【はじめに・ご挨拶】
クラフトビール定期便「Otomoni(オトモニ)」を運営する金澤です。東京都大田区にある、大森山王ブルワリーの町田さんから「東京発のビアスタイルを造りませんか!?」とお声がけ頂いたところからこのプロジェクトは始まりました。
東京発となる新しいビアスタイル、「TOKYO PALE ALE」を東京のブルワリーと一緒に開発し、そのβ版を造っています。
【なぜ「TOKYO PALE ALE」を造るのか】
クラフトビールと言うと、ビアスタイルと呼ばれるビールの種類があります。
ペールエール、IPA、ヴァイツェン、スタウト、ピルスナー、バーレイワイン...世界には実に100種類以上のビアスタイルが存在しています。
ビールが生まれたのは紀元前4000年以上前とビールの歴史は古く、ピラミッドの建設の労働者に振る舞われていたとも言われています。
ただ、日本でビールが飲まれるようになったのは明治以降のこと。
それから約150年でこれだけ日本でビールがスタンダードになったのは、既存のビールメーカーの絶え間ぬ努力があってこそですが、実は日本発のビアスタイルというものはありません。
日本で今造られているビールは海外のどこかで確立されたビアスタイルです。
そこで、東京にあるブルワリーが集まって、様々なカルチャーが集まる”東京”をクラフトビールに表現しながら、東京発のビアスタイルを造れないかと考えてきました。
【ビアスタイルを造るとは】
「ビアスタイルを造る」、とは「ビールの特徴や製造方法を定義すること」です。
最近日本でもブームになっているヘイジーIPAはニューイングランドIPAとも言われ、ニューイングランド地方にてIPAが派生したビアスタイルになります。IPAが主流だったところからIPAの強い苦味に疲れてしまったブルワーが「もっと飲み口を軽やかにしたIPAが造れないか」と既存の造り方にとらわれず開発されたのがきっかけと言われています。
始めはニューイングランド地方限定で販売されていましたがまたたく間に人気が広がりました。各ブルワリーでもその独特なレシピを真似て造り出すようになり「ヘイジーIPA」というビアスタイルが一般的に認知されるようにもなりました。
「ヘイジーIPA」とは、
「ドライホッピングを用いてホップの香りを存分に引き出し、IPAなのに苦味のないソフトな味わいで、向こう側が見えないほどの液体の濁りが特徴のビアスタイル」と確立されていきました。
【TOKYO PALE ALEとは】
日本発のビアスタイルを造りたいという思いから、本プロジェクトに参加したブルワリーと
「日本にフィットしたクラフトビールとは一体なんだろうか」
というところから議論を始めました。
その中で、
「クラフトビールはビアスタイルが個性的だが最も日本で飲みやすいビアスタイルはペールエールではないか」
「クラフトビールは、バーガーやフィッシュアンドチップス、ソーセージなど、ビアスタイル発祥の地であるドイツやベルギー、アメリカ料理に合うものがほとんどで和食にあうクラフトビールはなかなかない。日本料理のお店でもクラフトビールを取り扱っているお店はほとんど見かけない。」
といった観点から
「和食に合うペールエールを開発すれば日本にローカライズされた新しいビアスタイルが造れるのではないか」
という一つの仮説にたどり着きました。
そこで私たちは「和食に合うペールエール」をテーマに、「TOKYO PALE ALE」という新しいビアスタイルを確立するためにレシピを考案することにしました。
【参加ブルワリーとオトモニのご紹介】
今回のこのTOKYO PALE ALEを造る、立ち上げメンバーをご紹介します。
大森山王ブルワリー
東京都大田区にある大森山王ブルワリー。大森山王ブルワリービールを通して地域の歴史や魅力を発信すること、さらにそのビールを通じて地域の人々の繋がりづくりを目的に、2019年7月より大森発のクラフトビール「大森山王ビール」を企画販売。同じ大森地域の事業者と連携し、地域のイベントを企画・運営したり、地域の人々が経営に参加できるコミュニティプロジェクト「サンデーカンパニー」など、ビール販売を超えた枠組みに挑戦しているブルワリーです。
https://www.omorisannobrewery.tokyo/
VECTOR BREWING
東京都台東区にあるVectorBrewing。英、米、独など多様な国から、造りたいビールのキャラクターに合わせて原料をチョイスしており、高温発酵や独自のホッピングスケジュールなど、VectorBrewingならではの手法も取り入れてビール造りを行っています。
クラフトビールをもっと面白く!をモットーにスタイルにとらわれない挑戦的なビールを造り、とくにこだわっているのは香り。酵母、ホップ、モルトそれぞれのアロマの組み合わせやバランスを意識したビール開発を得意とするブルワリーです。
https://craftbeercompany.co.jp/vector-brewing/
ON TAP 江戸東京ビール
東京都江東区にある江戸東京ビール。 ビールを造るタンクはカナダ製のヴィアック75リットル4機を使用、生産量が少ないメリットを活かし色々なビールにチャレンジしています。2021年9月に行われたインターナショナルビアカップ、スパイス&ハーブ部門で銀賞。 工場に隣接するお店オンタップには10タップあり、江戸東京ビールを10種類提供しています。 早稲田にある本店のニュースクールは今年で21年を迎えリニューアルし、7タップを常設し江戸東京ビール専門店として営業しているブルワリーです。
クラフトビール定期便「Otomoni(オトモニ)」
東京都豊島区にあるクラフトビール定期便サービスOtomoni(オトモニ)。
1800種類以上のクラフトビールの中から好みに合わせて毎回違ったクラフトビールとの出会いをお届けする定期便サービスです。
Otomoni(オトモニ)は、「普段目にしないクラフトビールで、週末に夫婦で楽しく過ごす非日常的な時間を造りたい」という思いから生まれました。
季節・お届けしたい体験・限定ビールの発売・お客様の好みなどに合わせて、毎回丁寧に飲み比べセットをお届けしています。「Crafting a Beer Odyssey」をコンセプトに、クラフトビールを提供するのではなく、クラフトビールを使った好奇心を満たす出会いの旅を提供しているサービスです。
【TOKYO PALE ALE が新しいビアスタイルになるまでの道】
今回の取り組みは「ビール造り」ではなく「ビアスタイル造り」という超ド級に難易度の高いプロジェクトです。途中で心が折れるかもしれません。でもやります。楽しそうだから。
「ビアスタイル造り」は誰かが勝手に定義してできるものでもなく、造り手飲み手の双方によって少しずつ確立されていくものです。
そのため、少しずつ参加ブルワリーや参加メンバーが増えてTOKYO PALE ALE という新しいビアスタイルを一緒に育てながら広めていきたいと思っています。
先ほど例に挙げた「ヘイジーIPA」は、
「ドライホッピングを用いてホップの香りを存分に引き出し、IPAなのに苦味のないソフトな味わいで、向こう側が見えないほどの液体の濁りが特徴のビアスタイル」です。
そのため、本プロジェクトは、
「XXXXX(製造方法の特徴)で醸造した、XXXXXX(味の特徴)で、XXXXX(見た目の特徴)が特徴のビアスタイル」
の「XXXXXX」が埋っていくと完成となります。
【リターンの紹介】
まずは、「TOKYO PALE ALE」のβ版ができたので、実際に飲みながら皆さんの声を集めていきたいです。オンラインイベント「TOKYO PALE ALE企画会議vol.1」というユーザー参加型のオープンな企画会議も開催します。これを機会に、これから日本を代表するビアスタイルになろうとしている「TOKYO PALE ALE」のβ版に意見をください。
「TOKYO PALE ALE」スタイルβ版3本セット
●ON TAP 江戸東京ビール「羽衣天女」
●VECTOR BREWING 「東京ペールエールvector rice ale」
●大森山王ブルワリー 「KAORU(東京ペールエール)」
オンラインイベント「TOKYO PALE ALE企画会議vol.1」の参加権利
10月30日(土)15:00より、和食料理人やクラフトビールに知見のある方々、そして一般参加者の皆さんをオブザーバーとして招き、全員で企画会議を実施します。ここではブルワリーが考案した「TOKYO PALE ALE」を各所属のブルワーにプレゼンテーションしていただきます。味について試行錯誤するブルワーが見れたり、開発途中のクラフトビールについてその場で意見ができる機会は滅多にないかと思います。
今回はβ版の開発で大量に造ってはいないため、キャンプファイヤーでは50セット限定でのリターンになります。無くなり次第終了なので、この機会を逃さないために即決でお願いします。
【資金の使い道】
「TOKYO PALE ALE」の開発と広報活動に使わせてください。
【スケジュール】
・10/30(土):オンラインイベント 「TOKYO PALE ALE企画会議vol.1」開催
・10/30 - 1月(仮):参加ブルワリー募集
ブルワリー様はこちらからお問い合わせください▶︎https://otomoni.beer/contact
・2-3月(仮): オンラインイベント 「TOKYO PALE ALE企画会議vol.2」
【このプロジェクトで実現したいこと】
「TOKYO PALE ALE」というビアスタイルを日本中、世界中で造られるビアスタイルにしていきたいです。
クラフトビール文化を取り入れる側から、クラフトビール文化を発信する側になっていきましょう。
ワールドコンペティションのようなオフィシャルな品評会で「TOKYO PALE ALE」部門ができたら、「TOKYO PALE ALEってビアスタイル知ってる?あれは俺が造ったんだよ。」ってドヤれたら最高ですよね。
【最後に】
新しくできるビアスタイルの開発過程が見れることなんて本当に滅多にありません。是非TOKYO PALE ALEの開発メンバーとして、飲みながら楽しく日本のクラフトビール文化を作っていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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