12月16日から始まった多摩動物公園で干支のトラ展示。JTEFから森林火災のポスターや生息地図、毛皮の違法取引写真などを提供させていただき、今日見てきました。多摩動物公園までの高幡不動から乗った京王線にまずびっくり。多摩動物公園に行く京王線内はすでに寅年バージョン。多摩にいるトラはアムールトラ。実物大のレプリカが展覧会を盛り上げます。展示会場では、トラ好きな日本人へ「どこが好き?」アンケートからトラの生態、トラの亜種の特徴、トラの危機、トラが出てくる本など、楽しい企画満載で一回りすると、トラ大使になれますよ。多摩動物公園寅年展JTEFのポスターです。今回のクラファンと同じく森林火災をテーマに作りました。みなさんに関心を持っていただけると嬉しいです。
保護活動 の付いた活動報告
みなさま いつも応援有難うございます!2020年、21年はコロナ禍でインド、特に中央インドの私たちの活動地域の感染状況はひどいものでした。2020 年 3 月以降に数回外出禁止令が発動され、9 月半ばには第 2 波の到来、2021 年 2 月からはロックダウンが言い渡され、活動が制限されました。さらに悪いことに現地協働パートナーである WTI と協力体制を続けてきた森林局のトラ保護活動の中心的役割を果たしてきたレンジャーが5人もコロナで亡くなるという悲劇も起きました。目の前で何人もの知り合いが亡くなっていく状況下で、村の人たちが、こんな大変な時になぜトラの保護を?と思うのもわかります。しかし、ロックダウンで人が家から出なくなると、トラが行動範囲を広げて村のすぐそばまでやってくることが多くなり、たまたま出かけた人と鉢合わせし、パニックになった人が騒ぎ、トラを刺激してしまい、トラとトラブルになることも多くなりました。コロナも怖いが、人とトラとの軋轢を最小限に抑えるためにはパトロールが必至です。亡くなった仲間が成し遂げられなかった思いを受け止めながら、これからのトラとの共存を思い描いて今日もパトロールを続けています。
トラと人の暮らしを守る保護活動のビデオ紹介、後編です。最終回の今回は、現地パートナーWTIにより2018年以降コロナ禍前まで実施されていた、政府森林局レンジャー、学生、自然ガイドに向けての活動を紹介します。森林局レンジャーに向け、トラの生態とトラと遭遇した際の対処法のワークショップを実施。学生向けのワークショップも実施し、トラとの共存について強い関心を引き出すことができました。自然ガイドにも、観光客にトラの生態と保護の必要性について伝えてもらうためのトレーニングを実施しました。これらの活動の多くは、コロナ禍によって中断を余儀なくされ、今でも再開が難しい状況です。しかし、コロナ禍で職を失った村人たちは、木を伐採した薪や、違法動植物を売って生計を立てるなど、森への依存を深め、野生動物との衝突が起きやすい状況にあります。1日も早く活動が再開できることを願っています。
トラと人の暮らしを守る保護活動のビデオ紹介、中編です。今回は、現地パートナーWTIにより2018年以降コロナ禍前まで実施されていた、中央インドのティペシュワール保護区で人とトラとがトラブルを防ぎ、共存していくための、周辺の村人に向けての活動を紹介します。定期的に集会を開き、野生動物を保護しながらトラブルを回避する意識を高め、トラに出会った時にやって良いこと、悪いことを情報共有しました。また、村ごとにパトロールチームを立ち上げ、トレーニングを行い、専門家による応急処置訓練も実施しました。2019年5月にこの保護区近くの村でトラが目撃されるようになり、石を投げつけた村人にトラが襲いかかるというトラブルが起きました。その後周辺の村人たち900人に向けてワークショップを行い、学んだ予防対策を取り続けた結果、更なるトラブルが起こることなく、トラは静かにこの地域を去り、村人たちは安全に移動できるようになりました。
トラと人の暮らしを守る保護活動のビデオを紹介します。わたしたちJTEFが、現地パートナーWTIと共に、2018年から支援している中央インドのティペシュワール保護区での活動を記録したものです。第1回の今回は、まず、ビデオの前半部分、中央インドの保護区の豊かな自然から。。。保護区のゲートをくぐり。。。森の奥に進むと。。。緑豊かな水辺に到着しました。木の上には野生のクジャクハヌマンラングール(サルの仲間)の群れにも出会いました。そして。。。ついにトラが現れました!トラは一頭一頭が広い縄張りをもち、単独で広い地域を移動しながら暮らしています。ティペシュワール保護区には、12頭の成獣と18頭の子トラの生息が確認されています。保護区の広さは、東京都23区の4分の1にも満たない(約150㎢)ですが、トラ達は、保護区の中だけでなくその周辺の森も行き来しながら暮らしています。このように暮らすトラたちと、周辺の森で生計を立てながら暮らしている村人との間で衝突が起こっており、JTEFが活動を開始する前年2017年には、家畜44頭と7人がトラの犠牲となってしまいました。