2018/01/10 15:00

年明け早々、寒波襲来のなか有志が集まり、解体工事の合間を縫って、建具をレスキューし、引き取って参りました!解体の工程を調整頂いたり、工具を融通をしてくださったりとご協力いただいたデベロッパーさんや解体屋さんには本当に感謝です。引き戸の木製建具は、80年分の時間が積み重なった自然なエイジング具合で、人工的にはなし得ない、古さ美しさ(古美ている感じ)を感じました。

また、ガラス交換のために細工された取り外し可能な接合部などにも、質実剛健な意匠の中に繊細な手仕事が見て取れました。トラック2台分の100枚以上の建具は、様々なご厚意によって整理保管されています。ご希望頂いている方々への引き継ぎ(順次ご連絡を差し上げますので、もうしばらくお待ちください。)や、我々が企画しているハコザキの街での企画に活用させて頂く予定です。

そして本日より、屋根瓦をおろしたりといった本格的な解体へと進んでいくことになります、、、建具が取り外された空間は、解体を待つ寂しさを感じますが、一方では、柱梁で構成された日本建築の美しさや建物の内部と外部を縁を介して繋がることができる空間の連続性、それを実現する建具の可変性を見て取ることができます。

あとは、工事の方の手によって、記念プロダクトのための柱材、茶道部OBの皆さんへ引き継ぐための垂木材、を解体の進捗に合わせて順次レスキューしていきます。(隣では着々とRC造の職員住宅の解体が進んでいます。)