▼はじめに...

始めまして！量り売り専門店「Bulk Foods ~バルクフーズ~ 」のヒロキチ改め株式会社ナチュラルリード、取締役兼ドリンク責任者。ハットで長男の伊藤弘吉と申します。

[18歳からバーテンダーやバリスタなどの仕事をしていました]

 

私たちは、神奈川県の元住吉にて日本でもまだ珍しい「量り売り」の専門店「Bulk Foods~バルクフーズ~」を運営しています。１号店である元住吉店は今年で３年目を迎え、地域の皆様にも少しずつ認知して頂けるようになってきました。オーガニックやナチュラルのモノを中心に、僕たちが良いと思ったものを、シール代やパッキング費用といったコストを抑えられる大袋で仕入れ、Whole Foods Marketなどのバルクコーナーと同じ什器やシステムを用いることで、｢高品質」の商品をリーズナブルに提供することをコンセプトにしています。

 

 

[お好きな容器の持ち込みも可能な量り売りスタイル]

 

[人気No.1!!その場で絞りたてのナチュラルなピーナッツバター]

 

 [オリジナルのトレイルミックスや漂白剤不使用のドライフルーツなど]

 

私が元住吉、そして神奈川で商いをさせていただいて感じたことは「神奈川にはホンモノを相手に伝えようとするお店や、つくりてさんが沢山いる」ということ。そして、量り売り専門店ゆえに様々なプロフェッショナルの方とお仕事を通じて感じたのは「ホンモノ」を知ってもらいたいという強いこだわりでした。例えば「Bulk Foods~バルクフーズ~」では、漂白剤や保存料を使用したドライフルーツは取り扱いません。出来れば砂糖も使わないものを最低基準とし、最終的に私たちが美味しいと感じたものをオーガニックやナチュラル問わず販売しています。しかし、世界中から様々な商品が集まり「良いモノ」が当たり前にある日本では、その中から「ホンモノ」を見極めて出会うことはなかなか簡単ではありません。それならば私たちの専門分野である「BULK~量り売り~」と各店こだわりの「KANAGAWA LOCAL~神奈川ローカル~」を合わせてビジネスが出来ないかと思い、新しい業態「Bulk Gear ~バルクギア~ 」の立ち上げを決意しました。

 

▼なぜ「BULK」と「LOCAL」か

最初のきっかけは元住吉のブレーメン通り商店街で13年続く人気のパン屋さん「Pan de Pu-pu~パンドププ~」さんとの出会いがきっかけでした。元住吉に来たばかりのころお店の名物のラウンドパンを食べてからすっかりファンになり、店主の内田さんに「Bulk Foods~バルクフーズ~」でパンを販売できないかという相談をさせていただきました。

パンに関しては「Bulk Foods~バルクフーズ~」に飲食店の設備がなかったため、美味しい状態を提供することが難しいなど色々な壁があり今の業態では断念しましたが、店主の内田さんからの提案でブレーメン通り商店街にちなんだコラボクッキーを限定販売させていただくようになりました。

 

[「Pan de pu-pu ~パンドププ~」さんとのコラボクッキーの販売]

 

コラボ企画を通じて「Pan de Pu-pu~パンドププ~」さんのお客様が「Bulk Foods~バルクフーズ~」に来店してくださったり、同じように「Bulk Foods~バルクフーズ~」のお客様が「Pan de Pu-pu~パンドププ~」へ訪れていただいたりすることが、僕が「美味しい」と感じた気持ちを皆様と共有することが出来たように感じ、その時に初めて「元住吉という地域で商いをしている!」と実感がわきました。

 

[ブレーメン通り商店街は日本有数の商店街。チェーン店に負けない個性的なお店さんも多くあります]

 

もう一つ大きなきっかけとしては横浜のクリーニング屋さん「LIVRER～リブレ」さんとの出会いがあります。

「LIVRER～リブレ」さんは町のクリーニング屋さんとしてだけではなく、その技術、仕上がりのこだわりが広まり数々の舞台や国内外問わず有名なアーティストたちの繊細でデリケートな衣装を任される地域のクリーニング屋さんとしてご活躍されていました。そんな「LIVRER～リブレ」さんがクリーニング屋さんだからこそ出来るナチュラル＆オーガニックの洗剤を開発し、「Bulk Foods~バルクフーズ~」でも取り扱わせていただくことになったのです。

開始当初はパックされた商品を販売していたのですが「もっと多くの人に手軽に試していただきたい！」という思いから、洗濯洗剤を世界的にも珍しい量り売り形式「Bulk Stand~バルクスタンド~」での販売を考案、開始しました。

 

 

[洗濯洗剤の新しい量り売りの形「Bulk Stand~バルクスタンド~」]

 

これはバーテンダー時代にアイリッシュパブで働いていた経験を活かし形にしたものです。余計なパッケージ作業を省いた状態で商品管理をすることで低コストでの販売が可能になり、より多くの方に高品質な洗剤を身近に感じていただけるようになりました。

このように、こだわりを持って「ホンモノ」を知ってもらおう。「量り売り」を通じて商品・サービスを知り、実際にそのお店に行ったり、お買い物をしていただくことによって、地域のお店やお客様たちを繋ぐ「ギア」になりたい。「Bulk Gear ~バルクギア~ 」の名前の通り、沢山の歯車が大きな流れを作るような店舗に出来ればと考えています。

 

[ナッツバターと地域のパン屋さんなど「LOCAL~地域~」を感じる食を提案致します]

 

そして、この量り売り形式の店舗に飲食店営業の許可があれば、「KANAGAWA LOCAL~神奈川ローカル~」なつくりてさん達の熱い想いをよりダイレクトに皆様に体験していただけるようになります。

例えばパンドププさんの焼きたてパンに搾りたてピーナッツバターをその場で合わせたピーナッツバターサンドと、神奈川で活躍されているコーヒーロースターさんのコーヒーとの組み合わせ。

 

[ファーマシーガーデンウラガさんの新しい取り組み、無農薬の生はちみつを「採れたて量り売り」販売]

 

採れたての無農薬ハチミツを使ったカクテルなどのドリンクといった食に関することに限らず、水場を活かしてご縁のある様々な「衣・食・住」のプロフェッショナルの方々にワークショップやイベントを開催していただき、その魅力をより分かりやすくお客様へお伝えできる環境を整えることができます。

 

[元住吉の名店、美容室の「ankh[leaf]~アンク・リーフ~」さんのノンシリコン・シャンプーも販売]

 

 

[売り業界の師匠でもある元住吉のスーパー「荏原屋」さんは神奈川の農家さんを紹介していただき一緒に視察やコラボ商品の販売も]

 

[神奈川を拠点に活動されている「COOKING SALON LA CUCINA SACHI~ラクッチーナサッチ~」の藤野幸子先生とトレイルミックスの開発]

 

また、「Bulk Gear~バルクギア~」では今後オリジナルのプライベートブランドの充実を目指します。こちらは元住吉に拠点を置く、社会福祉NPO法人の「レジスト」さんと提携し、商品の開発と「神奈川ローカル」の展開を予定しています。

 

・壁

「Bulk Foods~バルクフーズ~」はWhole Foodsのような量り売りで乾物が購入できる量り売り専門店としてオープンしました。近年のゼロウェイスト活動の流行などもあり結果として“魅力ある商品を好きな分だけ購入できる”＝「経済的・エコ」なお店としてある程度の価値を創造する事が出来ました。

しかし一方で、量り売りでモノを販売するだけでは、価値ある商品たちの魅力を余すところ無く皆様に感じていただくには限界があることも痛感しました。量り売りで商品を販売するだけでなく、私たちがこれだ！と思う食べ方や組み合わせを体験していただき皆様と共有したい！そのために私達は飲食店営業の許可を取得して「商品を量り売りするお店」から、「量り売り専門店がセレクトした商品をその場で体験することができるお店」に進化させることが必要なのです。

 

[店内をイメージしたラフスケッチ（イトウ家三男作）]

 

そして「量り売り」のポテンシャルを最大限に引き出すにはバルクロット（大容量）での仕入れが必要です。ここに掛かるコストや飲食店許可を取得するための資金が必要になります。日本の「量り売り」が次のステージに進むためにも、今の私達だけでは叶えられないことだからこそ。皆様のお力添えを頂きたいのです。

 

▼プロジェクト成立後のビジョン

私たちが目指すのは規模の大小に関わらず地域のお店や人と一緒に「お仕事」が出来るお店。

私たちには大手さんのような大量生産で安定供給が出来る商材の提供は難しいかもしれません。

 

[新丸子の路地裏マルシェ。神奈川ローカルの雑貨やつくりてさんの商品が揃う「Common Life~コモンライフ」さんにて]

その代わり、私たち自らが「素敵だな」と感じ、また「ホンモノを届けたい！」という真摯な想いで仕事をしている方々のその想いを共有し、魅力ある商品を「量り売り」を通じて身近なものとして皆様に届ける事ができます。将来的には店舗を増やし、神奈川だけでなくその地域特有の「ローカル・セレクトショップ」を作るのが私の夢です。まずその夢の第一歩として、新しい「ローカル・ビジネス」と「量り売り」の形を後押ししていただければ幸いです。