フィルターバブル (filter bubble) という言葉をご存知ですか?
ウィキペディアによると「インターネット検索サイトのアルゴリズムが、ユーザーの情報(所在地、過去のクリック履歴、検索履歴など(ウェブビーコン,
en:Website_visitor_tracking)に基づいてユーザーが見たい情報を選択的に推定するような検索結果を出すことが原因で、ユーザーがその人の観点に合わない情報から隔離され、実質的に彼ら自身の文化的、思想的な皮膜(バブル)の中に孤立するようになっていくこと」です。
つまり、自分の興味がある情報だけが選択されて目に入ってくるあまり、新しいジャンルの情報に触れることが少なくなっていくことです。でも、この現象は、ネット特有のことではありません。
ほとんどの人は毎日、知っている人に会います。多くの人は知っている商品、いつも買っている商品を買いますし、知らない商品であれば、知っているお店や場所で売っていると安心して買いやすいはずです。
フォーチュンファクトリーもしくは私、坂内綾花はキュレーターを名乗っています。キュレーターの存在は、フィルターバブルを破れるでしょうか。
すべてのメディアは情報のキュレーターと言えると思いますし、個人的な情報のキュレーターなどで影響力を持つようになった人はインフルエンサーと呼ばれたりします。
情報ではなく商品でいうと、デパートやセレクトショップなどは言わずもがな、コンビニや個人商店もキュレーション機能を担っています。
多くのお店はPOSなどの活用で「売れている商品をもっと売る」ということで効率的に売り場面積あたりの売上高の最大化を狙います。消費者はいつもある安心感を得られます。
知らなかった商品にたくさん出会えることを売りにしているお店もあって、たとえば東急ハンズ、ロフト、ヴィレッジヴァンガードなどがその筆頭です。
うまく両方を取り入れているようなお店もあります。
消費者に合わせることだけがすばらしいのではないと思いますので、ときには消費者の期待を裏切ることもキュレーターの役割だと思っています。
私は無理せずに、お客様の期待を適度に裏切っていきたいと思います。それが堅実に長く続いていって、何が届くかわからないのにキュレーターを信頼して買う、という新しい流通のパターンを広げていくときに大切なポイントだと考えています。
いまさらなことですが、キュレーターとしての実力を上げていきながら、フォーチュンボックスを通じて私が目指すところについての考えを書いてみました。
フォーチュンボックスは中身がわからない、ネタバレできないので
「フォーチュンボックスの特徴を示す「8項目評価」」
というものを示しています。
また「フォーチュンボックス 7つのルール」も作りました。
お客様がフィルターバブルから出ていただきやすいように、少しでも安心してご購入していただける努力を怠らないようにしていきたいと思っています。
がんばります!
(坂内綾花)