3月2日(水) CBCテレビ『チャント!』で本プロジェクトが紹介されました!代表天野のインタビューはじめ、保育園での使用例、保護者インタビューなどが収録されています。全国の方に観てもらいたいと思います。配信は、3月9日(水)19時までですので、すぐ観てほしいです。もちろん無料ですしアカウント登録もありません。⬇︎をクリック!
■フォースゴール( 4th GOAL)【40万円】
なんと!おかげさまでフォースゴールまできました!たくさんのご支援ありがとうございます。
公開からわずか3日で目標金額を達成、2週間でネクストゴールも達成、3週間でサードゴールも達成するという大変嬉しい状況です。本プロジェクトに賛同し支援してくださる方も、なんと100名様を超えました!「女の子らしさ」「男の子らしさ」について、みなさんの子ども時代の体験と重なるようで、共感の声をたくさんいただきました。おかげさまで、本プロジェクトへのご支援をたくさん頂戴し、いくつかのテレビやラジオで紹介してもらうなど相乗効果として社会的関心を集めることに成功しました!
フォースゴールでは、40万円を目標とします。
40万円に到達することで、さらに多くの保育園無料提供が実現します。愛知県内の保育園だけでなく、少しでも多く日本全国の保育園への普及を目指します。支援者様へのリターンとしてプラスαがなく恐縮ですが、本プロジェクトの意義を考えるとこのような方針となりました。引き続き、応援とご支援をよろしくお願いします!
■はじめに
代表の天野です。私は長年保育士として認可保育園で勤務しながら、現在は大学院で子どもの研究もしています。本プロジェクトは、SDGs時代を担う多様な子どもたちの保育に貢献できることはないかと考え発案されました。男女平等だけでなくLGBTQの視点も加えたジェンダーニュートラル(中立的)な保育用品の開発を計画しています。
ジェンダーニュートラル(中立的)な保育用品開発第1弾は、保育園の必需品「個人マークシール」を新規製作します。「個人マークシール」とは、保育園で子どもが自分のスペースや持ち物を認識するためのイラストシールのことです。まだ文字の読めない子どもにとって、この「個人マークシール」はとても身近で大切な自分の“アイコン”になります。
多くの場合、女子にはウサギ・リボン・ケーキなど、男子にはライオン・消防車・カブトムシなどの「個人マークシール」が割り振られ、それらは帽子入れやロッカー、下駄箱に貼り付けられます。
例えば、ライオンを割り振られた男子。「〇〇くんのお靴はどこだった?ライオンさんマークだったね」など生活習慣の中で繰り返し確認が行われるため、“ライオン=自分”の認識が深まります。この認識によって、ライオンからイメージされる逞しさやワンパクさなどを「男の子らしさ」として身につけていく可能性が考えられます。
もちろん、男子の「男の子らしさ」を批判したいわけではなく、それも子どもの一つの個性として受け入れられるべきものです。一般的には、「女の子らしさ」「男の子らしさ」は生まれ持ったものと思われていますが、果たしてそれだけしょうか?「女の子らしさ」「男の子らしさ」の情報や性別役割意識について、子どもたちは周囲の環境から後天的に学び取っていることが、乳幼児のジェンダー研究で明らかにされています(藤田由美子2015、大滝世津子2016)。そうであるなら、周囲の環境が重要です。
このように「個人マークシール」は、非常に便利で保育園には必需品である一方、無意識的に男女の固定イメージ(ジェンダーバイアス)を与えてしまう側面があるのです。ただ、既存の「個人マークシール」はデザイン数が限られており、また、そのデザインの見直しもされてこなかったため、数十年同じ商品を使い続けている保育園も少なくありません。こうした視点から考えると、既存の「個人マークシール」は、保育の“当たり前”になりすぎてしまい、問題視されることがありませんでした。
SDGs時代を担う多様な子どもたちを保育する私たち大人は、最新のジェンダー観を導入した環境構成をする必要があります。「女らしく」「男らしく」育てたいという保護者の方の想いは否定せず大切にしながらも、保育園では「あなたは女の子だからこっち!あなたは男の子だからこっち!」と性別での決めつけを避けることで、多様な子どもたちの存在を受け入れられる環境でありたい。そのためには、保育現場においてジェンダーの議論を喚起していくことが重要ではないでしょうか。その先駆けとしてジェンダーニュートラル(中立的)な保育用品を提供していく、このプロジェクトを立ち上げました!
私たちは、「個人マークシール」をジェンダーニュートラル(中立的)なデザインに新しくすることで、どの保育園においても、どの保育士が使用しても、男女の固定イメージ(ジェンダーバイアス)の縛りを軽減した商品ができる。そう考えています。出来上がった「ジェンダーニュートラル・個人マークシール」は、認可保育園を中心に無料提供します。保育現場の意見をいただきながら次回以降のプロジェクトでブラッシュアップしていく計画です。
子どもが性別で決めつけられることのない保育を実現するために!
■リターン
プロジェクトで出来上がる商品を中心にリターンさせていただきます。お知り合いの保育園・保育関係者様、子育てをされている保護者様などにも宣伝していただけると嬉しいです!
商品名:「ジェンダーニュートラル・個人マークシール」
商品内容:【シールセット&名前欄付きシート(原本)】(詳しくは下の■商品計画を参照)
※商品表紙には、支援者様のお名前(ハンドルネームでも可)を掲載いたします。商品開発にご支援いただいた履歴となります。
A: 500円
心を込めたお礼状
ご支援いただいたことに感謝し、手書きのお礼状をお送りいたします。
※全ての心を込めたお礼状は、手書きで作成し、PDFにてお送りいたします。
B:1,000円
活動報告書+お礼状
商品製作から完成、保育園無料提供までの活動報告書を、お礼状に添えてお送りいたします。
C-1:2,500円
支援者様に商品1セット+活動報告書+お礼状
支援者様に、完成した商品1セットをお送りいたします。
C-2:2,500円
保育園1園に商品1セット無料提供+活動報告書+お礼状
保育園1園に、完成した商品1セットを無料提供させていただきます。
D:5,000円[限定30口]
保育園5園に商品1セットずつ無料提供+支援者様にも商品1セット+活動報告書+お礼状
保育園5園に、完成した商品1セットずつ無料提供させていただきます。支援者様にも、商品1セットをお送りいたします。
E:10,000円
保育園10園に商品1セットずつ無料提供+支援者様にも商品1セット+活動報告書+お礼状
保育園10園に、完成した商品1セットずつ無料提供させていただきます。支援者様にも、商品1セットをお送りいたします。
F:15,000円
保育園15園に商品1セットずつ無料提供+支援者様にも商品1セット+活動報告書+お礼状
保育園15園に、完成した商品1セットずつ無料提供させていただきます。支援者様にも、商品1セットをお送りいたします。
G:20,000円
保育園20園に商品1セットずつ無料提供+支援者様にも商品1セット+活動報告書+お礼状
保育園20園に、完成した商品1セットずつ無料提供させていただきます。支援者様にも、商品1セットをお送りいたします。
H:200,000円
上記Gの内容に加え、にじいろ保育の会代表の天野(プロジェクトオーナー)が熱意を持ってセミナーを開催させていただきます!
内容は、本プロジェクトの企画から活動報告、ジェンダー/セクシュアリティ・LGBTQ、保育・子育てについてなど、受けられる皆様の関心に合わせて構成いたします。ZOOMでのオンライン、現地開催どちらも対応可能です。本プロジェクトに賛同いただきご支援くださる熱い志をお持ちの方、お待ちしております!
セミナー所要時間→約2時間/現地開催の場合の登壇者交通費・宿泊費等→プロジェクトオーナー負担/現地開催の場合の会場確保→支援者様負担/履行有効期限→クラウドファンディング成立から1年間
ここからは、このプロジェクトを発案するまでの経緯を詳しくお伝えします。もしかしたら普段触れることが少ない、聞き慣れないテーマかもしれません。でも、次世代の保育には避けて通れない課題です。ご一読いただけますと幸いです。
■解決したい社会課題
子どもたちに目を向けると、教育期間においてもジェンダーギャップが見られます。例えば、大学進学率は今現在でも男女差があります。学校教育では一定の男女平等が達成されているにも関わらず、なぜ女子の進学率は下がるのでしょうか?これには、性別役割意識が働いていることが指摘されてきました(江原由美子2001『ジェンダー秩序』)。親からの期待も性別によって違いがあるため、女子よりも男子に投資しようとする傾向や、女子はいつか「家庭に入るもの」という性別役割期待から進学率を押し下げる傾向があると江原氏(2001)は指摘しています。他には、女子は文系、男子は理系といった選択科目の偏りも見受けられます。これらは、「女らしさ」「男らしさ」などの男女の固定イメージ(以下、ジェンダーバイアス)の影響が強くあると指摘されています。
男女共同参画局より引用
こうしたジェンダーバイアスを、子どもたちについても緩やかにしていこうという社会的傾向が日本でも見らるようになってきました。一番分かりやすいのは小学生のランドセルでしょうか。昔は、女子は赤、男子は黒という、男女別の色の固定が当然とされていました。最近では、カラフルで多様な色から選択できることでジェンダーニュートラル化が目指されています(といっても男子を見ていると黒や紺のランドセルが多いように思います。本当に子どもが自由に色を選べているかはまだ検討が必要そうですね・・・)。他には、男女別名簿の廃止、誰でもトイレ、制服の自由選択など、小学校以上で議論が盛んになってきました。LGBTQの問題とも関連しながら少しずつ前進はしています。
一方で、海外に目を向けると、子どもたちを取り巻く環境のジェンダーニュートラル化はさらに進んでいます。アメリカの某有名アニメーション映画では、作中のプリンセス(女性)に最新のジェンダー観が採用されているのを見かけるようになりました。プリンセスはこれまでのように王子様に守られるだけでなく、リーダーシップをとったり勇敢に戦ったり、国王になることもしばしばです。他には、アメリカの某大手おもちゃ販売企業がおもちゃの男女別販売を廃止したり、某アパレル販売企業が子ども服の男女別表記を廃止したりしています。世界的な動向として、ジェンダーニュートラルへの関心が高まっています。
しかしながら、日本ではそこまで議論が進んでいないのです!乳幼児期の子どもにはジェンダーの問題を大人が見出しにくいために出遅れているようです。私たちは、子どもたちにとって人生最初の集団生活の場である保育園だからこそ、よりジェンダーニュートラルにこだわりたいと考えています。以下の画像を見てください。
身体の差があまりない足元でさえ、男女別にデザインされた商品がたくさんあります。この現状の問題に気づいて、あえてジェンダーニュートラルな商品を探して子どもに与えている保護者の方も最近は見受けられます。しかし、その保護者の方に聞いてみると、商品のほとんどが男女分けされており、むしろジェンダーニュートラルな商品を見つけることの方が困難だそうです。
子どもたちの下着も男女別になっています。紙オムツの段階では、比較的ジェンダーニュートラルな印象のものが好まれますが、2歳以降に着用するトレーニングパンツからは、かなりの確率で男女別デザインです。性器など身体のつくりの違いがあるからパンツのかたちに違いがあるのは自然なこと、と思う方がいるかもしれません。しかし、紙オムツもトレーニングパンツも、肌に触れる部分である内側のかたちや縫製は同じです。外側の絵柄だけ男女別になっています。つまり、体の造りに合わせてパンツのかたちを違える必要はないにもかかわらず、男女別の絵柄があえて採用されているのです。このように、子どもを取り巻く物的環境はジェンダーバイアスに溢れている現状があります。
次に、保育活動の画像です。
これは認可保育園での0歳児クラスのひな祭り、2歳児クラスの七夕の作品制作です。画像をよく見ていただくと、子どもの顔写真が、男子ならお内裏様・彦星、女子ならお雛様・織姫の位置へと貼られています。これは子ども自身がその位置を選択したわけではありません(私が担任保育士さんに確認)。保育士が子どもの性別をもとに決定し貼り付けています。
皆さんはどう考えますか?とても悩ましいところで私自身、答えが出ず迷っています・・・。昔からの伝統や風習をジェンダーニュートラル化して「織姫も彦星も無くしてしまおう!」という判断は、少し乱暴な気もしています。それでも、子どもの性自認より先んじて、大人が子どもの性別を決めつけるような行いは改善していきたいなぁと思うのです。実際にどのような対応が望ましいかまだまだ議論の必要なところですが、どちらにせよこれまでのように「あなたは女の子だからこっち!あなたは男の子だからこっち!」ではいけない世の中になってきているということは確かだと思っています。子どもが自分のジェンダーについてどのように感じているか、それぞれの個性を大切にしてあげたいと願います。
もちろん、保育士さんたちが悪いんだと言いたいわけではありません。「女の子なんだから膝を閉じなさい」「男の子なんだから泣くんじゃない」など、性別に念を押すような声がけを見直す保育園は多くあります。保育士さんたちも日々、子どものwell-beingに向けて努力されている真っ最中です!このプロジェクトや出来上がる商品が、さらに保育士さんの努力を手助けできると考えています。
角度を変えてLGBTQの視点から考えてみます。乳幼児期の段階において、LGBTQの存在は多くの場合気づかれづらいのが現状です。でも、LGBTQを自覚していく子どもはいるようです。実際に、乳幼児期でもLGBTQの子どもがいることを証明するニュースがいくつかあります。2021年初旬の下記のニュースを見た方も多いのではないでしょうか?
性別違和の園児が涙の訴え「1回死んで女になる」 市がHPで「アウティング」
2022年1月にもTBSがこの問題について報道特集を組みました。乳幼児期におけるLGBTQの問題は、今まさに注目が集まり、喫緊の議題と言えます。
性別違和のある子どもたち【報道特集】(TBS)
保育園で性別違和のある子ども(いわゆるトランスジェンダー)たちがいじめにあったことを訴えています。「おとこおんな」や「スカート男」という言葉が子どもたちの間で使用されていたことからも、保育園におけるジェンダーバイアスの強さがうかがえます。「女の子はこうでなくてはいけない・男の子はこうでなくてはいけない」という規範・価値観がもう少しゆるければ、性別違和のある子どもたちもここまでいじめに苦しむ必要はなかったかもしれません。ジェンダーバイアスによる困難を少しでも軽減することで、多様な子どもたちが楽しく生活できる保育園を実現したいと、私たちは願っています。このように男女の問題だけでなくLGBTQの視点からも、子どもたちの環境をジェンダーニュートラル化していく必要性は高いと考えます。
私たちは、子どもをより「女らしく」「男らしく」育てたいという保護者の方の想いも、尊重されるべき子育て観だと考えています。そうした子育て観を「悪いんだ!」「絶対変えなくてはいけないんだ!」ということを言うつもりはありません。しかし、保育園においては、どのような子育て観も、多様な子どもたちの個性やその背景(性別・LGBTQ・障がい・国籍・民族など)も、ひっくるめて受け入れられる環境を提供できるのが望ましいのではないでしょうか。そして、こうしたジェンダーの議論は、何もLGBTQの子どもたちのためだけではありません。LGBTQではないいわゆる「普通の女子・男子」と思われる子どもたちにとっても、その個性を自由に遺憾なく発揮できる環境を保障することにつながるのではないでしょうか。私たちはこのような考えのもと、社会貢献できるプロジェクトであると確信しております!
■商品計画
★★★デザイン★★★
このプロジェクトでは、子どもたちに割り振られる「個人マークシール」をジェンダーニュートラルな視点から、新たにデザインを起こします。そのために必要なこととして、
①ジェンダーバイアスを含むデザインを取り除き、かつ、ジェンダーニュートラルなデザインのみで構成する!
②誰がどの「個人マークシール」を使用しても、一定レベルのジェンダーニュートラルが実現できる!
この2点を改善した「ジェンダーニュートラル・個人マークシール」を開発します!!
「個人マークシール」は多くの場合、入園時に子どもの名前や性別を参考にしながら、保育士さんが愛情を持って割り振っていきます。中には、保護者に「個人マークシール」集の中から選択してもらう方法をとる園もあると聞きますが、それでも大人の持つジェンダーバイアスから逃れられないように思います。
「個人マークシール」を製造販売する保育関連商材を扱う企業はいくつかあります。どこの商品も可愛らしく、子どもたちに好まれるような素敵なデザインですが、問題も多くあると考えます。
まず問題は、デザインの数が少ないことです。用意されるデザインが少なければ、どうしてもジェンダーバイアスを含むデザインを保育士さんは避けることができません。例えば、ジェンダーニュートラルなデザインから順に割り振っていったとしても、最終的にはライオン・消防車・カブトムシや、ウサギ・リボン・ケーキなど、それぞれのジェンダーイメージを含むデザインが残ってしまい選択せざるを得ません。よって、①ジェンダーバイアスを含むデザインを取り除き、かつ、ジェンダーニュートラルなデザインのみで構成することが重要になってきます。ラインナップとしてただ数を増やせばいいわけではなく、どのように割り振ってもジェンダーニュートラルになる必要があるのです。
現時点で私たちが考えている案ですが、
●「食べ物」カテゴリ・・・20マーク
カレーライス・オムライス・おにぎり・スパゲッティ・ハンバーグなど
●「海の生き物」カテゴリ・・・20マーク
たつのおとしご・クマノミ・ラッコ・サンゴ礁・巻き貝・カニなど
(クジラなどの大型生物を含むと男子に割り振ってしまいそうですね)
●「お寿司」カテゴリ・・・20マーク
ウニ・イカ・タコ・イクラなど
(ただし、形状が同じなので視認性と識別性が悪いですね。これからさらにブラッシュアップします)
他には、「野菜」「スイーツ」「森の生き物」「鳥」カテゴリなどを考えています。子どもも大人もパッと見て分かりやすいビジュアルを保ちながら、それでもなお含まれるジェンダーバイアスを取り除いていくのは難易度が高い作業です。なぜならジェンダーバイアスを含むかどうかは、個々の主観によって異なるからです。例えばクジラはどうでしょう?人によっては男女関係ないと思うかもしれません。ある人によっては、クジラが大型生物であることや肉食動物であることから、男子っぽいイメージを持つかもしれません。そのため慎重に精査する必要があり、それぞれ主観の最大公約数を狙って避けていく必要があるのです。例えば、「楽器」カテゴリはジェンダーニュートラルを実現しやすそうに思えるのですが、実は微妙です。人によっては、トランペット・ギター・チューバ・大太鼓は男子っぽい、フルート・クラリネット・ピアノ・ハープは女子っぽいと感じる方がいるかもしれません(吹奏楽部でも担当楽器がなんとなく男女分けされている気がしますね)。このように、カテゴリ内のジェンダーバイアスを完全に取り除くことは個々の主観の問題から、ほぼ不可能です。それでも、個々の主観の最大公約数を見つけ出し、それらをデザインに反映することが重要だと考えています。そうやって練りに練られた「ジェンダーニュートラル・個人マークシール」こそ、保育園で無意識的に発生してしまっていたジェンダーバイアスを一定レベルまで軽減することに貢献します。保育士さんの子どもを想う気持ちによって割り振られてきた「個人マークシール」が悪い方に作用するのではなく、この商品によってより次世代的な良い影響をもたらすのではないかと考えます。この視点によって、②誰がどの「個人マークシール」を使用しても、一定レベルのジェンダーニュートラルが実現できるラインナップを実現します!
また、「ジェンダーニュートラル・個人マークシール」は3つのカテゴリに分け保育園の乳児クラス数(0・1・2歳クラス)に対応、そのカテゴリ毎に20マークずつデザインすることで、クラス内の子ども全員に「ジェンダーニュートラル・個人マークシール」を割り当てられるようにします。合計60マークの新規デザインとなります!これまでの「個人マークシール」は絵柄のみのものが主流でした。下記のように、名前記入欄などのバリエーションを持たせることで実用性UPも図っていきます。
なお、「ジェンダーニュートラル・個人マークシール」のカテゴリ及びデザイン案については、私が代表を務める「にじいろ保育の会」メンバーにも協力いただきます(メンバー紹介参照)。
★★★商品内容【シールセット&名前欄付きシート(原本)】★★★
■シールセット
A4サイズのシールシートに全60マークを配置。1マークのサイズは27㍉×27㍉を予定、子どもにも保育士にも視認性の高いサイズを採用します。商品1セットにつき3枚を封入予定のため、いろいろな場所に貼ったり、子どもたちの作品などにも名前代わりにご使用いただけます。
■名前欄付きシート(原本)
名前欄付き(横・下)のデザインも開発していますが、今回のプロジェクトでは「個人マークシール」のアップデートを最優先の具体的目的としているため、これら全てをシールとして商品化するまでには資金面の問題から至りませんでした。第2弾以降の宿題にしたいと思います。それでも、この利便性の高い商品を是非使って頂きたいという想いから、厚紙シートの原本を用意しました。名前欄付きのデザインをそれぞれ全60マーク掲載します。名前欄付きシート(原本)をカラーコピーして、名前欄にお名前を記入し、使用いただけます。シールで提供できないことは残念ですが、何度も繰り返し使用いただけるメリットがあります!
※計画段階のため、完成品とデザインが異なる場合があります。
★★★保育園への無料提供★★★
出来上がった商品は、支援者様にリターンとしてお送りする他、各リターンの獲得数に応じて認可保育園を中心に無料提供していきます!無料提供先保育園は、①愛知県内の保育園、②「にじいろ保育の会」メンバー&プロジェクトオーナー天野と関係性のある保育園、③関係者に紹介いただく保育園などを中心に選定していきます。獲得金額によって商品製造量を増やし、保育園への無料提供を増やすことができますので、何卒ご支援お願いします。実際に保育園で使用していただき、さらなる改善点をもとにブラッシュアップしていく計画です!
■資金の使い道
目標金額:20万円
・・・・・・・・・・
印刷経費:15万円
リターン用経費(封入・発送など):3万円
手数料:2万円
■実施スケジュール
3月上旬 カテゴリ&デザイン考案
「にじいろ保育の会」にて検討
3月中旬 新規デザイン製作&再検討
3月下旬 印刷発注
4月中旬 商品完成
4月下旬 各保育園に配布&商品説明
5月上旬 支援者様へのリターン発送
5月下旬 保育園からのフィードバック集計
■募集方式について
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。
■最後に
私たちは、商品販売によって利益を得ることを目的としていません。本プロジェクトの目的は、多様な子どもたちの存在を受け入れられる環境を作ること、保育においてジェンダーの議論を喚起していくことにあります。本プロジェクトと出来上がる商品を通じて社会に広く周知し、子どもたちのジェンダーについて大人たちが考え、話し合うきっかけ作りが重要だと考えています。次世代の子どもたちのより良い育ちとなるような未来志向型プロジェクトです。
将来的には、「ジェンダーニュートラル・個人マークシール」そのものも不要になる社会がいいと、私たちは考えています。本来であれば、女子が「ライオン」や「消防車」を、男子が「ウサギ」や「ケーキ」を割り振られても違和感のない社会でありたい。もしくは、保育士も保護者も子どもも自分の意見や考えを述べることができ、本当の意味で自由な選択ができるようになる。これが理想です。しかし、こうしたレベルに至るまでには、段階を踏まなくてはなりません。まず、社会への周知が必要なのです。大変、地道な作業です。その最初の段階として、一旦ジェンダーバイアスをなだらかにし話し合うきっかけになれるであろう、本プロジェクトの商品が求められています。この商品そのものでジェンダー問題がすぐに解決するとは考えていません。こうした大人たちの行動や話し合いが、次世代の子どもたちに合わせた保育を実現するための第一歩と位置付けます。問題意識を同じくする志高い皆様のご支援を必要としています。何卒ご支援をよろしくお願いします!
■メンバー
●代表:天野諭(立命館大学 人間科学研究科 対人援助領域 博士後期課程在籍)
私は、保育士として認可保育園で勤務してきました。現在は保育士を続けながら大学院にも所属し、子どもの研究を進めています。研究関心としては男子に着目をしています。乳幼児期の男子がどのように「男らしさ」を身につけていくのか?男子集団がどのように作られていくのか?そのようなことに関心を寄せながら、子どもたちの健やかな育ちに役立てればと願っています。
●デザイン:加藤千晶
多摩美術大学大学院終了。アートディレクター/キャラクターデザイナー。POPでカラフルな世界観を主軸に、幼児コンテンツや教材を手がける。Eテレやこどもちゃれんじなど実績多数。
●協力:多様性を考える保育士研究会「にじいろ保育の会」
2021年2月設立。私たちは、LGBTQ当事者かつ保育士による研究会です。日本社会の現状からメンバーのほとんどがカミングアウトはせずに保育士をしています。ジェンダー/セクシュアリティの問題に直面してきた当事者である私たちとしては、小さなことからでもジェンダーニュートラル化を実現し、多様な子どもたちが生きやすい環境を作り出すことは悲願です。LGBTQ保育士は、私たち自身の子ども時代の経験から、保育に内包されるジェンダーバイアスを一番見つけやすい立場とも言えます。そして、何より保育士としてもプロ集団です。保育現場に根ざした上での当事者視点を取り入れられるという最大のメリットを活かし、この「ジェンダーニュートラル・個人マークシール」の開発に取り組みます!
本団体は、「明治安田こころの健康財団」2021年度団体研究助成金の支援を受けて活動しています。
最新の活動報告
もっと見る郵送されました!(全作業工程が完結)
2022/05/24 08:30支援者の皆様、大変お待たせしました!C−1、D、E、Fにご支援くださった支援者様には、今週中に郵送にて到着します!A、B、C−2にご支援くださった支援者様には、本日中にメールが届きます!そして同時に、皆様の手厚い支援金により、北海道から沖縄まで日本全国の保育施設309園に無料提供が郵送されました!計画していた以上の無料提供を準備することができたのも、支援者様のおかげです。本当に感謝いたします。週末に手作業で全ての印刷物の封入を完了しました。仲間と共同作業するって、なんだか学生になった気分で楽しかったですw何度も修正を重ねてたくさんの時間をこれにかけました。完成された商品を見て、とても感慨深い想いです。やっと皆様のお手元に届けられること、本当に嬉しく感じています。商品表紙や封筒にもこだわって製作しました!封筒も、とても良い感じなんです!個人マークシールも、とても良い仕上がりだと思ってます!「自分だったらどの個人マークが良い?」みたいな会話もしてほしいです。僕は、「チョウチンアンコウ」推しです!同封されているQRコードからアンケートに飛びますので、ご意見・ご感想聞かせてください!本プロジェクトの具体的な作業工程はこれで一応の完結です。今後は、アンケートを集計しながら次のアクションへ活かしてまいります。企画立ち上げから7ヶ月間という短い期間で、ここまで到達できたことに感謝です。ここまで支えてくださいまして、本当にありがとうございます! もっと見る
NHK放送、ネットで視聴できます!
2022/05/13 12:00昨日放送された内容が、1週間限定でネット配信されています。見ていただけると嬉しいです。NHK総合 【特集】性別にとらわれない次世代保育何日もかけて長時間、丁寧に取材をしてもらいました。おかげさまで本当にわかりやすくコンパクトに内容が伝わる特集となっています。どういう意図があってこれを製作したのか、製作にはどのような難しさがあるのか、この商品のねらいは何か・・・単純な答えに落とし込まずに、ディレクターさんはじめ撮影スタッフさんたちも一緒に考えてくださったおかげです。僕の職場に何度も足を運んで、議論が逸れそうな場合は何度も質問してくださって、その熱量に感謝です!そして、子どもたちがとても可愛く輝いていてとても嬉しいです!とっても可愛い! もっと見る
5月12日(木)18:10 NHK『まるっと!』にて紹介していただきます!
2022/05/11 19:00明日、5月12日(木)18時10分よりNHK『まるっと!』番組内で本プロジェクトを紹介していただけることになりました。番組前半で紹介されれば東海3県で放送され、番組後半で紹介されると愛知県内で放送されるようです。プロジェクトオーナー天野のインタビュー、デザイナー加藤との製作現場、にじいろ保育の会、保育園の子どもたち、商品プレゼンさせていただいた三好文化幼稚園の先生方などがVTRにまとまっていると思われます・・・、たぶん!どうやら、モザイクなしで子どもたちも映るそうなので、私の園の自慢の子どもたちを見てくださいw今回、NHKのディレクターさんはじめ撮影スタッフさんたちは、何日もかけて、長時間にわたって私の職場を取材してくださいました。この「保育とジェンダー」の議論がどのように進んでいくのか、メディア的な視点から一緒に真剣に考えてくださって、むしろ僕たちが考察を深め製作活動の軌道修正をすることもありました。この活動は、たくさんの人のアドバイスや想いをのせて前身していることを実感します。本当にありがとうございました。そして、取材撮影にご協力くださった、職場の仲間、専門学校の皆さん、学生たち、保護者の皆さま、何より子どもたちに感謝です。ありがとうございます! もっと見る
今夜、2月4日(金)深夜0時より、zip FM「DORAMA QUEEN」にて本プロジェクトや「にじいろ保育の会」が紹介してもらえます。パーソナリティのアンジェリカさん、市野瀬アナウンサー、本当にありがとうございます! 皆さんも、ぜひ、聴いてみてください。
公開前に、某放送局の取材を受けました! 今後もいくつかメディアでこのプロジェクトや「にじいろ保育の会」について取り上げてくださる話をいただいています。また、要報告ができればと思います! ご支援してくださる皆様、宣伝にご協力してくださってる皆様、そして、私のい長文を読んでくださっている皆様、本当にありがとうございます。
プロジェクトへのご支援、そして共感してくださったこと、読んでくださったことに感謝です。 たくさんの方にご支援をいただきまして、まだ返信ができておりません。申し訳ないです。 お時間いただきますが、ご返信させていただきます!