はじめに・ご挨拶
はじめまして。東京フルトヴェングラー研究会の代表、野口剛夫です。1995年以来、不世出の大音楽家ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの芸術世界について考え続けてきました。
このプロジェクトで実現したいこと
当研究会の名誉会員に元ベルリン・フィルのティンパニー奏者、ヴェルナー・テーリヒェンという人がいます。2008年に亡くなられましたが、生きていれば今年百歳ということになります。作曲家でもあった彼の最後の作品、ミュージカル《あと四十日》を、12月の26日に江戸川区で上演しますが、皆さんのご支援をいただきたいのです。
プロジェクトをやろうと思った理由
テーリヒェンはベルリン・フィルのティンパニー奏者として、フルトヴェングラー、カラヤンという、二大指揮者の元で演奏しました。その間に時代は大きく変貌し、音楽界も音楽を追求するのでなく、音楽によってより多くの富を得ようとする音楽ビジネスを志向するようになります。それを身に染みて理解したテーリヒェンは、フルトヴェングラーの音楽態度を回復させることが、今の音楽世界には必要だと悟ったのです。人が自らの心に問い、心の誠実さを取り戻すことが、音楽の回復、ひいては世界の平和へとつながっていくものであることを、彼は旧約聖書の「ヨナ書」を題材にした本作、ミュージカル《あと四十日》で世の中に訴えております。ですので、この作品を今上演することには大きな意義があると考えます。
これまでの活動
このミュージカル《あと四十日》は既に2005年2月に東京、渋谷で私、野口剛夫の翻訳した日本語歌詞、指揮、演出によって初演されました。その時はヤマハから資金の援助を受け、エレクトーンを4台用いたアンサンブルで演奏しました。今回は、生のオーケストラを使います。そして、テキストの翻訳なども内容をすべて見直し、改良し、ヴォーカルスコアも出版しました。さらに、テーリヒェンの遺稿などを集め、この《あと四十日》のテキストも加えた、テーリヒェン生誕百年を記念する単行本も今年12月に出版予定です(テーリヒェン/野口剛夫編訳 『あと四十日~フルトヴェングラーの語り部による現代への警告』㈱アルファベータブックス)。
資金の使い道
皆さんからいただいた支援金は、最も大きな支出である生のオーケストラを編成するための奏者のギャラ、照明や録画の業者を呼ぶための費用として大切に使わせていただこうと考えております。
リターンについて
ご支援は、1万円を一口といたします。1万円(一口)のご支援に対し、本公演のライブ・ディスクをお送りします。また、それ以上の金額を支援していただけた方には、一口毎に東京フルトヴェングラー研究会管弦楽団の定期演奏会ライブCDのリストから1部、返礼品としてお送りします(ご希望のCDの品番をお知らせ下さい)。
実施スケジュール
12月初旬:支援受付開始
12月26日㈰:ミュージカル《あと四十日》公演
2022年1月:各支援者に対し、末日までに返礼品を送付
最後に
テーリヒェンが生誕百年ということで、本公演を企画しましたが、新型コロナの騒ぎなども起き、世の中が生気を失い、音楽とは音楽家とは何か、深く考えさせられることにもなりました。《あと四十日》というのは、聖書からきた言葉で、世の中が滅びるまで「あと四十日」という意味なのです。世の中を滅ぼすのも滅ぼさないのも私たちの心がけと行動にかかっています。多くの方のご支援をお待ちしています。
(なお、本プロジェクトに使用している画像、ビデオ、音源は掲載の許可を取得済です。)
最新の活動報告
もっと見る12月26日の公演は無事終了しました(クラウドファンディングは継続中:ライブDVDをぜひご覧下さい)
2022/01/09 20:01おかげさまで、12月26日、小松川さくらホールにおける本公演は、皆様からのご支援と、演奏者の奮闘により、満足できる内容により終えることができました。公演は終わりましたが、本クラウドファンディングは継続されます。なぜなら、本公演のライブDVD(字幕入)を、多くの方にご覧いただきたいからです。鮮明な画質、音質によって、当日のライブ感が迫力豊かに体験いただけると思います。今後も、皆様からのご支援を心よりお待ち申し上げております。 もっと見る
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