実施理由/背景
美しい松原を未来(子供たち)につなぐ。~今、私たち(大人)にできることを!~
海岸線には美しく凛然と佇む全長12kmに渡る青い松林「三里松原」があり、松林を抜けると、
眩しく輝く白い砂浜に辿り着きます。三里松原には、福岡県のレッドデータブックに登録され
ているクロマツ群落やハマボウ群落等の希少動植物が多く生育しています。海岸線一帯は玄海
国定公園にも指定されているほか、日本の白砂青松100選にも選ばれています。しかしながら
防風保安林として人々の生活を長きにわたり守ってきた三里松原も、松くい虫による松枯れ被
害や広葉樹の繁茂による生育環境の悪化が生じています。そのため町の任意団体である三里松
原防風保安林保全対策協議会が中心となり、国や県等の関係機関と連携・協力しながら松葉か
きや植林等による松林の再生・保全活動を行っています。
私たちはこの美しい三里松原を、未来(子供たち)に繋がなければなりません。身近な自然を守
ることが、私たちの住む地球の環境を改善する小さな1歩となるように、岡垣町は、住民・事
業者・行政が一体となって三里松原の再生・保全活動に取り組んでいます。
プロジェクト内容説明
人と松原の新たな関係を作り、未来につなぐ。
岡垣町の魅力となっている三里松原の自然環境を守るため、次のような取り組みを行っています。
(1)松林の保育、保全管理の取組み
・松の生育環境向上のため、年に2回「松葉かき」を町民一体となって実施しています。
(2)専門部会の取組み
・県や国の関係機関と現地視察を行い、三里松原の現状や課題についての協議や、今後の事業
展開等の検討を行っています。
(3)松林の再生・可視化を目的とした松林整備の取組み
・住民の目に触れることが出来る「身近な松林」づくりのため、広葉樹等の伐採や松苗の植栽
を行っています。また、アダプト制度を活用し、清掃活動や植栽松の管理を行っています。
(4)松に関する専門知識を有する人材の育成
・松保護士の育成支援を行っています。
(5)巡視活動の取組み
・三里松原巡視員を設置し、松原内の状況確認のため月に1回巡視活動を行っています。
目指すところ
防風保安林としての三里松原の必要性を知ってもらい、再生・保全活動に参加してもらう
松くい虫による松枯れ被害や広葉樹の侵入等により、三里松原はかつての美しい姿や防風保安林としての機能を損ないつつあります。また、化石燃料等の普及に伴い、松葉を燃料として活用しなくなったため、人が松原の中に入る機会が昔に比べとても少なくなりました。
岡垣町では、ボランティア団体や民間事業者、学校などと協働し、松の生育環境を整えるための松葉かきや松の植林、植栽松の保育等の再生・保全活動を行っています。こうした再生・保全活動を通して、多くの人が三里松原に接する機会をつくり、三里松原への興味や活動に理解を深めていただくことで、防風保安林でもある美しい三里松原を次世代に繋いでいくための活動を、継続していきます。
寄付の使い道
(1)植栽後の松の管理
・健全な松を育てるための除草、清掃作業や除伐にかかる費用
(2)三里松原の巡視活動
・松枯れ被害防止のための巡視活動にかかる費用
(3)三里松原再生・保全ボランティア活動の支援
・ボランティア団体などが実施する再生・保全活動にかかる費用
自治体からのメッセージ
ご支援いただく皆様へ
岡垣町の三里松原は美しいだけでなく防風保安林として、また豊かな水源地として、長きにわたり私たちの生活を守ってきました。九州随一の規模を誇る松原であると同時に、広大な面積であるがゆえに管理が充分に行き届かず、広葉樹が繁茂するなどし、三里松原の生育環境は少しづつ悪化しています。この美しい三里松原をさらに美しくし、未来につなげる再生・保全活動にぜひご賛同いただき、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
お礼品について
岡垣町産のお米と野菜
三里松原が防風保安林として古くから農地や農作物を、塩害や強風、波浪から守ってくれたおかげで今日もお米やお野菜を収穫することが出来ます。きれいな水があるところでは美味しいお米が採れ、土が肥えたところでは味の良いお野菜が育ちます。岡垣町は海から吹く風がミネラルを運んできて、山に降る雨が土を潤し肥やすような自然に恵まれた町です。自然と共に生きてきた農家さんが、肥料や土づくりにこだわりをもって育てたお米やお野菜は町の自慢です。寄附をお寄せ頂いた方には感謝の気持ちを込めて、町自慢のお米やお野菜を味わって頂きたいと思います。
事業スケジュール
2021年12月頃:松葉かき
2022年2月頃:松葉かき・幼松の植栽
通年:三里松原の巡視活動
通年:アダプト区域活動
新型コロナウイルス感染症の影響等により変更となる場合があります。