口、物語コンテンツの悪口を洗い出してみました。最近はSNSや動画コンテンツの普及もあり「小説は読まない」人が多かったです。また、物語コンテンツも「ハッピーエンドなんでしょ?」「世の中そんな上手くいかないぞ」みたいな予定調和もあるな、といったコメントもありました。ここで、私達は「どれだけ自分たちが頑張っても、プロの小説家と同じ土俵で戦うことは違うのではないか」という結論に至りました。複雑な伏線回収、面白い展開など、いきなり書けるようにはなりません。素人の私達がそんな小説を目指したとて既視感ある小説になってしまうと思います。だから私達は面白さを追求するのではなく、デザイナーたちのリアリティを知っているからこそ、リアルでしんどい失敗を描く小説にしようと決めました。そこから、「おもしろくしない小説」というコンセプトが完成したのです。こちらのコンセプトワークについてもし面白い!と感じてくださった方は、『コンセプトのつくりかた』の著者・玉樹真一郎さんと前田さんの新しいコンセプトのつくりかたのウェビナーがあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。限定100席!超レア!元・任天堂の玉樹さんと前田さんのコラボウェビナーこのプロジェクトはAll-or-Nothing形式なので、目標金額以下で終了した場合『負けるデザイン』は出版されません。その場合、ご支援いただいたお金は全額返金されます。小説の締め切り・クラウドファンディング終了まで、あと7日。引き続き応援していただけますと幸いです。よろしくお願いいたします!負けるデザインプロジェクトリーダー 大隅絢加