こんにちは!国際NGOViVIDの吉沢です。
今回は、「職業訓練」の一つである「ファッションデザイン職業訓練プログラム」をご紹介させていただきます。
「職業訓練」は支援事業に参加しているシングルマザーのニーズも高く、支援事業開始時に実施したアンケート調査でも支援事業に求める事として「ビジネススキル」の習得を多くのシングルマザーが挙げていました。シングルマザーの精神的な負担の一つでもある「経済面」を解決する糸口として、「職業訓練」が大きな役割を果たすことは間違いありません。
第2回VAMミーティングで、シングルマザーたちが受けたい職業訓練について調査することを目的に実施したアンケートでは、パン屋に次いで、テイラー(仕立て屋)さんとして働く技術を身に付けたいという声が2番目に多かったため、今回の事業では「パン製造職業訓練プログラム」と「ファッションデザイン職業訓練プログラム」の2つに絞り、シングルマザーたちが主体的に参加できるよう、横断的な職業訓練プログラムを実施することになりました。
ただし、ガーナをはじめとするアフリカ諸国では、先進国から輸入され、破格で販売される膨大な数の古着の影響で、現在テイラーとして働いている人々は収入が減っているという現状があります。そのような中で選ばれる服や製品を作るために、「安定した技術力」と「人々を魅了するデザイン力」で付加価値をつけることができるように、シングルマザーたちはプログラムを通して腕を磨いていきます。
そこで、ViVIDの現地メンバーであり、昨年末に開催されたミスインターコンチネンタルガーナで見事第3位に輝き、デザイナーとしても活躍している、アコーシアを講師として招き、シングルマザーたちは洋裁の基礎からデザインまで学びます。
将来的には、シングルマザーたちがVAM(ViVID Ashiyie Mothers)として独自ブランドを立ち上げ、ガーナだけでなく、日本の皆さまにも彼女たちの製品が届け ることを展望として見据え、職業訓練プログラムを計画しています。