2022/03/01 21:55

みなさん、こんばんは。
今日もたくさんの方にご支援いただいて76人を突破!
本当にありがとうございます。今朝もたくさんの方が情報をシェアしてくださって、
私たちでは届かない方へも私たちの想いが伝わっています。感謝しかありません。

今日は、「新規就農を諦めた理由」について書きます。
「やるからにはちゃんと、全力でやりたい」と思っていたので、新規就農を考えていました。
まずは段階的に主人が2022年から就農し、軌道に乗ったところで私も敏腕メロン営業マンになる予定でした。(まだ、営業マンになることは諦めていません!)

それを踏まえて、2021年は地域振興局や農政課など色々なところへ話を伺いに行きました。
その中で、就農を諦めた決定打が「補助金が出ない」ということでした。(正確には、「メロンでは補助金が出ない」)

地域振興局が持っているデータによると10アール(1反)辺り、メロンの収益は約30万円。
「メロンでは収益性が見込めないので補助金を出すことはできない」と断られました。
その話を聞いたとき、「え? そんなに低いの?メロンの収益って…」とびっくりしたのを覚えています。(経費抜いたら100万ない! ってメモしてる笑)

私が住む南九州市川辺町が今、一番推している作物が「クルクマ」という花。
これは同じ10アール(1反)辺り約200万円の収益が見込めるそう。
「メロンは経営の主品目にはならないね。」「クルクマの片手間でメロンをしたら?」etc…
たくさんの新規就農者を見て来たからこそ、私たちに良かれと思ってアドバイスしてくださってることは百も承知ですが…

途中から、「補助金のために魂は売らんぞ!」と謎の怒りを覚えました(笑)
「何のための就農なの?。今の仕事だって十分やりがいがあるのに…」
「メロンが足枷?ふざけるな‼︎」なんて感情が湧き出てきて、帰り道の車内では
「もう補助金はいらない」と決まりました(笑)

しかしもうこの時には土地も借りて、4連棟ハウスの建設を始めていて…
「やっぱり趣味のメロンにします」って戻れない状況でした。

せっかく良い土地を貸していただいて、4連棟ハウスも無償でいただいて
(ここら辺の話もまた追って書きます!)
「ここで終わってなるものか」ですよ(笑)

そこから、「やっぱりメロンは作ろう! 」と決めました。
決めた当初は「資金どうする?自己資金も底を尽きるよ」
「認定農業者じゃないと政策金融公庫からも借入できない」とネガティブなことばかり考えていました。

しかし、ある時気づいたんです。
「本業=メロン農家ではないからこそ作れるメロンがある」ということに。
私たちは当初、生計を立てるためには確実な収量が必要で、
そのためには農薬を使用することも致し方ないと思っていました。

今までは家庭菜園レベルだったので、
アブラムシが出たらガムテープで1匹ずつやっつけて、
牛乳を葉面散布して、草抜いて、木酢液かけて…ってしていました。

でも無農薬栽培は病気が入ったら終わり。
安定的な収量を確保できないというリスクもあります。
「メロン作ったけどできませんでした」では生計を成り立たせることはできません。

しかし、就農を諦めたことでライスワーク(生きていくための仕事)はきちんと確保されたまま挑戦ができることに気づきました。
今年も変わらず私たちが作りたい、安心・安全なメロンの栽培にチャレンジします。

今までのような路地栽培からハウス栽培にチャレンジすることでどんな弊害が出るのか?
ハウスで病気が入ったら一気に広まるとも聞きます。
やってみないとわからないですが、応援していただいたからにはできることを全力でしようと思います。みなさんのために、そして何よりメロンのために…頑張ります。

地域振興局の方がしきりにおっしゃっていました。
「小さいお子さんもいるし、失敗は許されないよ」と。
大人は子どもたちに「失敗しても良いからやってごらん」と言うのに、
なぜ大人になったら失敗は許されないのか?私には理解できませんでした。

私の大好きな言葉
「行動しよう。失敗したら、取り返せばいい。大丈夫。」by西野亮廣
失敗する大人を見て、「あぁ、失敗しても良いんだ」って思ってもらえるモデルケースになりたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。また明日!