「記憶しないといけないのが、難しいかもしれない」そんな意見が出たとき、「難しいのかあ」と思いました。作者の齢は20代後半。記憶力は衰えたにせよ、なんとなくタイルの場所を覚えていることもあるし、「忘れてもそこにあったのかー」と、楽しめる人でした。でも、「記憶」しておかないといけないというハードルは、ある人にとっては高すぎるもので、「楽しさよりも苦痛」という状況になってしまうんだなと思いました。ポイントルールに関しては、ゲーム終了時に表になっている能力タイルのポイントの合計値が勝敗に影響します。なので、どのタイルがどこにあったのか記憶を要する要素は、アブストラクトゲームが苦手な人でも勝てるかもしれない逆転要素になると考えていました。では、いかに「記憶」のハードルを低くしつつ、今までのような逆転につながるかもしれない状況を作り出していくのか。今回出した答えとして、能力タイルの裏側に目印をつけることにしました。能力タイル(左右)の裏面は、ノーマルタイル(中央)と比べて円の外枠に線を入れて見分けがつくようにしました。こうすることで、以前は、「どこに、どんな能力タイルを置いたのか覚えないといけない」だったのが、現在は、「そこは能力タイルだけれども、何の能力タイルかを覚えないといけない」にハードルが一つ下がりました。(と思っています)このバージョンで遊んでみても、自分が感じているようなリバーサルの面白さが残っていたので、裏面になったとき、どこに能力タイルがあるのかわかるような仕様で皆様に遊んでもらいたいと思います。長々と、つたない文章ではありましたが、Reversalリバーサルが出来上がるまでの経緯を書いていきました。プロジェクト終了まで、10日を切りました。皆さんに届くまで少し先ではありますが、Reversalリバーサルの到着をお楽しみにしていただきたいと思います!