人の命を支えるもの一杯のモヒンガーを見た時、思わず泣いてしまった。youtubeやネトフリで海外ドラマや映画を見たり、日本の幾重にも伏線を張られたアニメを見慣れている私たち。展開見え見えのこの映画は、古典的で、バカバカしくて、勢いだけかよ、と笑ってみているうちに、なぜか切なくなる。喉の奥が、少しだけキュッとなって、さて、ちょっと頑張ろうかなという気持ちになってくる。なぜかフランクルの「それでも人生にイエスと言う」やイタリア映画の「Life is beautiful 」を思い出した。ホロコーストの極限状態の中でも人間性を支えるためにユーモアが必要だということ。きっといまのミャンマーにも必要で、どんなに過酷な状況下でも、小さな幸せや喜びを積み重ねて、人々は命をつないでいると思う。エンターテイメントは人の命を支えるものだと思う。そして、食べることは生きることでもある。そこで、『一杯のモヒンガー』のプロデューサーである新町智哉氏にご支援をお願いしたところ、ご快諾いただき、DVD付きBOOKを無償でご提供いただけることになった。そういえば、長渕剛氏の「乾杯」が歌われているというニュースも記憶に新しい。音楽、映画、漫画や風刺画などのミャンマー支援も多くある。様々な団体の方と、今後、ヤンゴンかるたもイベントでご一緒できたらいいな、と思う。ヤンゴンかるたには、“モヒンガーは、ミャンマーの朝ごはん”という札がある。この写真は、なんとイチモヒ(一杯のモヒンガー)の映画制作に関わるジャーナリスト北角裕樹氏が撮影されたもの。イチモヒの映画の中に、ヤンゴンかるたの風景を見ることができるかもしれない。いつかヤンゴンを旅して、モヒンガーを食べよう。そう思ってくださると嬉しい。リターンに追加されましたので、是非ご覧ください。ミャンマーにかるたを届けたいヤンゴンかるたプロジェクトは、セカンドゴールを目指し、いよいよ始動します。子どもから大人までが一緒に遊べるかるた。クーデターで学びが失われ、ちょっとした遊びが必要な今だからこそ、子どもに、そして日本語を学んでいる人たちに届ける準備をしたいと思います。詳細は、近日中にお知らせします。(野中優那)