私たちは尺八とその文化を守りたい、そしてそれを次の時代に繋いでいきたい、という意志を持って集い、新たな尺八の制作に取り組んでいます。
そして創り上げたのが”和蝋燭”をテーマにした木製尺八”YURAGI”です。
尺八は、日本の伝統芸能のひとつとして庶民に親しまれてきましたが、今は弟子の高齢化・門徒の減少に拍車がかかり、尺八文化はコロナ禍でさらに苦しい状況になっています。
尺八には、その音色に惹かれ、人が集まり、そこから生まれた文化があります。
コロナ禍で人と人の接点が希薄になった今だからこそ、尺八の音色を通じて人が触れ合う場を残していく意義があると考えています。
次の世代に繋げていくために、尺八の特徴である音色を守りつつ、手に取りたくなる温かみのあるデザインへ一新。初心者にも手の届き安い価格での提供を目指しています。手入れや保管などの扱い安さも考慮し、材質は木材を選択しました。
この木製尺八を完成させるため、この度クラウドファンディングに挑戦します。
上田流尺八道の現家元である祖父から4代目家元を託された田辺は、祖父とその仲間が大切にしてきたものをもっと多くの人に知ってもらいたい、好きになってもらいたいと、尺八文化の普及に努めようと決意しました。
「長い歴史を紡いできた尺八文化を日本に残したい、尺八をもっと多くの人が楽しめるようになってほしい」という田辺の想いに賛同し、兼業者が集まりました。
製造業やIT企業大手で活躍するエンジニア、フリーランスデザイナー、市役所職員、リコーダー職人、上田流の精鋭、家元代行師・師範、尺八職人など…
多様なバックグラウンドのメンバーが集い、木製尺八の製造にオンラインレッスンの整備、ふるさと納税の登録、SNS広報など、上田流と尺八文化の普及のために活動しています。
尺八という楽器の名前は多くの方が小学生の頃に聞き覚えがあると思います。しかし、実際に尺八を吹いた事がある人はどれだけいるでしょうか。
私たちは、多くの方々に、その音色と魅力に触れて頂きたいと考えています。
課題となるのは、
などが挙げられます。
この課題に取り組む活動が
です。
この活動を通して、より多くの人に尺八の魅力を知って頂く機会に繋げます。
従来の尺八は職人が一つひとつ、竹の癖や奏者の吹き方に合わせて職人が手作りで仕上げ、高価ではありますが一生モノの”その人専用 ”の楽器となります。
音も良く、軽くて吹きやすい従来の尺八ですが、ただこれから初めて触る人が「よし、買ってみよう」となるには少しハードルが高い価格です。
新しい尺八を制作するにあたって心がけたのは
デザイナーの三島と尺八職人が中心となりデザインと試作を重ねてきました。
製造に関しては量産可能で、且つ、自然のぬくもりのある素材をということで木製を採用しました。
木製の尺八の製造を担うパートナーはリコーダーの老舗、竹山木管楽器製作所です。竹山木管楽器製作所の長年木製リコーダーを制作してきた技術力と知恵により、木製尺八の製作は一気に加速しました。
制作にあたって、デザインと量産のための形状、音色を両立させるためには図面も実物も何度も調整を繰り返す必要がありました。
手孔の位置、内径の長さ、結合部の強度、楽器としての持ちやすさ、手触り、尺八本来の良さを損なわない音作りなど、調整は多岐にわたります。
調整に調整を重ね、半年間の試行錯誤を経て、木製尺八は完成目前のところまで来ています。
しかし、この新たな木製尺八を多くの人の手に取ってもらうには、試作と量産のための先立つ資金が必要になります。
今回のクラウドファンディングにこの尺八を普及させるための最初の一歩を私たちは懸けています。
今回リコーダー制作の技術をもとに創り上げた尺八は、尺八文化のこれからの道を照らすという想いを込めています。
デザインのモチーフは和蝋燭です。
尺八の特徴である音の”ゆらぎ”と和ろうそくの炎の”ゆらぎ”に共通する優しさを表現しました。
この新たな尺八に灯った燈火が、尺八文化のこの先を照らすものとなるよう願っています。
商品ロゴにもその想いが込められています。
今回のクラウドファンディングのリターンとして、完成した尺八をお贈りします。
⓪心ばかりのお礼(お手紙など)
①YURAGI(ストレートタイプ)
②YURAGI(波タイプ)
③オンラインレッスン
④家元のリアルレッスン
⑤上田流の行事への参加
今回のクラウドファンディングの資金は尺八製作のデザイン・試作に活用させて頂きます。
現在の材質(楓)に加えて、桜などの加工が難しいですが趣のある材質での商品開発にチャレンジしていきます。また、オンラインレッスンの環境構築にも活用させて頂きたいと考えています。
(プロジェクトはAll in方式で実施致します)
・クラウドファンディングスタート:2022年1月
・尺八の製造スタート:2022年2月
・リターン発送:2022年3月(予定)
ここまで読んでくださりありがとうございます。上田流尺八道次期家元の田辺新一と申します。
今回、兼業者の方々で素晴らしいメンバーが集まってくださったお陰でこのクラウドファンディングにたどり着くことができました。心から感謝しています。
私自身も普段は自動車会社に勤め、全く違う種類の仕事をしていますが、忙しい中でも、仲間と共通の目標に向かってゼロから作りあげていくことは大変貴重な経験になっています。
ぜひ読んでくださったあなたも一緒にこのプロジェクトを盛り上げる仲間となってくださると嬉しいです。
尺八文化は堅苦しい演奏だけでなく、尺八という道具、楽器を通じて人が心を通わせて生まれる文化だと思っています。人と人が心を通わせることは、先行きの見えないこれからの社会でより一層必要になります。コロナ禍の中、仕事もライフスタイルも”当たり前”が目まぐるしく変化する中で、人々が過ごす時間の中に、寛ぎ、ホッとする…
今回の活動を機に上田流の「自由に音楽を楽しむ」という原点に帰り、そんな時間を創り出す文化として、形を変えて残していきたいと思います。
このクラウドファンディングで少しでも多くの人の手に尺八が渡り、その文化が広まるよう願っています。
皆さま、ぜひ応援お願いいたします!
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[1/21追記]
歌口は木材そのまま、特別な加工はせず美しい素材を活かしています。
中継ぎはコルクで抜け防止をする仕様となっています。
製品に問題があった場合、半年間・一度まで無償で再調律させて頂きます。
<プロジェクトオーナーについて(特商法上の表記)>
■ 特定商取引法に関する記載
●販売事業者名: 請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください
●代表者または通信販売に関する業務の責任者の氏名:請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください
● 事業者の住所/所在地:請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください
● 事業者の電話番号:請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください
●送料:送料込み
●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
●ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:該当なし
●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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