2021/10/17 01:30

こんにちは。Optimizedの森本です。 今日は、現在のBOXの設計に至るまでの過程を少しお話しします。

自分が思う「小さい財布」を作るために、設計しては試作・試用を繰り返すということをするわけですが、BOXの原形となるアイデアにたどり着くまでには1年くらいかかりました。BOXより前に作っていた「薄い財布」というのもあって、これはこれで中々気に入っているのですが、BOXの元となったアイデアを思いついてからは、3カ月くらいBOXを完成させることに集中しました。

例えば、BOXの「箱」部分の内側の厚みは6ミリなのですが、当然5ミリも7ミリも試しました。最初の試作品は5ミリで、かつ多目的ポケットもなかったので、財布全体の厚みが7~8ミリしかなく、凄く軽くてコンパクトでした(上の写真の中の、赤いものがそれです) 。自分にとっては非常に恰好良く思えてお気に入りなのですが、やはりカード4~5枚を入れた状態でのコインの収納力に厳しさを感じたり、レシートの扱いに困ったりしたので、1ミリ増やして6ミリとしました。私自身はカード3枚でも大抵何とかなるので、自分用に5ミリのものを作ろうか、とも思っています。

それから、できるだけ安価でご提供できるように、手縫いの工程を一切なくしてカシメ(リベット)だけで成形しようとしていた時期もあったのですが、その分厚みが出たり、お札を入れる空間が狭くなってしまったりで、本体の大きさを「理論上最小」にできず(あるいは利便性を許容できないくらい損ね)、結局2カ所だけ手縫いが必要になりました。その差1~2ミリの話なのですが、やはり「世界最小でありたい」という気持ちが勝ちました。(世の中は広いので、今でも世界最小ではないと思いますが…。)

製品版と同じ設計の試作品も、既に3カ月くらい使っておりますので、使い心地についてご質問があれば、遠慮なくご連絡ください。不便な点も包み隠さず、できるだけ客観的な事実をお伝えして、支援していただくかどうかのご参考になればと考えております。