ボードゲームはアートワークも大事ですが、ゲームとして面白くなければ本末転倒です。『エルフィンクラフト』は空想世界の探索をテーマに複数のメカニクス(ゲームの構造)で構成された意欲的なボードゲームです。色々な要素が組み合わさっており、直感的にゲーム内容が分かりにくいので、少しでもゲーム内容を理解していただけるように説明を補足させていただきます。
基本的な構造はカードがメインとなるボードゲームです。すべてのカードをひとまとめにした山札からランダムに捲られるカードを並べていくことでゲームは進行します。並べたカードに人型コマ(エルフコマ)を置いていき、そのカードに描かれたアイテム(シンボルと言います)を得ることで、そのアイテムを使い新しいカードを並べていくことができます。最終的に12枚のカードを並べればゲーム終了となります。
わけが分からないと思いますのでイメージをイラスト化してみました。
序盤は簡単なクエストのカードを並べていき、シンボルを集める。集めたシンボルでより難しいクエストのカードを並べていくというのが基本的なゲームの流れとなります。
カードゲームの醍醐味である大量の手札を集めるドローの要素とカードの組み合わせによりゲームを有利に進めるコンボシステムはエルフィンクラフトではモンスターとのバトルで再現しています。
モンスターを倒せば報酬としてカードをたくさん貰えます。貰えたカードの中にモンスターシンボルのカードがあり、クエストを達成していれば場に並べて、またバトル・・・。うまく繰り返せれば、いっきに逆転を狙うことも可能です。
単純に手元にある手札を並べていくだけでもゲームは進みますが、エルフィンクラフトではトレーディングカードゲームのような手札のやりくりができるインスタントシンボルの効果があります。不要な場のカードを廃棄して点数を高める圧縮という技、一度に大量のカードを捲ることができるドロー、捨てたカードをもう一度手札に戻して再利用したりと考えて遊ぶ楽しさがあります。
インスタントシンボルを使うことでカードゲームでお馴染みの戦術が使えます。
【妖精】をたくさん集めて毎回、大量のカードから欲しいカードを引き当てるサーチ。
【ハシゴ】を使い、弱いカードを捨て場にすてる圧縮。
【望遠鏡】を使い、捨て場のカードを使い回す墓地回収。
インスタントシンボルの詳しい効果はPDF説明書に記載していますが、これらのシンボルが描かれたカードを優先して並べることでより楽しく遊ぶことができます。インスタントシンボルの効果はすべてのカードの裏面がサマリーになっていて、ゲーム中にうろ覚えでも問題なく遊べるようにしています。
ボードゲームの醍醐味を楽しもう
『エルフィンクラフト』はカードを並べていくという単純なルールながら、ランダムに手に入る手札をどう使うのか、不要なカードを捨て新しいカードを引き当てるのか、それとも強力なカードを温存して最後の逆転に賭けるのか、見た目とは裏腹にボードゲームならではの選択のジレンマがたっぷりと味わえる内容となっています。
カードをたくさん並ぶ程に色々なカードが並べられるようになる【エンジンビルド】に3体のエルフコマを置きシンボルを獲得していく【ワーカープレイスメント】のような趣きもボードゲームで遊んでいるぞ!という気分が高まります。
最初のプレイではあっさりとゲームが終わると思いますが、プレイを重ねるほど得点化の行動をじっくり考えるようになり、よりゲームを楽しく遊べるようになります。
ルールの詳細は
PDF説明書https://drive.google.com/file/d/14vrepJmcELlyhs6o395LWzPQlWJ-f7R3/view
動画説明書https://youtu.be/3Aml_ChMvkU
で補完しています。