2018/01/12 17:12

 

こんにちは!今井紀明です。

本日までご支援いただいた98名の方々、ありがとうございます!
おひとりおひとりの応援に僕も励まされています。

心より感謝いたします。

現在の支援総額は4,235,000円で達成率は56%です。
目標達成まで、あと、<3,265,000円>というところまで来ました。


あと7日。

ぜひ目標金額に達成し、自分自身のチャレンジ、
そしてD×Pとしてのチャレンジを成功させたい!と思っております。

そして今回は、この活動報告を通じて、
支援いただいた金額のうち400万を使わせていただく
D×Pの新事業「ライブエンジン」について
ちょっと語ってみたいと思います。

実は、ライブエンジンについてWeb上で語るのはちょっとためらいがあります。
言葉を切り抜いてしまうと、

「高校生の甘え!」「学校が悪い!」

なんていう誤解を生じさせてしまいそうだからです。
でも、お伝えしたいと思います。

 

卒業後に就職を選ぶ生徒が多い定時制高校の生徒

実は、定時制高校の生徒は卒業後に就職を選ぶ生徒が多いです。
しかし、就職希望者の割合と、実際の卒業生の進路構成比にギャップがありました。

5-6割の生徒が就職希望と意思表明するのに、実際は4割しか就職していません。


そして、就職は決まったものの
「殆どが一ヶ月以内で辞めます…」という先生の声。

なかには一日・一時間で辞めてしまうというケースも。

 

しかし、高卒求人は年々増え、
2017年には36万件にのぼっています。
働く先がないわけじゃないんです。

なぜ就職できないのか?なぜすぐに辞めてしまうのか?

ではなぜ就職希望をしていても、
卒業後、就職という選択ができないのか?
なぜせっかく就職した会社を、短期間で辞めてしまうのか?
 
「一日でやめるなんて、高校生がちゃんと
仕事先のことを把握してないんじゃないの?」

そう思う人もいるかもしれません。

しかし、私たちが話を聞いていくと、さまざまなハードルがわかりました。
ひとつずつお話しますね。

まずは、①1人1社制度。
これは法律ではなくて企業と学校の慣行のようなのですが、
高校生は一人一社しかエントリーができず、併願ができないという仕組みです。
(公務員との併願はOKのようです。
また、現在は一人二、三社までならOKとしているところも増えてきました。)

つぎに、②成績による選抜基準。
学校がその企業にエントリーできる生徒を学内選抜することになっています。
その選抜基準は「成績順」が多いです。
その企業の特性とその生徒の特性や強み・興味がマッチングされるか?
という基準では見られていないそうです。
(もちろん上手にマッチングされている学校もあります!)

上記二つは、もちろん高校生が自力で企業を
見つけてきてエントリーするぶんには何社エントリーしても問題ありません。
でも自力で探そうとすると、

③ハローワークの求人票の情報量の少なさ
という課題にあたります。
学校以外の求人として、多くの高校生がハローワークにいきます。
しかし、名・給与・場所・業務内容 しか書いておらず、
「企業選びが難しい」「どんな企業かわからない」という声が上がっています。

もちろんハローワークの窓口に行けば
丁寧に説明してくださる担当の方がいらっしゃいますが、
web上での情報収集がやりづらい状況です。

17,18歳の高校生。家計を支えるために非正規で働いている生徒も多く、
様々な企業から自分にあったものを選ぶのはとても難しいこと。

もちろん学校の中には、自由なエントリーのサポートなど
精力的に支援されている先生もいます!
(尊敬…。授業や生活指導もしながら、です。。)
が、すべての学校とはいい難いです。


さて、他のハードルについて。
ここからは先生の事情についてもお話します。

④定時制高校の先生の圧倒的忙しさ!が挙げられます。
実は定時制高校への国からの予算は毎年削減されています。
よってひとりの先生に業務が過集中しています。

さらに定時制高校には、さまざまな事情を抱えた高校生が集まっており、
「生徒と一緒に生活保護課に行ったよ」
「親御さんは付き添えないと言われたので、生徒の通院に付き添いました」
というお話もよく聞きます。

教科指導・生活指導の範囲を超えていますよね。

そんな中で、さらに
「企業開拓、ヒアリング」「生徒の進路相談とヒアリング」
「その企業とその生徒が強みや業務内容、ビジョンとしてあうかのマッチング」
「その生徒が発達障害を持っているなど留意ポイントがあればその共有」
まで、定時制高校の先生がやるというのはかなり難しい!
ことが、想像に難くないと思います。

そしてもうひとつ。最後にお伝えしたいのは

⑤多様な定時制高校の生徒 です。
定時制高校には、さまざまな事情を抱えた高校生がいます。
経済的に困窮していたり、発達障害・学習障害を持っていたり、
過去の経験から人間不信になっていたり、外国にルーツがあったり。
一つの才能に特化している生徒もとても多いです。

だからこそ、ーこの世で生きるわたしたち大人ともまったく同じことですが
「企業とのマッチング」がとても重要です。

学校での成績を、私たちは軽視しません。
でも、仕事選びは、成績も含めてさまざまな多角的な視点から行うものだと思います。
その生徒と、企業が持つ、個性や強み、
大切にしている価値観が重なりあうことがとても大切なことです。

 

高卒求人トータルソリューション「ライブエンジン」

わたしたちDxPが提供するライブエンジンでは、以下の取り組みをします。
①定時制高校のなかの進路相談室:ライブラボ
②仕事体験ツアー・インターン紹介:ライブツアー
③高卒求人を企業に紹介:高卒ライブ※2月開始予定
④起業・スキル取得支援:スキルドライブ

また、上記とは別に、定時制高校の高校生の
就職支援に関する予算が国からつくように働きかけていきます。

 


ちなみに「一人一社制度をなくすようアドボカシーすれば?」
というご意見も聞きます。もちろんそれも大切です。

 

でも…
一人一社制度は法律ではないので、「一人一社制度撤廃!」とするよりも、
高校生を支援できるだけの人員体制をつくってゆくことで
自然となくなっていく慣行だと思っています。
一人一社制度をなくしても、高校生や先生をとりまく状況が変わらないと感じます。

 

これが、わたしたちの駆け出したばかりの
新しい取り組み、ライブエンジンです。


現在クラウドファンディング中のアタカマ砂漠マラソンチャレンジ 
でいただいた支援のうち400万円はライブエンジンの運営資金にあてられます!

  

いよいよ終了まであと7日、あと3,265,000円となりました!

追加のご支援や、取り組みをSNS上でシェアしていただけるのも嬉しいです。

ぜひ私たちとともに挑戦していただけたら嬉しいです
ご支援、どうぞよろしくお願い致します!

https://camp-fire.jp/projects/view/52640