2021/12/21 12:40
■完結巻『ドラクルオーガン』の追加ルール

『オラクルエンジン』シリーズでは、これまで「その本で解禁される新しい要素がタイトルになっている」という法則がありました。その法則は今回も当てはまります。新しい追加ルール「ドラクルオーガン」を紹介しましょう。


●新要素・フォーマット

『ドラクルオーガン』では新たに[フォーマット]という、PC作成時の区分が設けられます。これは、そのキャラクターがどのルールに従って作成されているかを示すものです。

これまでの、オラクルエンジンを使って戦うPCは[OCE]フォーマットとなります。そして、追加ルールであるドラクルオーガンを手にして戦うPCは[DCO]フォーマットです。この2つはどちらかしか選べません。


●ドラクルオーガンルール

「ドラクルオーガン」とは、破壊の化身たる堕落獣の体内にある、中核たる器官……と噂されていたものです。長らくその存在は仮説上のものでした。

しかし堕落獣との戦いが16年目を迎えた日、ノイン王国と魔術学府、そして六神教会が共同で布告を発し、ドラクルオーガンの実在の証明と、その複製品の製造成功を伝えたのです。この日より、新たにドラクルオーガンを動力源とする武器「オーガンウェポン」が戦列に加わりました。

[DCO]フォーマットで作成されたPCは、自身の武器のエネルギー源として、オラクルエンジンではなくドラクルオーガンを使用します。これにより、大きく3つのルール変更が入ります。

◆Dクラッチ

通常なら、各ラウンドの開始時(セットアッププロセス)に行うクラッチロールが、Dクラッチという処理に置き換わります。これは「1〜6の好きな値を宣言すると、自身のシフト値をその値にし、オラクルを大量回復する」というものです。本来なら敵である堕落獣だけしか行えないはずのDクラッチが、PCでもできることになります。もうクラッチロールで出目の悪さに泣きを見ることはありません!

◆イナーシャルダメージ

ただし、ドラクルオーガンの利用はリスクも伴います。本来ならラウンド終了時(クリンナッププロセス)に、シフトの高さに応じたオラクルを回復するイナーシャルゲインが[イナーシャルダメージ]に置き換わります。シフトが高ければ高いほど、より大きなダメージを受けるため、無計画にオラクルを消費していれば、文字通り命で代償を払うことになるでしょう。

◆オーバードライブの制約

ドラクルオーガンの力を持ってしても、PCが《※カーネイジ》をはじめとした「種別:DD」のオーバードライブを使用することはできません。もちろん《※ラストダンス》もです。さらに、オーガンウェポンは一部のオーバードライブへの不適合が確認されています。


ダイス目という運を、オラクルの気合で制御して戦うオラクルウェポン。

命を賭けて、自ら死地へと踏み込み戦うオーガンウェポン。

どちらを選ぶかは、ドライバーであるあなた次第です。