ご支援していただいた皆様、この度、クラウドファンディングの目標金額に達成いたしました!!はじめた当初は、わたしたちの活動が伝わっているのか不安だったのですが、金額はもちろん、156名という沢山の方々にご支援を頂き、改めて嬉しく思います。この結果で、わたしたちのこれからしていく活動、目標としている場所に間違いがないと確信すると同時に、皆様の想いを胸に、「海の現状を改善する」という期待と責任を今以上に感じております。これが結果ではなく、これから結果を示していきますので、今後ともどうぞ、一般社団法人シーソンズを宜しくお願いいたします!代表理事 権田幸祐
海 の付いた活動報告
こんにちは!今日は風も強く時化ていたので、海岸清掃を行いました。告知なしの海岸清掃には理由があります。海ゴミは風が強い日に海岸に集まり、その日は漁は休みだからです。海岸清掃においてこんなに効率のいいことはないのです。もちろんゴミ拾いに参加した漁師の方々にはボランティアではなく、仕事としてお願いしています。今回のクラウドファンディングでこの活動をもっと広め、更にゴミ回収の効率を上げ、漂着ごみを回収していく足掛かりにし、シーソンズの三つの理念である、『sustainable持続可能』『share共有』『save保護』を爆速で進めていきたいと考えております。
近年SDGsが注目を集めるようになり、様々な社会的・環境的な問題に目が向けられるようになってきました。しかしそのような動きとは裏腹に、現在海を取り巻く状況は、海洋プラスチックの深刻な増加や魚価の低迷及び漁獲量の減少による漁業者の困窮など年々厳しくなっており、このまま何も手を打たなければそう遠くない将来に日本の食卓から海産物が姿を消す可能性もある、そんな分岐点に私たちは立たされています。私たちシーソンズはこれらの問題を解決するために、海の環境保全活動が漁業者の副収入となるような新しい仕組みづくりに取り組んでいます。これまで私たちは、イベント活動や料理教室、出前授業等多方面の活動通して得た資金を元に少しずつ海ゴミの回収活動をおこなってきました。しかし実際には、持続可能で発展的な仕組みを作るために十分な資金があるとは言い難い状況であり、今回のクラウドファンディングのお願いに至りました。今回のクラウドファンディングで皆様からご支援いだいた資金は、新しい仕組みの基礎を作るために使わせていただきたいと考えています。具体的には、①海ゴミの回収活動を行う漁師の海産物に対するブランドマークを作り、購入すると海ゴミの軽減につながる海産物として付加価値を付ける。またそれらの海産物を取り扱ってくださる協力店を探す。②海ゴミの回収データを蓄積・管理し、学術的なデータとして大学等の研究機関向けに有償で提供できる方法を模索する。③商品売上の数%を海ゴミの回収活動に使わせていただく趣旨の商品を、当団体自身あるいは活動に賛同してくださる事業者さんと一緒に開発・展開していく。④当団体主催の企画の内容をより洗練し実施回数を増やすことにより、より多くの海ゴミの回収活動資金を調達する。また、同時に企業協賛やスポンサーの獲得を目指す。いま私たち人類が抱えている様々な課題はどれも一朝一夕には解決が難しいものばかりですが、私たちシーソンズも自分たちのできることにひとつひとつ地道に取り組んでいきます。持続可能な海の環境を次の世代に残すために、どうか応援をよろしくお願いいたします。
先日、シーソンズの活動として海岸漂着ゴミの回収を行いました。定期的に行う「時化の日のゴミ回収」ではなく、今回は一般の方もご参加頂き、プラスチックゴミからプラモデルを作ると言ったイベントも兼ねて他団体さんと協力した同時開催となりました。午前11時開始のビーチクリーンに向けて、一般のお客さんも続々と集まってきました。今回の企画は小さいお子様連れの方がメイン。海岸に落ちたプラスチックを宝探しをする様に拾ってもらいます。楽しみながらゴミ拾いが出来ると同時に海の現状も知って頂ける様な企画となっています。いつもは天候や潮流、風向きを考慮してゴミ回収をしているのですが、今回はイベントも同時開催という事もあり、事前に日程を決めた回収だった為、普段よりも回収量は少なめです。回収の時間も1時間と短期でしたが、自然ゴミ以外でも合計94.8キロのゴミが集まりました。お客さんをお見送りした後はシーソンズのメンバーと分別、分析作業です。まずはペットボトル。キャップやラベル、ボトルの形状等から国が断定出来る物は国別に分け、更に劣化度合いを選定してリサイクル出来る物と出来ない物とに仕分けしてデータをとります。缶やビンも同じく。続いて生活ゴミ系ですが、包装プラ、その他プラスチック、ポリウレタン類、ゴム類に分別し集計します。これらのゴミは圧倒的に国内で排出された物が殆どです。続いて発泡スチロールですが、これは魚箱とフロートの種類に分別。更に国も断定出来る物は断定します。漁具全般も更に細分化し、出来る所までカテゴリ分けし更にこれも国が断定出来る物は断定していきます。大きく分けてロープ類、漁具類、浮き類なのですが、漁具類は漁網、カゴ、養殖枠、釣具、延縄等、出来るだけ細かく分類します。浮きも深海トロールブイや、アバ、建網浮き等と細かく分類しそれぞれを計測していきます。細かい結果発表はシーソンズのHPにて順次公開して行きたいと思います。分別作業も最近は慣れてきてメンバーの作業効率も上がり時間も短くなって来ました。結構大変な作業ではありますが、しっかり蓄積し、データそのものを色んな所に役立てる事も出来ますし利用出来ると思っています。また、分別しているので資源として色んな形で再利用する事も可能です。玄界灘は冬に近づき北東の風が多く吹く季節になりました。段々時化の日も多くなります。同時にゴミが多く漂着する季節でもあるので、出来る限り多くのゴミを回収出来る様に頑張ってまいります。日本海の多くのゴミはここ玄界灘をまず通過します。ある程度この地域で回収する事が出来れば日本海へ広がる事も防げる筈。責任は重大です。