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アンコールワット建造の謎に迫る画期的な大河小説の日本語版を出版したい!

世界遺産として世界中から人々を引きつけるカンボジアのアンコールワット。そこには依然として多くの謎があり、建造当時暮らしていた人々の実態もはっきりしていません。本書は、そうした謎に長年の研究と実地調査に基づく大胆な発想と想像力で挑んだ一人のアメリカ人作家の手による画期的な歴史大河小説です。

現在の支援総額

228,500

16%

目標金額は1,400,000円

支援者数

22

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2021/10/29に募集を開始し、 2021/12/27に募集を終了しました

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アンコールワット建造の謎に迫る画期的な大河小説の日本語版を出版したい!

現在の支援総額

228,500

16%達成

終了

目標金額1,400,000

支援者数22

このプロジェクトは、2021/10/29に募集を開始し、 2021/12/27に募集を終了しました

世界遺産として世界中から人々を引きつけるカンボジアのアンコールワット。そこには依然として多くの謎があり、建造当時暮らしていた人々の実態もはっきりしていません。本書は、そうした謎に長年の研究と実地調査に基づく大胆な発想と想像力で挑んだ一人のアメリカ人作家の手による画期的な歴史大河小説です。

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はじめに

みなさん、こんにちは!本プロジェクトの仕掛け人を務めます有留と申します。私は以前、カンボジアの子どもたちを助ける鹿児島人の会の代表として、このCAMPFIREのプラットフォームを活用させてもらい、カンボジアの農村に暮らす一人の女子学生のための奨学金を募集、おかげさまで全国から目標額を上回るご支援をいただき、その子を高校に進学させてあげることができました(今年無事に卒業)。この場を借りて、ご支援いただいた方々に改めて感謝の意を表したいと思います。ありがとうございました!

このプロジェクトの概要

さて、前置きはそのくらいにして、早速、今回のプロジェクトについてご案内します。今回のテーマは農村の子どもたちの教育支援ではなく、別の角度からカンボジアとかかわりを持ったものです。具体的には、世界遺産として世界中から人々を引きつけるカンボジアの至宝、アンコールワットを舞台にした非常にエキサイティングで、今なお多くの謎に包まれた同寺院の秘密に迫る歴史大河小説『アンコールの女』(2013年出版)の日本語版を出版するというプロジェクトです(そのための出版社も立ち上げる予定です)。

本書を執筆したのは私の長年の友人でアメリカの有力紙、ワシントンポストの元海外特派員(80年代には東京支局長)を務めていたジョン・バージス氏です。ジョンが初めてアンコールワットを見たのは1969年、彼が18歳のとき。当時、彼の家族は父親の仕事の関係でタイの首都、バンコクに暮らしており、アンコールへは彼の母親が連れて行ってくれたのだといいます。

当時は今と比べて訪れる人もあまりおらず、静けさの中で気高く存在するアンコールワットを目にしたジョン青年は、そのあまりの巨大さと荘厳さ、そしてその精神性に圧倒され、以来、一生涯にわたり、同寺院を含むアンコールの歴史や文化について研究を続けることになったのでした。そして、その長年の研究と探求の成果のひとつが、このたびみなさんにご支援をお願いすることになった小説『アンコールの女』なのです。彼にとっての処女小説であり、もっとも思い入れの深い作品といえます。

アンコールワットを訪れた筆者(1980年撮影)

本プロジェクトを立ち上げた理由

アンコールワットに関心をお持ちの方であればご承知のとおり、同寺院やその他のアンコール遺跡に関する解説書や学術書、ガイドブックの類は数多くあっても、それを題材にした物語となりますと、なかなか見当たりません。私が知る限り、日本語で出版されたものとしては、三島由紀夫の『ライ王のテラス』があるくらいです(ただしそれは戯曲であって小説ではありません)。世界的に見れば、今世紀になってから類似のテーマで数冊(英語版)の小説が出版されていますが、邦訳されたものはありません。よって、日本語で読める小説としては、実質的にはほとんど存在しないといっていいでしょう。

この『アンコールの女』は原書で500ページ、邦訳版では約600ページの大著ながら、カラフルな登場人物と息もつかせぬ物語の展開により、まったく飽きさせない内容、まさしく“page-turner”「読みだしたらとまらない本」と呼ぶにふさわしい小説となっています。アンコールワットに興味を持つ読者に限らず、広く歴史小説に興味のある読者にとっても魅力のつきない一冊になっていると強く信じます。

今なお輝きを失わないアンコールワット

ジョンの暮らすアメリカでは正直、アンコールワットといってもほとんど知名度はありません。ところが、日本は違います。アンコールワットのことを聞いたことがない人を探すほうが難しいくらいです。コロナ禍以前には毎年、数多くの日本人がそこを訪れており、そこに親しみを感じる人が多くいることでしょう。であればこそ、アンコールワットを舞台にしたこのすばらしい物語が多くの日本人に楽しんでもらえるに違いない――そうした思いが本プロジェクトの背景にはあります。

本書の特徴と誕生秘話

本書の特徴あるいは面白さのひとつを挙げるとすれば、アンコールワットをはじめとする遺跡とイメージが筆者の想像の中で縦横無尽に結びつけられ、そこを舞台にさまざまな人物が登場し、それらが一つの大きな流れとして展開していることです。私がそうであったように、おそらくこの物語を読んだ人の多くが「よくもこれだけのつながりを筆者は思いついたものだ」と感心するに違いありません。きっと筆者のたくましい想像力と創造力に脱帽することでしょう。

物語の語り手となるのは主人公のスレイ。戦乱の中で両親を失い、孤児となってしまった一人の少女です。富や名声とは無縁の普通の暮らしを営みたいという彼女の切なる願いに反して、人智を越えた天のはからいによって、この美しく敬虔な女性は王国内で出世の階段を上り、権謀術数がうずまく宮廷でいくたびかの危機迫る場面を生き延びることになります。

その彼女を取り巻く登場人物も実に個性的です。彼女に並々ならぬ関心を抱く強靭な肉体と精神を持った王子(後の国王)、彼女を深く愛しながらも富と名声に目がくらむ夫、国王を教え諭しつつスレイを守ろうとする王師、彼女に対する淡い愛情を抱きつつも護衛としての役割を全うしようとする軍曹、国王に近しいことから得られる権力を行使して周囲を混乱に陥れる筆頭妾、国王の強さを受け継ぎながらも身勝手にふるまう筆頭妾との間にできた王子、優雅さと謙虚さを併せ持った王妃との間にできた皇太子、アンコールワットのあるべき姿について独り霊感をさずかる息子、優しい気質がゆえに狡猾な筆頭妾にだまされる娘、すぐれた霊感を持ち人々を助ける象とその乗り手、スレイを中国への旅にいざなう中国人商人――こうした人々が絡み合い、さまざまなドラマをつくり出していきます。

筆者はどのようにして、これほどまでにカラフルな物語を創造できたのか?筆者によると、最初のインスピレーションをもたらしたのはラオスで見つかった12世紀の碑文だといいます。それには実在したティラカという女性に関する次のような文言がありました。

「彼女は完璧なふるまいを伴う偉大なる美しさを持ち

その神性を疑う者はだれ一人いなかった」

つまり、この神々しいまでの美しさと立居振る舞いを持った女性こそが、スレイの原型なわけです。

碑文の例(カンボジアのプリアコー寺院で見つかったもの)

そしてもう一つのインスピレーションとなったのが、アンコールワット第二回廊の壁に刻まれた浅浮き彫りの天女です。同寺院には1800体におよぶ天女が彫られており、そのほとんどが一世一代の晴れ舞台ということで派手に着飾っています。ところが、どういうわけか、この天女だけが地味ないでたちで表情にもどことなく不満げで悲しげなオーラがあるのです。なぜ彼女だけがこのような表情をしているのか――この偶然見つけた天女が、その碑文の文言に、より具体的なスレイのイメージを与えたのでした。

スレイ(左)と娘ボパのモデルになった浅浮き彫りの天女

本書への高い評価

世界的に知られたアンコールワットではありますが、すでに述べたとおり、実際には今なお多くの謎に包まれたままです。いったいどうやってこれだけ巨大な寺院がつくられたのか?アンコールに残る数々の寺院の中でなぜここだけが西向きなのか?なぜ通常のシヴァ神ではなくヴィシュヌ神に捧げられているのか?この小説はそうした長年論争の的とされてきた難問に大胆かつ想像力豊かに挑み、「なるほど、そういうドラマがあったとしても不思議ではない」と思わせるほどの説得力を持っていると私個人は信じます。

また、謎といえば、一時期東南アジアの大半を占める巨大な王国を築きながら、王族を含む一部の高貴な人々をのぞき、その王国で暮らしていた一般の人々の実態はほとんど知られていません。いくつかの浅浮き彫りの中に垣間見ることができるだけです。

筆者は本書の中でたくましい想像力と登場人物に対する深い愛情をベースとして、これまでほとんど描かれることのなかったアンコール文明が栄華を極めていた時代に生きていた人々をよみがえらせています。具体的には、国王をはじめとする王族や側近たちの動きはもちろんのこと、市場の様子や人々の祈り、そして祭りといった庶民の暮らしを彩るさまざまな場面が実に生き生きと描き出されています。あたかも筆者がタイムスリップして、ジャーナリストとしてその時代の人々の暮らしを記録してきたかのようです。

英語版表紙

それゆえ、本書には世界の識者から高い評価が寄せられています。

「バージスは現代の文学作品において実にユニークなことを成し遂げた。古代アンコールの宮廷や寺院における信ぴょう性があり、そして真正と思われる物語をつむぎ出し、それにより私たちの想像を膨らませ、歴史的な関心に刺激を与えてくれた」(ジョン・ル・カレ、世界的に著名な作家)

「本書は、(筆者の)確かな想像力によって、読者を遠く離れた時代と場所にいざない、物語を生き生きとしたリアリティあるものとしている。主人公、スレイの声を通じて、筆者はあるクメール人家族の物語をつくり出し、彼らの生き方は魅惑的で神秘的なアンコールワット寺院の建造と結びつくことになる。本書は(他とは)一味異なる歴史小説であり、そこで描かれるのは、何世紀にもわたり密林の中に隠されていたあの素晴らしい寺院と同じく、これまで謎に包まれ、見捨てられていた人々なのである」(デビッド・イグナティウス、ワシントンポストのコラムニスト)

物語のあらすじ

本書の内容をネタバレにならない程度にご紹介します。

ときは12世紀初めのアンコール。主人公は、戦乱の続くクメール王国で孤児となった一人の女の子、スレイです。美しく敬虔で思いやりにあふれるスレイは人智を越えた「天のはからい」により、若くしてある事件に巻き込まれ、その事件から彼女を救い出してくれた謎の男、ノルと所帯を持つことになります。実は、このノルには大きな秘密がありました。父親が王国内のある王子に仕える側近でありながら、ノルが若い時分にその王子が暗殺されたことで地位と家族を失い、一人のしがない肉体労働者に落ちぶれていたのでした。

しかし、二人の運命はその後に急展開します。暗殺された王子と縁戚関係にあった別の王子が暗殺者を殺害したことで、その王子に仕える身となり、王子が出世の階段を上るにつれて二人もまた出世。ついには王子が国王となったことで国王に仕える側近となり、息子はアンコールワット建造の重要な役割を担い、娘は国王のすぐ近くで仕える身となったのでした。

とはいえ、スレイと夫には国王に知られてはならない秘密がありました。信心深いスレイはその秘密を心に抱きながら国王に仕えることから生じる苦悩に絶えずさいなまれます。しかも、国王は美しいスレイにひとかどならぬ関心を抱いていたため、二人の関係はさらに複雑なものとなりますが、国王を教え諭す役割の王師が介入、二人の距離をなんとか保とうとします。

すると国王の二人の息子のうちの一人、筆頭妾との間に生まれた王子がこともあろうに父親に反旗を翻し、王国を乗っ取ろうとします。しかも、その反乱にはスレイがかかわっていると主張します。はたしてスレイはその濡れ衣を晴らすことができるのか、そして家族の身はどうなるのか――衝撃の結末が待ち受けています。

筆者と私のつながり

ここで筆者と私の関係について短く記すことにします。私が筆者と出会ったのは1990年代前半のアメリカの首都、ワシントンにある大学院でした。当時の私はそこで国際関係を学んでおり、たまたま受講した東南アジアに関するクラスで講師を務めていたのがジョンでした。

私が日本に帰国してからは、90年代の後半にジョンが来日した際に一度だけ再会しただけで、その後は長い間、音信不通の状態が続きました。交流が復活したのは確か2012年ごろだったと記憶します。たまたま懐かしくなり、ジョンの名前をフェイスブックで検索したところ、彼が新聞社を早期退職し、作家に転じたことを知ったのでした。

それから交流が再開し、私がワシントンを再訪した際には彼の家に泊めてもらったほか、数年前にはジョンの案内でカンボジア北部にあるプレアビヒア寺院をともに訪れています。彼の一連の著作に関連していえば、本書の翻訳を手掛けたほか、別の著作では日本に関する部分のリサーチの手伝いをしました。彼のおかげで私のアンコールに対する理解と関心は高まったといえます。

天空寺院プレアビヒアを訪れた筆者と私(2015年8月撮影)

資金の使い道
  • ● 印刷製本費
  • ● 表紙デザイン費
  • ● 英語版からの翻訳権取得料
  • ● 筆者への印税
  • ● 翻訳費
  • ● 校正費
  • ● 郵送費
  • ● フォトブック制作・印刷費
  • ● 労賃(書籍の梱包作業等)
  • ● お礼状制作費
  • ● ISBNおよびJANコード取得費
  • ● CAMPFIREへの手数料および広告費

リターンについて

●4000円

本書(1冊)とお礼状をお届けします。

●7500円

本書(2冊)とお礼状をお届けします(500円引き) 。

●11000円

本書(3冊)とお礼状をお届けします(1000円引き) 。

●7000円

本書(1冊)とお礼状、そしてこの物語に登場する遺跡をめぐり撮影した写真を集めたフォトブック(1冊) をお届けします。

●7000円

本書(1冊)とお礼状をお届けするほか、筆者によるウェビナー(オンライン講演会)にご招待いたします。

●10000円

本書(1冊)とお礼状、そしてフォトブック(1冊) をお届けするほか、筆者によるウェビナー(オンライン講演会)にご招待いたします。

※それぞれのより詳細な内容については各リターンの説明をご覧ください。

実施スケジュール

●2021年10月下旬から12月下旬

クラウドファンディングのキャンペーン期間

●2022年1月〜2月

目標額に達した場合には出版社の立ち上げと本書の編集および印刷製本作業

●2022年3月

本書を購入してくださった方々にリターンの発送

●2022年3月中旬あるいは後半

筆者によるオンライン講演会の開催(逐次通訳付きで1時間程度)

最後に

筆者にはほかにも4冊の著作があり、そのいずれもがアンコールやカンボジアをテーマとした著作です。

1冊は天空寺院プレアビヒアが舞台の小説です。同じく女性が主人公。

そして3冊がノンフィクションとなっています。

テーマ:タイ東部のスドック・コック・トムの碑文を通して考える初期のクメール王国の姿

テーマ:プレアビヒアの領有権をめぐるカンボジアとタイの争い 

テーマ:フランスによる植民地化以降のアンコール遺跡の保全修復の歴史 

そのいずれもが価値の高いものであり、いずれ和訳して日本の方々にもお読みいただきたいと考えています。

その意味で、本プロジェクトはジョン・バージス氏の一連の作品を日本に紹介するうえでの第一歩と呼べるものです。今回のプロジェクトが成功し、彼の他の著作に取り組んでいけることを祈ってやみません。

ご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。


■特定商取引法に関する記載
 ●販売事業者名:請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。
 ●事業者の住所/所在地:請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。
 ●事業者の電話番号:請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。
 ●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
 ●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。

最新の活動報告

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  • モックアップ

    2021/11/03 10:53

    キャンペーンが始まってから本日で6日。現在のところ、目標額の9%に相当する額が集まってきています。ありがたいことです。とはいえ、最終ゴールまでの道のりには険しく、長いものがあります。簡単にはたどり着けないでしょうが、もちろん、最後まであきらめずにベストを尽くす所存です。さて、先日モックアップとよばれる見本のようなものをつくってみました。これを見ると印刷・製本された実物のイメージなんとなくわいてきます。気分が上向きます。なんとかして、このすぐれた物語を世に送り出したいものです。引き続き、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。 もっと見る

コメント

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