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人の心を癒し、想像力を膨らませる文具店をつくりたい【企業 ひと 技】

いわき市常磐下船尾にある文具店「パピルス」の渡辺寛之です。創業70年。移転後間もなく30年を前に、地域の皆さんに生きがいや、感動を感じてもらえるような「コミュニティスペース」を新たに作ることになりました。これまでの文具店の伝統を守りながら、新しいチャレンジをするために、どうぞ皆様お力をお貸し下さい。

現在の支援総額

1,194,361

119%

目標金額は1,000,000円

支援者数

135

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2021/12/18に募集を開始し、 135人の支援により 1,194,361円の資金を集め、 2022/02/13に募集を終了しました

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人の心を癒し、想像力を膨らませる文具店をつくりたい【企業 ひと 技】

現在の支援総額

1,194,361

119%達成

終了

目標金額1,000,000

支援者数135

このプロジェクトは、2021/12/18に募集を開始し、 135人の支援により 1,194,361円の資金を集め、 2022/02/13に募集を終了しました

いわき市常磐下船尾にある文具店「パピルス」の渡辺寛之です。創業70年。移転後間もなく30年を前に、地域の皆さんに生きがいや、感動を感じてもらえるような「コミュニティスペース」を新たに作ることになりました。これまでの文具店の伝統を守りながら、新しいチャレンジをするために、どうぞ皆様お力をお貸し下さい。

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ネクストゴールにチャレンジ中です!!

皆さまからのご支援で、このプロジェクトは当初のチャレンジを達成いたしました。改めて御礼申し上げます。現在、当初の目標額の200%を目指し、チャレンジを続けております。文具と人、文化や表現が出会う場づくりへのチャレンジに、ぜひ皆さまのお力をお貸しください!


人の心を癒し、想像力を膨らませる文具店をつくりたい

いわき市の常磐下船尾で文房具や雑貨の販売を行っております、渡辺文具店の三代目渡辺寛之です。湯本の街中から移動し、下船尾に「パピルス」として店を構え26年になります。変化の激しい今の時代に、皆さまが心豊かな時間を送るお手伝いやご提案ができるよう、キッチンや飲食スペースを併設したコミュニティスペースを新たに作ることになりました。

現在、国の補助金制度を活用するため、申請を行なっているところですが、大変審査の厳しい補助金でもあり、最終的に漏れてしまう可能性もあります。もし企画が通れば、建築費用の一部として活用させていただきます。万が一、落ちてしまった場合は、現在のスペースを拡充したり、プログラムを充実化させる資金に使わせていただきます。ぜひ、最後までお読みいただき、ご支援いただければ幸いです。



私ども「パピルス」は、昭和25年に渡辺文具店として創業以来、このいわきの地で、ずっとお客様がたに支えられ、商売をしてきました。湯本の街中から今の場所に移り、オープンしたのが平成7年。常磐の下船尾、小名浜から湯本インターへ向かい、マクドナルドがある大きな交差点を少し泉寄りにいったところにある黄色い建物が「パピルス」です。一般の事務用品や文房具のほか、子どもたちが楽しめる知育玩具、クラフト作品など雑貨も多く取り扱っております。

文房具とは、幼い頃から私たちの日常にあるもの。そして、当たり前に手に取り使うものです。試験や何かの契約など人生の大事な時に使う文房具や、誰かからプレゼントされたものなどは、きっとお守りのような特別なものになるはずですし、それを使うと気分が上向いたり、勇気が湧いたり、時には、思い出がよみがえり懐かしくなったりもする。それが文房具です。

「今、学校ではこんなものが流行っているの」と楽しそうにお買い物する親子や、「お世話になった上司にペンを贈りたいんですが、どんなものがいいでしょう?」と相談される方。ボールペンひとつとってもいろいろなものがあるので、どんなものを探しに来られたのかお話を聞く中で会話が弾むことも多く、 お客様ひとりひとりに物語があるのだなと思わされます。 

文房具やプレゼントを選びに当店に来て下さるお客様方の、文房具にまつわる物語を聞かせて頂き、皆さんの人生に少し関わらせて頂いたことに、心から嬉しく、温かい気持ちになり、感謝の気持ちでいっぱいになります。 お客様との会話やつながりを大切にしたく、事務所を改装した小さなギャラリーアトリエを併設しており、そこで絵画教室や展示会なども開催しております。


黄色が目印の文房具店です

一方で課題も見えてきました。ギャラリーとアトリエが大変手狭で、ちょっと人が集まると「密」状態になってしまうこと。それから、当店はお子さんの来店が多いのですが、お子さんの買い物の間、親御さんが待つスペースがなく、みなさん車でお待ちいただいているような状態になっていることです。いまの店舗とは別に、もっと広々としたスペースをつくることができないかとアイデアを温めてきました。

そこで新たに、お店のすぐ脇に、アトリエ・ギャラリーを兼ねたコミュニティスペースを建設することにいたしました。現在、国の補助事業にも応募しているところですが、大変審査の厳しい事業ですので、落選してしまう可能性もあります。そこで今回、クラウドファンディングにチャレンジすることにいたしました。みなさんからの支援を、文房具店を地域に開く資金として活用したいと思います。ぜひみなさんのお力をお貸しください!


パピルスの歴史

改めて私たちの会社の紹介をさせてください。私たちの「パピルス」は、祖父の渡辺浩二郎が戦後の昭和25年に開業した「有限会社渡辺文具店」が運営しています。もともとのお店は湯本町三函にありましたが、平成5年の水害で湯本川が氾濫し、店舗が被災。翌々年の平成7年に現在の下船尾に移転し、「パピルス」としてオープンしました。

みなさまのおかげで、創業から70年もの間、常磐の地に文具店を開き続けることができました。実家に戻ってきて改めて思うのは、文具の面白さや楽しさ。そして、その文具を使って表現したり、コミュニケーションすることの楽しさです。文具には、メーカーの想いや技術、優れたデザインが宿っています。その魅力をお伝えし、お客様の要望に応えてご提案していくことは、大変やりがいのある仕事です。


小さな体育館ほどの広さの店舗にさまざまなアイテムを取り揃えております

業務は仕入れ、陳列、会計に経理など多岐にわたります

絵画教室なども開催しています

また、文具には、私たちの感動や表現、想像力を膨らませてくれる力があります。なにかを書き残したり、絵に描いたり、形にしたり。私たちが何かしら「表現」するとき、そこには文具があります。そして、文具から生まれたもの、作られた作品を通じて、人と人の会話や交流が生まれます。つまり、文具そのものだけでなく、文具店という「場」にも、不思議な魅力があるのだと思います。

私たちも、小さな事務スペースを改築し、店内で絵画教室やクラフト教室などを運営してきましたが、絵を学びたい人、作品を見たり、語りたいという人、その家族や友人。いつの間にか文具店に人が集い、喜びや楽しみ、生きがいのようなものが生まれていことに気づきました。この「文具店の持つ場の力」を、どうしたら膨らませることができるだろうか。そんな問いから、このプロジェクトが生まれました。


渡辺文具店の歴史

今でこそ、地域の皆さまに集まっていただけるような文具店になりましたが、わたしたちは畳一帖から始まりました。創業は、戦後間もない昭和25年。祖父の渡辺浩二郎が湯本町の三函にあった自宅で開業した店から歴史が始まりました。


昭和の時代の渡辺文具店

もともと祖父はいわき市内の小学校の教師をしていました。戦争から戻ったあと、一念発起して開業。土間の畳一枚分のスペースに文具を置いて商売していたそうです。当初は食べ物すら不足する時代でしたから仕入れも大変だったと思いますが、戦後復興に湧いた時期でもあり、祖父が販売した商品が、いわきの戦後復興に貢献したのかもしれないと思うと、改めて歴史や文具店の役割を考えさせられます。

その後、平成の時代まで「渡辺文具店」として運営してきましたが、平成5年に起きた水害で店の前の湯本川が氾濫。店が被災してしまいました。当時私は小学校5年生でした。胸の高さまで浸かるような水が押し寄せ、家族総出で商品を2階に上げたことをはっきり覚えています。当時はもう必死で、なぜ早く逃げないんだろうとも思いましたが、父や母が守ろうとしたのは、お客様との信頼、そしてこの店の看板だったのだと今は思います。


水害2日目の写真。一夜明けだところですがかなり深さの泥水が残っています

水害のあと、三函から少し離れた下船尾で「パピルス」として店を再開いたしました。再開後は、先ほども申しましたが、文具の販売だけではなく、展示会や絵画教室なども開催しながら、地域の皆さんに必要とされる店づくりに奔走してきました。震災や原発事故を経て、なんとかここまで事業を続けることができたのも、地域の皆さんのご愛顧のおかげです。改めて、感謝申し上げます。

実は私は、もともとは家業を継ぐつもりはありませんでした。自治体の職員になろうと思い、大学では行政社会学を学んだくらいです。学生時代のある日、実家に帰ると、父の本棚に「自分の代で店を閉める本」という本が置かれているのを目にしました。その時、改めて家業のこと、あの水害や、家族の言葉や表情を思い出し、自分の代で潰すわけにはいかない自分がやるしかないなと思いました。


水害、震災、コロナ禍を乗り越えてきた父(現・会長)と

渡辺文具店の創業から70年。そして、パピルスとして営業が始まって、もうすぐ30年になります。さらに次の世代を見据えたとき、今こそ、新しいチャレンジをするタイミングだと感じています。文具だけでなく、文具から生まれる様々な価値を皆さまに伝え、感動や生きがいを感じてもらいながら、だれもが排除されない、だれもが生きる喜びを感じられるような文具店を目指していきたいと思っています。ぜひ皆さんのお力をお貸しください!


文房具店とクリニカルアート

パピルスのスタッフであり、渡辺寛之の妻、渡辺瞳です。私はいま、文具の販売や仕入れなどに加えて、絵画教室やクラフト教室などの企画を担当しています。私からも、今回のチャレンジに至る経緯、コミュニティスペースのコンセプトなどについてお話しさせてください。


パピルスに関わって13年になりました

私は、会津で産まれ福島で育ち、いわきに嫁に来ました。パピルスでたくさんの方々と関わらせて頂き13年。子供を産み、母親にさせてもらい11年。息子2人には、常にお店に立ち、お客様を迎える姿を見せてきました。泣いて私にしがみつく幼い息子の小さな手を振り払い、切ない気持ちを押し殺して仕事を優先したことも何度もあります。

お金を頂くということ、地域や社会に必要とされるということへの感謝を背中で伝える選択でした。今では、そんな息子たちも小学生。昔からのお客様に「あんなに小さかった赤ちゃんが、こんなに大きくなったんだね」と声を掛けて頂けることも少なくありません。本当にありがたいことです。

小売業について何も分からない私でしたが、どんな状況であっても、お店に立たせてくれた主人の両親には心から感謝しています。創業70年、主人の祖父母の時代から積み重ねられ、築かれてきたこの文房具店を、いきいきと人生を送りたいと願う方への希望となるお店として、もっと広く知ってもらう取り組みをしていくことが、後につないでいく私たちの使命だと思っています。


教室の運営を通じて、日々、芸術の力を感じています

文具店の家に嫁ぎ、いまの仕事を通じて改めて感じるのは、芸術が持つ人を癒す力人をつなげる力です。講師の先生たちのすばらしい指導のおかげで、いつもは落ち着きのないというお子さんたちが集中して作品をつくってくれたり、美術の道を志す参加者も出てきたりと、アートや教室の持つ力を日々感じてきました。

義理の母である専務は、生徒として教室に参加もしています。絵画教室に通い始め、先生に秘めた力を引き出して頂いた感じで、まるで画家のように集中して描いています。そして、初めての作品が市美展で入賞したのです。その後も、いろいろな画風にチャレンジし、表現することを学んでいます。芸術は、年齢も性別も関係なく、人にパワーを与えてくれるものなのだと感じました。

また、90歳になった作家の方から「お世話になった人に見せたいから自分の個展を開いてほしい」という依頼があったこともあります。人生を締めくくる大作を一目見ようとご友人の皆さんがいらっしゃり、作品についておしゃべりしたり、久しぶりの再会を喜びあったりと、とても素敵な展覧会になりました。文具店にはこんなこともできるんだと、自分たちの可能性を改めて感じる展示会でした。


左の花の絵が、市美展で受賞した専務の作品

デッサン教室の様子。みなさん集中して絵を描かれていきます

芸術には、人を癒したり、ストレスを和らげたり、集中力や表現力を引き出す力があります。こうした芸術は最近では「クリニカルアート」とも呼ばれ、病院や障害福祉施設、学校などでも広く取り入れられています。私は、このクリニカルアートをパピルスに取り入れ、地域の皆さんの心を癒したり、自分の思いを表現していくお手伝いがしたいと思うようになりました。

もともと私は、高校で美術を専攻し、その後、福祉に興味を持ち大学で社会福祉を研究しました。就職先は銀行だったので、美術や福祉からは離れていましたが、数年後、文房具店に嫁ぎました。小売業に嫁いだはずが、こうしていま、自分の興味があったことに携われる環境が生まれていることに、とても感謝しております。また、とても不思議な縁を感じますし、改めて文具店には文化施設のような力があるんだと感じています。


新しいパピルス

いま構想している新しいコミュニティスペースは、お店のすぐ脇に建設する予定です。すでに国の助成事業に応募をしていて、デザインも出来上がってきました。このスペースでは、これまでやって来たような絵画教室だけでなく、キッチンスタジオや休憩室などの機能も持たせ、さまざまな企画を行っていく予定です。老若男女問わず、多くの方が自分を表現できる喜びの場でありたい。子供からお年寄りまで笑顔が集まる文化施設のような場所になれたらと考えています。

また、スペースの建設にあたって、私自身も、臨床美術の講師の資格を得るため学校に通う予定です。しっかりと学び、参加した方々の日常が、充実した時間となるような「人生が豊かになる教室」の展開ができるよう、努めていきたいです。


こちらが完成予想図。店の外につくります

内装のイメージ。こちらで展示会や交流会、教室などを行っていきます

今後の進め方について

総工費は、現段階で工事業者様から2,640万円の見積もりを頂いており、国の事業再構築補助金に申請をしています。現在、12月21日が締め切りの第4回公募に向けて関係書類の作成を急いでおりますが、もしこの企画が通ったとしても、まだ理想的なスペースにはまだ費用が少し足りないため、今回いただいたご支援は、建築・内装工事費として75万広報費として25万円(合計100万円)を使わせていただきたいと考えています。

一方、公募に落選する可能性もあります。第3次公募にも申請書類を出したのですが、ここでは弾かれてしまいました。この際、申請書類に足りない点なども指摘されていますので、第4次、第5次で必ず申請を通したいと思いますが、万が一、申請が通らなかった場合、既存のスペースを拡充するための什器の購入費・内装工事費(70万)、プログラムを充実化させるための講師への費用(30万)として使わせていただきます。

全体のスケジュールは以下の通りです。

・2021年12月 事業再構築補助金 第4次申請締め切り
・2022年1月  クラウドファンディング終了                                               ・2022年3月  事業再構築補助金 第5次申請締め切り
・2022年5月  店舗増設工事依頼
・2022年7月  工事着工
・2022年10月  工事終了→オープン


リターンについて

また、リターンについてですが、私たちが選んだ文具の詰め合わせや、教室の体験チケット。地域の食の担い手とコラボしたセットなどを用意しました。リターンがきっかけになって、お店にお越しいただければうれしいです。子どもたち向けのリターンも用意しましたので、ぜひお子さんを誘ってご来店ください。パピルスは子どもたちが多くやってきます。新しいお友達ができるかもしれませんよ。          

【追記 2022.1.10】
どの返礼品においても支援金額の設定のところで、お客様で任意の金額を上乗せできるようになっております。  (お客様よりお問い合わせがあったため記載致しました。)


この2年間、私たちの社会は、新型コロナウイルスによって深く傷つけられました。この傷を癒すための時間や、人と人のつながりを修復する場が必要だと思います。そんなとき、人の心を癒したり、人とのコミュニケーションを促したり、自分の内面を描けるような場は、心の回復のための支えになってくれるはずです。ご支援、どうぞよろしくお願いいたします!


【企業・ひと・技 応援ファンドとは?】

いわき市、いわき産学官ネットワーク、いわき信用組合、いわき商工会議所などが連携し、次世代に継承していく技術やサービス、商品を持つ事業者や、新型コロナウイルスを乗り越えるための新しいビジネスモデルを構築し、市民の安全・安心に取り組む事業者をサポートするために企画されたものです。新しい時代に、残したい・伝えたい。そんな企業を、ぜひ、みんなの力で支えましょう。応援よろしくお願いいたします。(事務局・いわき商工会議所 創業・承継委員会)


最新の活動報告

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  • こんにちは!文房具店パピルスの渡辺です。ご報告が遅くなりまして大変申し訳ありません。ようやくなんとか4度目のチャレンジで9月末に事業再構築補助金の採択を頂きました。ここまで粘り強く頑張れたのは、皆様の温かい応援メッセージがあったからです。時々見返して勇気や元気を頂いていました。文具店に併設の、誰もが立ち寄れ、憩えるスペースを建設する夢に向かって1歩前進しました。また、進展がありましたらご報告させて頂きます。(有)渡辺 文具店 パピルス     渡辺 寛之・瞳 もっと見る

  • 事業再構築補助金の結果が出ました。

    2022/06/12 12:36

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • こんにちは!文房具店パピルスの渡辺寛之です。一昨日、事業再構築補助金の4次の採択結果が発表されまして誠に残念ながら不採択でした。3月24日締切の第5次に向けて申請書を改善していきたいと思います。前向きに、もうひと踏ん張り頑張ります(^^)/ もっと見る

コメント

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