はじめまして!永野有希と申します。
熊本県天草市牛深で生まれ育ち、3年前にUターンしてきました。幼なじみでカメラマンでもある夫は10年前、一足先にUターンし、まちのフォトスタジオ「永野写真館」の3代目として地域の皆さんの人生写真や天草の魅力を伝える写真を撮っています。
また、夫は本業の傍らで、牛深商工会議所の青年部の役員として、仲間たちとさまざまな挑戦をつづけています。私はそんな夫を応援しながら、商店街のなかで子育てをしてきました。
でも、子どもたちが大きくなるにつれ、大好きなこのまちの未来に、不安と危機感を覚えるようにもなりました。過疎化が進み、シャッター街となりつつある商店街のために、私たちにできることはないか?
夫婦で話し合いを重ねるなかで生まれたのが、
「旅人と商店街をつなぎ、まちに新たな賑わいを生み出す素泊まり宿」のチャレンジです。
熊本県天草市牛深のハイヤ通り商店街です。
天草諸島の最南端 牛深(旧牛深市)にあり、天草の海の玄関口とも呼ばれる街です。
ここは、江戸時代からヒトやモノが交わる港として賑わってきた港町で、今もあちこちにその面影が残っています。風待ち・潮待ちの寄港地としても栄え、日本各地からやってくる船乗りをもてなすために、女性たちがうたいはじめた「牛深ハイヤ節」や「牛深ハイヤ踊り」は、牛深のホスピタリティをあらわすもののひとつ。「阿波踊り」や「佐渡おけさ」などのルーツともいわれているそうです。
私たち夫婦にとっては幼少期の頃の遊び場でもあり、なんでも揃う賑やかな街並みだったハイヤ通り商店街。ですが、仕事のためにふるさとを離れ、10数年ぶりに帰ってきたとき、そのあまりの変わりように驚きました。市町村合併によって働く場所や住む人が減り、シャッターをおろした店が増え、まちを行き交う人の数もまばらになりました。夫は、すっかりさびれてしまった商店街に活気を呼び戻そうと数年前から、同じ思いを抱く若手の経営者たちと一緒に「地域活性」に取り組んでいます。
数は減ってはいますが、今でもすてきな店主やおいしいもの、ユニークな取り組みが集まるハイヤ通り商店街。子どもたちのおつかいも登下校も、あたたかく見守ってくれる商店街は私たちの日常であり、昔も今もかけがえのないまちです。
「どうやったら人が集まるだろう」「どうやったらこのまちを楽しんでもらえるだろう」「子どもたちにつなぎたい、このまちの未来ってなんだろう?」。そう考えるなかで出会ったのが、かつて着付けやメイクの教室として使われていた店舗でした。人生の記念日や牛深ハイヤ踊りなど、まちのみんなにとってここぞというときのよりどころになっていたこの場所を、訪れた人と暮らす人をつなぐ拠点としてよみがえらせたい!そう考えて思い至ったのが「フロア貸切の素泊まり宿」です。
天草の文化や自然にふれる拠点としての 海の街の宿「イチマルハチ」
宿の名前は「イチマルハチ」と名付けました。
108は私たち夫婦のはじまりの日であり、ふるくから神秘的な数と言われる数字。1は個人を、0はすべての人を、8は永遠を象徴するそうで、私たちが子どもたちにつなぎたい未来への思いを表してもいます。
2022年春のオープンを目指し、現在、地元の人たちの手も借りながら少しずつリノベーションを進めています。3階建の建物のうち、2階と3階を滞在スペースとし、それぞれにバストイレを備えたワンフロア貸切のタイプとすることで、家族旅行などのプライベートな旅にもしっかり寛いでいただける空間を目指しています。1階はフロントとランドリーを設置する予定で、連泊等ゆったりとした滞在にも使い勝手の良い宿にしていきます。飲食設備はあえてもうけず、商店街の個性あふれる飲食店をめぐっていただくことで、牛深の人や美味に出会うきっかけをつくりたいと考えています。
(建物が整い次第、旅館業を取得予定)
夫はルアーフィッシングが趣味で釣りのポイントも熟知しているため、そうしたご案内もできます。
船舶免許を生かし、2年後には遊漁船のサービスなどもはじめる予定です。無人島クルーズや、プライベートビーチでの海水浴といったマリンアクティビティなど、天草・牛深の海を楽しみ尽くすご提案もしたいと考えています。もちろん、旅先の専属カメラマンとしての御用命も大歓迎です。
また、私は美容師の資格も持っているので、ご希望の方にはハイヤ踊りのプライベートレッスンや、着付けサービスなども行っていけたらとも思います。もちろん、商店街を楽しむヒントも盛りだくさんです。ときにはコンシェルジュ的な役割もにないつつ、ゲストの皆様の思い出づくりをサポートし、長い目で見て商店街に元気を呼び戻すひと役を担えたいと考えています。
クラウドファンディングで集まった資金は、すべて対象物件のリノベーション費用に使用します。
・2022年1月~2月:クラウドファンディング期間
・2022年3月〜:対象物件のリノベーション工事
・2022年4月:「海の街の宿 イチマルハチ」の正式オープンを目指します
最後に
このプロジェクトはこれまで私たち家族を育ててくれたふるさとや商店街への恩返しであり、私たち夫婦にとっての新たな挑戦でもあります。天草・牛深に再び活気を呼び戻したい!この街の魅力を子どもたちにつなぎたい!熱い思いはありますが、私たちふたりだけでは実現できない夢なので、皆さんの力を貸してください。どうぞよろしくお願いします。
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