こんにちは、LEAF 代表 山崎栞里です。
プロジェクト公開から早数日が経ちました。支援くださった方、お気に入り登録してくださった方、拡散してくださった方、ご覧頂いた方には感謝の気持ちでいっぱいです。
本日は私がこのプロジェクトを起案した理由、かける想いについて語らせて頂ければと思います。多少きつい表現もあるかもしれませんがお付き合い頂ければと思います。
私の母親が幼少期、児童養護施設で過ごしたことがあるということは概要にも少し触れさせて頂きました。
児童養護施設で過ごしたことのある子どもたちの中には、自分の子供には同じような想いをさせたくない、あたたかい家庭を築きたいと一生懸命生きて実現するケースもたくさんあります。また実の親と暮らせるようになったり、里親や特別養子縁組によって引き取られたり、そうではなくても自分の力でがむしゃらに生きたりしている子どもたちはたくさんいます。
しかしながら、残念なことに「自分は愛されなかった」「自分はいらない子どもなんだ」と思い込んでしまい、それが大人になってからも解消されずに正しい生き方が出来なくて犯罪を繰り返してしまったり、自分の子どもに虐待をしてしまったり、という子どもたちも現実にいます。
私の母親は完全に後者でした。
「私はちゃんとした家庭で育たなかったから子どもの愛し方が分からない」と私の中学の心理カウンセラーの先生に言っていたこともあるそうですが、それが事実だったのか、それとも言い訳にしていただけなのか、プチ家出癖がひどくほとんど家に帰らない母親でした。
私が小学校低学年の頃インフルエンザで寝込んだり、大学受験の頃受験当日に嘔吐・下痢を繰り返してしまい受験に行けなくなったり、統合失調症の姉が自殺未遂を繰り返したりしていても、本当に家に帰ってこなかった。仕事しているわけでもないのに、どこにいるかも分からなかった。電話しても出なかった。約束もまともに守ってもらえなかった。
父親も共依存状態だったのか、この家庭環境をどうにかしようとしたことは一度もなく、母親がやらない家事などを私に押し付け、「お母さんはそういう人なんだからお前が我慢しろ」って感じでしたね。
だから私は児童養護施設で過ごした経験はありませんが、世間でいう『家庭のあたたかさ』をほとんど知りません。そういう意味で、児童養護施設で暮らしている子どもたちのことを他人事のようには思えないんですよね。
私は大学卒業直前に家を出て一人暮らしをしているのですが、もう二度と両親に関わりたいとは思いません。今年の春に3か月ほど実家に戻ったのですが母親が家に帰ってこないという事実は全く変わらず、父親も相変わらずで、さすがにうんざりしちゃったのですぐにまたアパートに戻りました。
こんな家庭環境でしたが、それでも親戚や知人などいろんな人に支えられて、想われていること、愛されていることを今年の春に改めて知ることが出来ました。
だから今の私があって、夢に向かって頑張れているんだと思います。
だから私にとってこのプロジェクトは慈善でやってるわけじゃない。ただ他人事だと思えないから。
子どもたちに対して「かわいそう」って言葉、使いたくない。「なんで何も分からないくせに上から目線でそんな言い方されなきゃいけないの?」って思うから。
「頑張れ」なんて言いたくない。もう十分頑張ってるよ、いろんなこと我慢してるよ。だから感情や環境、気持ちのすべてを理解出来るわけじゃないのに簡単にそんな言葉かけたくない。
「あなたの親本当にどうしようもないね」なんて言いたくない。一緒に暮らせなくても、虐待されても、もう二度と会えなくても、それでも自分の親だから。子どもとして精一杯愛している、唯一の親だから。
だけど「一人じゃないよ」、「血はつながらなくてもちゃんと気にかけてくれている大人がいっぱいいるんだよ」、ってそんな想いが今回のプロジェクトのクリスマスプレゼントを通じて少しでも伝わればいいなと思います。本当に子どもたちの人生からしたらほんの一部にしかならない、思い出に残るかどうかも分からない、些細なことですけどね。
長くなりましたが、そんな想いで今回のプロジェクト実施しております。
想像以上に審査に手間取ってしまい実施期間かなり短くなってしまいましたが、是非みなさまのご支援のほどよろしくお願い致します。