はじめまして。合同会社プラムの代表・梅宮勇人です。
2016年9月から神奈川県小田原市で「plumhostel」というゲストハウスを運営しています。

この度、築99年の和風古民家で 【 あなたの旅を豊かにする 】 をテーマにした２軒目の宿泊施設をリニューアルオープンすることになりました。

それが  RYOKAN PLUM（旅館プラム） です。

約5年の宿運営を通じて見えてきた「小田原を中心とした神奈川県西部地域の魅力」と「地元のアーティストや職人たちの作り出す美しい作品」を伝えられる拠点にしていきます。

小田原でより豊かな旅をお届けできるようにお力を貸していただけませんでしょうか？

横浜出身の私が、小田原でゲストハウス（宿泊業）をやろうと思ったのは2015年のこと。

当時はアパレル系の会社で働いていたのですが、休暇のたびにタイやカンボジア、ミャンマーなどの東南アジアに足を伸ばし、各地のゲストハウスを泊まり歩いていました。

その中で「一期一会のかけがえのない出会いこそが旅の彩りになる」と実感するようになり、いつか自分でゲストハウスをやりたいという想いを募らせていました。

同時に、学生時代の4年間のアメリカ留学中に感じていた「世界の中でも独特な日本という国のことを外国の人たちにもっと知ってほしい」という感情も再燃してきました。

そうして想いが抑えきれなくなり、旅行中のミャンマーでゲストハウスの事業計画を一気に描き上げて独立を決意。そして、ゲストハウス開業の場所を探して出会ったのが小田原です。

当時は競合の少ない立地という視点で検討していたのですが、１軒目のゲストハウス「plumhostel」を始めてから、日本の特徴的なもの全てが揃っている小田原の魅力に気付いていきました。

戦国時代に関東支配の中心拠点として難攻不落の城と呼ばれた小田原城。

たった６キロ先にはヨーロッパでも人気の高い国内有数の温泉地でもある箱根があり、日本の誇る富士山を眺めることもできます。

中心地からすぐのエリアには緑豊かな山々や雄大な相模湾が広がっており、数多くの田んぼから取れるお米からは美味しい日本酒も作られています。

そして、江戸時代以降には東海道五十三次の最大宿場町として栄え、政財界の重鎮や著名な文化人の訪れるなど、歴史やカルチャーの面でも特出する部分が数多くある町です。

このような小田原の魅力を訪れたゲストの方々に紹介していくことこそが、自分の元々やりたいことの実現につながる。そう思うようになりました。

しかし、その数々の魅力は ”ただ泊まるだけ” では伝えるのが難しいことも痛感しました。宿泊にプラスアルファの体験を届ける仕組みがなければ小田原の魅力は伝わらないと。

そこで仕掛けたのが、小田原の中心を流れる酒匂川の河川敷をガイドと一緒に走ることサイクリングツアーや、地元の小さな酒蔵を訪れて古民家で日本酒を楽しむ酒蔵ツアーなどの、体験パックでした。

おかげさまで、これらの体験ツアーは、外国人向け体験紹介サイトで東京近郊のTOP5入りをするほど多くの方に好評をいただくことができました。

しかし、「plumhostel」は雑居ビルにあるため、小田原らしい歴史的な古民家に泊まれる体験を表現できていないことに課題を抱えていました。

そして、相部屋タイプ（ドミトリー）のみの施設のため、大学生を中心とした若い一人旅の方が多くため、客層の偏りもあります。

「この地域のことをもっと深く知ってもらうための宿泊施設も作りたいな…」

そう考えていたタイミングで舞い込んできたのが、今回の『RYOKAN PLUM』を始める物件の引き継ぎのお話でした。

実を言うと、2020年2月には『RYOKAN PLUM』を一度オープンさせています。

しかし、直後にコロナ禍が直撃。大幅な計画の修正に迫られました。

期待していたインバウンド予約はピタリと止まり、宿泊事業の売り上げは前年比９割減になる月もあったほど、まさに破滅的な状況に・・・。

本来の「外国の方に日本の良さを伝えたい」という想いとの乖離も大きくなってしまい、先が見えない状況に落ち込んでしまう時期があったのも事実です。

でも、塞ぎ込んでいても仕方ない。コロナに負けずに頑張ろう。

そう気持ちを入れ替え、小田原市内の他のゲストハウスオーナーたちと連携して、新しい小田原の魅力を発掘して発信する団体「オダワラブレイク」を結成するなど、未来に向けた企画にも取り組んでいきました。

そして同時に、経費削減や資金調達など中長期的な視点での経営改善を実施。この状況があと数年続いたとしても運営を続けられる体制を整えていきました。

そして、あらためて自分自身のやりたいことを考えたとき

・東南アジアでの旅で自分らしくいられたこと
・その旅で自分自身を見つめ直すことができたこと
・豊かな旅を提供してくれた宿のような場所に憧れたこと

それが自分の原点だったと再認識しました。

だからこそ、自分自身も

国籍関係なく旅をしている人全員に
より豊かな旅になる体験を提供しよう

という想いが強く明確になり、今回のリニューアルを決意しました。

今回リニューアルオープンする『RYOKAN PLUM』は、1922年(大正11年)に地元のガス会社創業家族の民家として建てられた築99年の古民家です。

現在のC室の雰囲気

築年数は経っていますが1923年の関東大震災でも被害を免れたほど丈夫な建物で、直前までゲストハウスとして使われていたため、宿泊施設としても申し分のない状態でした。

ただし、古民家だからこそ遮音性や防寒性には難があります。

今回のリニューアル工事では、より快適に過ごしていただけるように遮音性や防寒性の改善を行う予定です。また、現代の生活にもマッチしたワーケーション可能な施設となるように地元のデザイナーさんにリノベーションをお願いしました。

家具や設備には北欧製のものを採用。日本らしい古民家でありながら日本以外の要素を加える現代版の和洋折衷の手法で宿を生まれ変わらせていきます。

部屋数は全５室。

テーマは【 あなたの旅を豊かにする 】です。

人生が一変する体験や忘れない景色、心に残る一言、ショッキングな地域の歴史、etc...

リニューアルした『RYOKAN PLUM』は、自分の中で何かが変わる「豊かな旅」を手助けできる宿でありたい。そう思っています。

そのための仕掛けとして、

・館内に地元のアーティストの作品を飾る
・地元職人の工芸品に触れる機会を提供する
・おすすめスポットを載せた地図を配布する
・豊かな小田原滞在の参考になる本を紹介する
・それらを発展させた地域ブログを立ち上げる

など、充実した情報提供を行っていきたいと考えています。

集まった資金は、RYOKAN PLUMのリニューアル費用として活用します。

予算は下記の通り。

計　1,500万円
ー　1,000万円　工事費・家具購入費
ー　200万円　　備品設備購入費
ー　100万円　　WEBサイト構築運営費
ー　100万円　　地元作家の作品や地元職人の工芸品など
ー　100万円　　その他、消耗品費等諸経費

このうち、地元作家の作品や地元職人の工芸品などの購入予算（100万円）と消耗品等の諸経費の一部としてクラウドファンディングの資金を使わせていただく予定です。（CAMPFIRE手数料10%を除く）

なお、本プロジェクトは All-in方式 で実施しますが、目標金額に満たない場合でもリターンの発送は実施させていただきます。

また、スケジュールとしては、

ー　10月上旬　　工事開始
ー　11月下旬　　工事終了
ー　12月前半　　アート作品・工芸品・備品・設備・消耗品設置
ー　12月中旬　　WEBサイト公開（予定）
ー　12月下旬　　リニューアルオープン（予定）

の予定です。クリスマスを目処にお披露目できるよう進めていきますので、楽しみにしていただけると嬉しいです。

コロナ禍となり１年半以上。オープンとタイミングが重なり、考えさせられる日々が続きました。

しかし、本当に自分のやりたいことや、来てくれるゲストさんに何を提供したいのかなど、考えて動き続けてきたことで、この度のリニューアルを決意。

今回のクラウドファンディングに挑戦することができています。

正直に言って、迷う瞬間も多かったです。

でも、今回のリニューアルに際してデザインと施工を担当してくださっている nico cafe の和田さんに「ここを梅宮さんの一生の作品にしましょう」と言われ、背中を押してもらいました。

大好きな小田原でこれほど素敵な建物を使わせてもらえる機会、そして、世界一の古民家リフォームの匠に依頼できる機会は、これが生涯で最後かもしれません。

昨年は不安な日々を過ごしていましたが、計画が進むにつれて「きっと小田原を代表する素晴らしい宿になる」とワクワクが増してきています。

小田原の魅力を最大限に感じられて、より豊かな旅をお届けできる宿にしていきますので、どうぞ応援をよろしくお願いいます！

nico cafe
和田義之さん/真帆さん夫妻

旅館プラムはnico cafeと同じぐらいの築年数の古民家で、しかも建物のつくりもかなり近いので、再生が楽しみです。昔の歴史が感じられますし、こういった建物を小田原の財産と考え大事にしていこうとする梅宮さんに賛同します。ここが素敵な旅館に生まれ変わったら、きっと訪れる皆さんも街歩きがもっともっと楽しくなり、良い思い出が作れますね。私たちも、少しでもお役に立てたら嬉しいです。応援しています！

願修寺 住職 / Flying Monk 代表
岩山宗應（レオ）

梅宮さんが小田原の中心部に築99年の日本家屋に、新たな命を吹き込むプロジェクトです！  このRyokan PLUMこそが世界中の人々が集って、繋がる憩いの場になることを心より祈念、そして応援致します。  Ryokan Plumを世界に、 世界をRyokan Plumに！

Three Pints 店主
安斎亮

Ryokan Plumと同じ建物内でパブを経営しています。オリジナルビール「Three Pints Bitter」など各種クラフトビールを楽しめるローカルなパブとしてありがたいことに地元の方を中心に日々、誰でも気兼ねなく集っていただいています。

勇人さんとはただ単純にお隣さん、という訳ではなく1号店Plum Hostelの開業直前にふとしたきっかけで出会ってからこれまでの間、ホステルを手伝ったり2人で外国人向けのサイクリングツアーと酒造ツアーの企画運営をしたりと共に歩んできた部分が非常に多く、仕事の上で僕は誰よりも勇人さんが小田原で達成してきた事を近くで見てきたという自負があります。笑

そんな僕から見ると今回のリニューアル工事もコロナ禍という非常に厳しい情勢ではありますが、あえてその中で前向きに大きなプロジェクトに挑戦していく姿をとても頼もしく感じていますし、きっと新生Ryokan Plumが小田原の地域の魅力と宿泊されるお客様とを結ぶ素敵な中継点になっていくのだと、今からとても楽しみです。

当パブからは微力ながらリターンに協力させて頂きます。リニューアルプロジェクトを成功させ、ますます小田原を盛り上げていって下さい！応援しています。

Q1. リニューアル「RYOKAN PLUM」の場所はどこですか？

宿泊施設の場所は下記になります。（小田原駅から徒歩8分）

住所：神奈川県小田原市栄町１丁目１９−１４

Q2. 子ども同伴での宿泊は可能でしょうか？

小学生未満のお子様は添い寝の形になりますが無料でお泊まりいただけます。
また、小学生以上については大人と同じ扱いとさせていただきます。