世界食堂 奮闘記 #1世界食堂ができるまでの回想録。私たちが入る前に営業していた旧店・音楽喫茶mojoの居ぬきを使うことが最初に課せられたハードルでした。コンセプトや施工メンバーなどは本文にて記載がありますが、まずは今回のテーマを見出し、それを元に施工者を集めようとしました。良く言えばアベンジャーズ、悪良く言えば烏合の衆。そんな個性豊かなメンバーを集めるにも、まずは船乗りでいえば航海士が必要と感じました。そこで航海士=設計デザインと陣頭指揮を藤原氏に依頼することになりました。(これまたプロフィール等は本文に書かせていただいております)藤原氏とmojoでランチを食べながらコンセプトを共有し数日後、藤原氏より一枚の青写真があがってきました。最初のページをめくり、そこに書いてあった言葉。「ままならなさを引き受ける」mojoがある程度構築した場所、つまり私たちが完全なる自由を獲得できた空間ではないこと。その「ままならない」部分とセッションしていくことを想像した方向性。言葉にすると簡単ですが、曖昧さ、不確定要素、気づけなかった角度、イレギュラー、さまざまな「条件」を乗り越えていける。漕ぎだす瞬間に最も大事な北極星を見出すことができました。この言葉は先々にも大きく影響し、私たちを救う言葉となり、この先おこる問題を解決できる余白を生むことになるとはこの時はまだ誰も想像していませんでした。