わたしたちmainauは新潟県五泉市というところの伝統産業である、ニットを通じて、日本のいいものを広めていく活動をしています。
今回もmainauから、長期間使いたいと思えて、そしてそれを叶えるニットをお届けします。
毛玉ができやすくて、ケアが大変…
伸びてしまって、だらしなくなる…
着膨れて見えて、かっこよくきまらない…
ニットとの付き合いにおいて、マイナスに思える部分を
生産工場と直接つながっているmainauだからできる長期間アフターケア付きのニットをご紹介します。
わたしたちmainau(マイナウ)は新潟市五泉市で生まれる国産ニットを通じて、ヒト・モノ・チイキにとって、サステイナブルな暮らしを提案する、クリエイターチームです。
サステイナブルな暮らしというのは、実感がわかないかもしれません。
でもそんな難しく考えなくてもいいんです。
ちょっといいものを、いつもより長く使う。
そんな小さなことでも、モノに対して、環境に対して、そして最終的にはわたしたちヒトに対して、優しい行動になります。
今回はmainauオリジナルデザインの国産ニット=「いいもの」を先行販売します。
■ウィンドウペンチェック カーディガン
紡毛ウール100%でありながら、梳毛カシミアと同クラスの繊維長の素材を使用しています。
紡毛(ぼうもう)・梳毛(そもう)とは?
紡毛(ぼうもう)とは、短毛の毛を繊維方向をあまり整えずに紡績した糸で、特徴としては糸の表面に毛羽が多く、縮絨性がありふっくらした糸になります。
一般的にはローゲージニットなど、糸が太くふっくらした印象のニットに使われます。
梳毛(そもう)とは、長い毛を何度も梳って(くしけずって)繊維の方向をきれいに整えた糸で、
特徴としては毛羽が少なく、糸が細くしなやかな糸になります。
一般的にはハイゲージニットなど薄手の繊細なニットに使用されます。
今回使用している素材は、紡毛でありながら平均繊度14.3μ(繊維の細さ)のウールを使用しています。
紡毛の暖かくふっくらした特徴を持ちながら、梳毛の細くしなやかで繊細な印象の特別な糸。
一般的なカシミアの繊度は14~16μ、一般的なウールの繊度は19~24μといわれていることからみても、とても特別な糸ということがわかります。
カシミアと同等の繊度かつ紡毛の糸で仕立てられたこの製品は、
とても肌触りも良く柔らかく、適度な膨らみ感のある特別な製品に仕上がりました。
(もちろんカシミアよりは大分お値段も抑えられます。)
キレイ目にもカジュアルにも合わせやすいスタンダードなカーディガン。
柄はウィンドウペン柄で大人っぽく。
ジャケットやコートの中に着てフォーマルに着こなす、
ジーンズやチノパンに合わせてカジュアルダウンしても上品に仕上がります。
昨今テレワーク化が進みお家作業が増える中、
ざっくりカーディガンを羽織るのもいいですが
きちんと感の出るウィンドウペン柄のカーディガンをさらりと羽織るだけで、少しフォーマル感を演出できます。
非常に柔らかくチクチクせず肌触りの良い素材ですので、暖かくリラックスして過ごせます。
サイズは男女共通で
MサイズとLサイズの2サイズをご用意しました。
ただしLサイズは少し大きめのLとLLの間くらいのサイズ設定になります。
カラーは3色展開となります。
・ベースがネイビーに白のウィンドウペンチェック
・ベースがグレーにネイビーのウィンドウペンチェック
・ベースがグレーに白のウィンドウペンチェック
どちらも合わせやすいベーシックカラーです。
サイズ感
■まるで空気を纏う柔らかさ プルオーバーニット
どんなシーンでも合わせやすいシンプルなラウンドネックプルオーバー
今年のお色はブラックとブラウンをご用意。
ずっと着て欲しいからこそ、ベーシックでいつまでも着られるカラーを揃えました。
素材には生後3ヶ月以内のアルパカの子供の柔らかい毛だけをすいて取った、たった1回だけしか採れない貴重な素材であるベビーアルパカを使用しています。
暖かさと柔らかを両立した高品質な国産素材で編み上げています。
ジーンズやチノパンなどカジュアルな合わせでも上品な着こなしに仕上がります。もちろんジャケットやコートのインナーにも。
アウターと合わせてもスッキリしたシルエットのおかげでタボつきません。
黒とブラウンという、どんな色の上着も一切邪魔しない合わせやすさ。
この冬は何度も出番が回って来そうです。
サイズは男女共通でワンサイズをご用意。
パートナーと、そして家族みんなででも着まわせる汎用性があります。
一家に一枚、ニット。そんな日が来るかな。。
気になるサイズはMとLをご用意
各所デザインの工夫で着膨れしないシルエットになっています。
--サイズ--
素材には、特色ある系の配合をしています。
①エルドラド:混率
baby alpaca 40%
wool 40%
nylon 20%
②spirito:混率
wool 100%
①②をプレーティング(2本の糸を同時に引き入れながら編み込む)し、mainau独自の高級感と風合いを実現しました。
一言でいうと「軽くて暖かい」ニットです。
また繊維も非常に細いため、肌触りがなめらか&チクチクしません。
毛が直毛であるため、毛玉もできにくく非常に丈夫です。
次にわたしたちmainauがどういう思いをもって、始まったものなのか知っていただければと思います。
mainauについて
大事にしている価値観
①環境に優しく
わたしたちは現在、ネット上でのみ製品を販売しています。
そして、服の生産は受注を受けてから。
そうすると作った服は一着たりとも、無駄にならず、購入者の数と等しくなります。
服を作るためには原料を作るための農業から始まり、製造に至るまで、多くの地球上の資源、労働力を使います。
一切、ヨブンを出さずに、これから先も、いいニットを作り続けられるようにすること。
これがmainauの一つの軸です。
ご注文を受けてからの作成となるため、製品のお届けまで約2,3ヶ月お時間をちょうだいしております。
②着る人に優しく
国産のいい素材とたしかな技術で長期間着られる服を作ります。
中間者を通さず、ムダを無くすことで価格も抑える。
本当に"いいもの"を次世代にも繋げたい、残したいという想いを実現させるため、購入いただいた服は、作った工場にて、アフターケアを長期間行います。
五泉市の工場で作られるニット製品はパリコレクションに出るようなハイブランドの製品も作成しており、5万円以上の価格で取引されることもあるような上質なニットとなります。
ただ、わたしたちは工場で生産したものを直接購入者へと届けます。そのため、中間業者が存在せず、余計な手間もコストもかかりません。
また在庫を持たないため、倉庫代もかかりません。
その分、なるべく手頃な価格で、多くの方に国産ニットを届けられるよう努めています。
③生産者に優しく
わたしたちは工場に対しても、無理なスケジュールや価格感での注文もしません。
五泉市のニットの工場はわたしたちにとってなくてはならないものであり、一緒にニットを作り続けるパートナーでもあります。
現状として、大手の業者からは納期がきつい注文が来ることも多く見受けられます。また、適正価格よりも安い対価での仕事を求められることも同様です。
無理を強いられる状況だと、働き手は疲弊し、同時に後継者もどんどんいなくなります。
そうなると産業が衰退していくことは明らかです。
納期を工場側に合わせ、適正価格のところからの発注が増えれば、工場側が無理をしなければ成り立たないという状況が少しでも変わるのではないか。
わたしたちはそう信じています。
日本のニット製造業は、品質面では国内外で高い評価を得ていますが、社員の高齢化による後継者不足や、海外工場(安価で対応できる東南アジア)の存在により、存続危機に陥っている工場が多数存在しています。
結果、現在日本に販売されているニット製品の約98%は、海外製となっており。
大量生産大量消費の生活も浸透しています。
私達はそんな消費習慣を変え、本当に"いいもの"を次世代にも繋げたい、残したいという想いから、mainauというブランドを立ち上げました。
ヨブンを出さないことで、環境に優しく
無駄を無くし価格を抑えることで、着る人に優しく
適正な納期と価格を守ることで、生産者に優しく
この3つの優しさを持つことで、産業が存続し、いいものを作り続けられる環境が持続していく。
国産ニットという、日本が誇る、本当にいいものが残っていくように持続可能な(=サステイナブル)生産活動を実現したい。
わたしたちは本気で思っています。
五泉のニット産業とは
五泉のニット産業について。
日本のニット産業が世界で評価されるのは、縫製技術です。
ファッションの本場イタリアでも、注目されています。
その中でも新潟県五泉市は古くから縫製技術が発達し、多くのトップデザイナーから「ニットといえば五泉」と言われるほどの高いレベルを誇ります。
五泉市の技術が高い理由は、五泉市が昔から日本一の生産高を誇るニット産地であることと「編む・裁つ・繋ぐ、そして加工」をワンストップで行うことができる環境にあります。
すべての工程を五泉の地で完結できるため、工場同士の連携も取りやすく、高いレベルでの生産が可能となっています。
長年の知識を受け継いでいる各工程のスペシャリストたちの編み目を正確に繋ぐ技術や、ニットと異素材を組み合わせる独自の縫製技術が文字通り、編み込まれています。
そんな五泉の地での技術を活かした、細かい編み目のハイゲージニットは非常にしっかりした生地となっており、伸びや、よれになりにくいという特徴があります。
mainau ~standard~
今回は「mainau ~standard~」というラインを新たに創りました。
「私たちのスタンダード(標準)はここです。」
という意思表示を込めています。
※こことは?
ファッショナブルなだけでなく、流行に左右されず、
何年にも渡り愛着を持って着ていただける、
着る人の定番になるニットを作り続けていきたい。
良いものを長く着ることこそがスタンダード。
そんな気持ちで、あなただけのお洒落を楽しんでもらえたらいいなと思います。
mainauの約束
長く着てほしいという想いから【mainauの約束】を掲げております。
”いいものを、より長く使う”
購入後も安心してご着用頂けるようマイナウはサポートします。
・アフターケアサービス対応内容
補修したいけど、どこで補修したらいいか分からない
大切なものだから、信用できる所(生産された工場)で補修したい
という方へ
シーズン終わりにニットのメンテナンスを提供します。
・補修箇所の無料相談(ほつれ・キズ・虫食い・引っかきなど)
・補修可能の場合、補修代を特別価格でアークリード(実際にニットを生産した工場)にて行います。
※送料、代金振込手数料は別途
※事業が存続する間の対応です。
サービス内容や依頼方法の詳細は、商品お届け時に【ご購入後のアフターケアについて】として同梱いたします。
生産工場について
今回生産していただく工場は五泉市にあるアークリードさん。
伝統ある五泉のニット製法を後世に残していこうと、若手の育成にも力を入れており、幅広い工程を経験させる他、20代の社員を積極的に受け入れ、次世代の担い手を育てています。
生地そのものに模様を織り込んでいく繊細な技術である、ジャガードという製法を得意としています。
プリントとは違い、剥げたり薄くなったりせずに美しい模様を保つことができます。
また仕上げにもこだわりがあり、オールハンドの立体プレスを使用しています。
大変手間がかかり、この仕上げを取り入れている工場は決して多くありません。
ただ立体プレスで立体的に仕上げることにより腕まわり、胸まわりなど、日本人の体型に合わせたニット製品を製造することが可能です。
着用した時に自然な着心地、着用時の不自然なシワが発生しません。このこだわりは、「着た瞬間にわかる」のが最大の特徴です。
家で行うのとはレベルの違う、プロの技をぜひ体感ください!
今後の展望
1.5か月に一度くらいのペースで
一年を通してスタンダードなアイテムの展開をしていきます。
また別ラインの企画も考えています。
日本の伝統産業には高い技術を持ちながら、後継者不足や価格競争により、存続が危ぶまれている産業が他にも数え切れないほどあるのが現実です。
mainauで得たノウハウをもとに、他の産業でも繋げる、残す活動をしていきたいと思っています。
プロジェクト実行者
林 茂
新潟県出身。プロジェクト発起人。
新潟市内でセレクトショップを経営。
森 勝宣
兵庫県出身。
東京でIT企業に勤務する傍ら、ファッション関連の撮影等をコーディネイト。
住んでいるところも職業も異なる人びとが、日本のいいものをもっと広めたい、残したいという思いでひとつのブランドを作りました。
世界中で環境問題が注目され、その対象は食事や衣服にも広がっています。
「サステイナブル」、「エシカルファッション」などが世界でトレンドとなっている一方で、日本ではまだまだ環境問題に対して、動きが遅いと言われています。
でもそんな大きな環境問題を解決できるようななにかをわたしたちが持っているわけではありません。
わたしたちができるのは、目に見える、周りの人に喜んでもらうくらい。
国産ニットが持続できる=サステイナブルな生産ができるように。
その結果生まれたmainauを、多くの人に知ってもらえればと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Instagramの方でも様々な着こなしを載せていますので、お時間あれば覗いてみてください。
https://www.instagram.com/mainau_knit__/
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