はじめに
子どものころ『本を読む』のが好きになることは、その後の『生きづらさを解消する』助けになる!『物語』の楽しさを感じてもらいたい。
≪子ども達の読解力の低下≫
2019年12月に行われた国際学習到達度調査(PISA)で、日本の高校生の読解力低下が明確になりました。(文部科学省:2021年度試験は感染症のため延期)
読解力の低下については、読書量の減少が大きな要因の一つで、さらにスマートフォンやSNSの利用などにより短文でのやりとりが多くなったことも挙げられています。長い文章を読む力や日常使う以外の語彙に触れる機会は読書から身に着けて行くことが多く、その機会の減少は、読解力や総合的な国語力の向上を妨げてしまっています。その結果、教科書が読めない学生が生まれる結果となってしまっているのです。(読書をする子は〇〇がすごい/榎本博明著 Ai 教科書が読めない子どもたち/新井紀子著)
≪言語力を身に着けることの重要性≫
人は、『言葉』を通して相手を理解します。『言葉で』伝え『言葉で』考えます。つまり、知っている『言葉の範囲』でしか、理解できず、考えられず、伝えられません。自分が何を感じ、何を伝えたいのか、それが上手くできるだけの『言語力』を身に着けないと、ストレスを感じますね。頭や心の中にあることを上手く伝えられない、分かってもらえないことは、とても苦しいことでしょう。生きづらさを感じるようになるかもしれません。だからこそ、『言葉の力』(言語力)の重要性が叫ばれるようになるのです。
≪読書の効果と読書習慣≫
読書活動は、子どもが、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないものです。(文部科学省HP)
幼児期から小学生の時に、読書する習慣を身に着け、読書が好きになっておくことは、心の成長のみならず言語力向上にも不可欠です。そして、読書習慣を身に着けるには、『読書が楽しい』と感じることが重要で、読み聞かせをしたり本に触れる環境を整えて『物語を楽しむ』機会を持たせてあげることが必要です。
≪現状≫
現在の言語力の低下は、人間関係や意思疎通の難しさを発生させ、生き辛さを感じさせる要因になっていると思います。子ども達に『読書の楽しさ』を感じ、読書に関心を持ち、自ら本や物語に触れる時間を持ってもらえるようにすることが、『生きる力』を身に着けるためにも、急務の課題だと思うのです。
しかし、実際に読み聞かせが負担になっている親は9割に上るという結果も出ています。(出典:子育てや絵本にまつわる記事を配信しているメディア・コクリコの調査)また、様々な物語アプリやネット動画など物語を見る、聴くものは多く出回っていますが、その利用についても、保護者が関心があり、かつ環境が整わないと活用が難しいのです。とてもいいコンテンツがたくさん作られていても実際にはそれらは保護者の手の中にあり、子ども達が触れられるのかは家庭環境にも影響されてしまいます。その結果、特に小学生になってからは、教科書以外の本に触れる機会がない子もいます。
小学生の時に、本や物語に触れ、興味を持てる環境を作ってあげることは、今後彼らが人生を生きていく上での『貴重なツール』を渡してあげることに繋がります。よって、ぜひこの大切な時期にその機会を提供したいと思うのです。
実際、アプリやYouTube等の動画では、学校や施設等においては、使いにくいという声があります。
まだまだCDのほうが扱いやすいのです。家庭環境に関わらず、様々な場所で子ども達が『物語』に触れる機会を持ってもらえるように、気軽に短時間で聴けるように物語CDを制作しようということに至りました。このCDを学校や福祉施設、子ども達が集まる環境において活用してもらい、少しでも本や物語に触れることを楽しいと感じる子供たちが増えることを願ってやみません。
ご挨拶
はじめまして。NPO法人声物園(せいぶつえん)の吉川雅子です。
私たちは、『朗読』を使って、人と人の心をつなぎ、心豊かな社会づくりに貢献できればと活動をしています。そのためにも、子ども達からシニアの方まで様々な方のもとへ物語を届けに行きたいと思っていましたが、世界的に猛威を振るった感染症の影響もあり、直接会いに行けないもどかしさを感じつつ、動画制作や配信等を活用するなど模索しながら活動をして参りました。
しかしながら、子供たちが様々なアプリや動画にアクセスできるかは、周囲の保護者や子ども達が置かれた環境によって大きな差が生まれてしまうのが現状です。置かれた環境によって物語に触れる機会が減ってしまうようなことがないよう、学校や施設等で簡単に扱えるCDの形にして届けたいと思いました。
≪NPO法人声物園の理事と会員構成≫
会員は、現在40名程で、声優・俳優・演出家・脚本家・公演制作・プロデューサー・ナレーター・アナウンサー・教育者・会社員・主婦・大学生など様々です。
このプロジェクトで実現したいこと
①1話あたり5分~7分前後の小学生向けの物語をスタジオ収録して朗読劇にしたものを12話収録したCDを2枚組で500組制作する。主に、小学1年生~3年生向きの1枚と、4年生~6年生向きの1枚を制作
②制作したCD500組を、全国の小学校や放課後児童クラブ、児童福祉施設等子ども達が集まる施設の希望施設に向けて無償配布をし、活用してもらう。
*CD寄贈先については、2022年2月以降、教育委員会や福祉協議会に働きかけるとともに、団体HPやSNS等で募集します。小学生が物語に触れる機会の提供として該当児童数や環境を考慮し、送付先500か所を選定。CDが完成次第、4月以降順次発送いたします。決定した寄贈先については、随時こちらのサイトと声物園HPにて発表いたします。
☆ポイント1~物語の選定~
実際に小学校で流してもらうなどして好評だった作品や、新たに作品募集もして集まった作品の中から、話の内容、表現などの観点から厳選して24話を決定
☆ポイント2~出演者~
音声だけのため、登場人物ごとに別の人物が演じる朗読劇の形式をとり、子ども達が楽しく想像しながら聞けるようにする。声優・俳優・ナレーター等の表現力により物語の世界観を作りあげ、心に届くものとする。
出演予定:小川さこ、川井眞理子・松本みなみ・三田村和美・吉川雅子 他 声物園会員の声優・俳優
☆ポイント3~音楽~
子ども達の想像力を補助するものとして、物語に音楽を活用する。
【寄贈した物語CDを聴くと・・・】
改まったおはなし会などに足を運ばずとも、短い隙間時間などで『楽しい物語』を聴いてもらうことができます。
たくさんの楽しい物語に触れることは、『自分でも本を手にとって読んでみよう』とか、『お話を聞きたい』とか、『物語の中のあの子は・・・』と考えたりなど子ども達がいろいろな世界を知るきっかけとなることでしょう。また、自分たちで『本を読む楽しさ』を見つけ、読書習慣を身に着けることにも役立ちます。
【推薦メッセージ】
☆このプロジェクト立ち上げのきっかけとなった大和市立小学校の教頭B先生より・・・
本校では「黙食」の給食時間に、少しでも子どもたちの楽しみが増えればと思い、流すことにしました。すると放送が終わってから、「先生、しゃれこうべって何?」、「男爵って何?」と、新しい言葉に出会って目を輝かせる子がいたり、「そんなことあるわけないじゃん!」、「こわーい」、とお話の内容をちゃんと聞いて理解している子がいたりと、想像以上の効果があることを実感しました。大変よい機会になっています。
1つのお話が3分~6分くらいなので、給食時間に丁度よい長さです。一度に、2つのお話を流すようにしています。
全部の話を流し終えたので、二回目を流しているのですが、「あ、あのありえない話だ!」と嬉しそうに言う子もいて、心に残っているようです。シリーズになってくれると大変嬉しいです。
☆横浜市主任児童委員Mさんより
主任児童委員をして11年が経ちました。毎日、地域で子育て支援をしております。また、近所の小学校で子ども達に読み聞かせを始めて20年ほどが経ちます。
子ども達にとって物語を読むことも大切だと思います。が、物語を聴いて、子ども達が想像を膨らますと言うことも、子ども達の成長過程において良い点がたくさんあると思います。子ども達は登場人物の気持ちを想像して様々な感情を抱くことができ、それは子ども達にとっても自身の感情が豊かになると思います。ながら聴きでもよいのではないですか?1つの物語をそれぞれの子ども達が、それぞれ思い描ける。物語を聴くと言うことは、子どもを育てる素晴らしいアイテムだと思っています。
寄贈先:確定している寄贈先を一部ご紹介します
・豊橋平安寮 ・児童養護施設伊奈美園 ・児童養護施設美谷学園
・児童養護施設菊水学園 ・児童養護施設神戸実業学院 ・愛児園小百合ホーム
・八代ナザレ園 ・社会福祉法人三愛園 ・クローバーライト
・児童養護施設愛仁園 ・NPO法人KID ・大和市立大野原小学校
・Y's Tap Dance Party
これまでの活動
☆戦争と平和を考える朗読公演「つなぐ~あの日の記憶」を上演いたしました。
会場へお越しいただいた方のみならず、生配信を行うことで、配信で観劇していただいた方もいらっしゃいました。
☆Youtubeチャンネル「朗読パーク」
様々な朗読作品を配信しています。
https://www.youtube.com/channel/UCikBUD0WyLn0ImukbQxrosQ
☆小学校からのご依頼で
・ご指定の作品の朗読動画を制作しました。
・黙食の給食時間に流したいというご希望により、朗読パークにアップされている朗読動画の音声を小学校に提供いたしました。
☆朗読劇のワークショップを開催
気持ちを載せて言葉を伝える表現や日本語の音声の基本などを学び、参加者が物語を朗読劇にして発表しました。
☆オンラインおはなし会
福祉施設からのご依頼により、オンラインによるおはなし会を実施しました。
画面を通してですが、リアルタイムで皆さんの反応を感じることができました。
資金の使い道・実施スケジュール
【資金の使途内訳】
・脚本作成料・出演料 24話分
・収録スタジオ代
・編集・制作費
・CDジャケットデザイン&プレス2枚組×500
・その他:CAMPFIRE手数料、リターン送料
合計:1,000,000円
【実施スケジュール】
2022年1月末:クラウドファンディング終了:収録作品決定
2月:寄贈先の募集、作品収録と編集、制作
3月:CDプレス発注、完成、CD寄贈先の選定
4月:寄贈先へ発送
リターンのご紹介
1,000円> お礼メッセージと星座ごとの応援メッセージ(1ボイス)
3,000円> 声物園オリジナルエコバッグ(1種)とクリアファイル3枚セット
5,000円> 制作のCDジャケットに支援者のお名前入れ+声物園オリジナルエコバッグ(1種)とクリアファイル3枚セット
10,000円> 制作のCDジャケットに支援者のお名前入れ+ 声物園オリジナルエコバッグ(1種)+限定者のみ視聴可能なメイキング映像を視聴
30,000円> 制作のCDジャケットに支援者のお名前入れ+ 一言出演(都内収録スタジオ)+ 声物園オリジナルエコバッグ(1種)(収録にお越しいただくスタジオまでの交通費は別途ご支援者様のご負担となりますのでご了承ください。)
または・・・制作のCDジャケットに支援者のお名前入れ+ 10分程度のお好きな作品を朗読して音声をプレゼント+声物園オリジナルエコバッグ(1種)
最後に
「自分のモヤモヤした気持ちをどうしたらいいか分からない」「上手く気持ちを伝えられない」「相手が分かってくれない」などは、大人になってからも生きづらさを感じさせます。物語を通してであってもいろんな人に出会い、話をし、いろんな考えや感情に触れ、社会にいろんな立場の人がいることが分かると、その知識や感情が役に立つことがあるはずです。また、言葉の力を高めることにより、自分の心や考えを伝えるツールを手にすることは、社会で前向きに進んでいく支えになります。
現実の厳しい社会においても、子ども達が健やかに心を成長させ、希望をもって社会に出て進んでいけるように微力ながらも心を込めて、物語の数々を彼らに届けたいと思っています。
ゲームやネットなど少し華やかさのあるストーリーや視覚的に訴えるものが多い中において、物語を読む声に耳を傾け、自分の心の動きを感じてみる時間がさらに必要とされているのではないでしょうか。
置かれた環境の違いが、子供たちの未来の違いにならないよう、物語CD制作にお力を貸してください。
よろしくお願いいたします。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る物語CD「おはなしパーク」が完成しました
2022/03/26 09:42子供たちへの物語CD「おはなしパーク」が完成しました!!これより、順次寄贈先へお送りします。皆さんのご支援で、完成することができ、誠にありがとうございました。各所で活用してくれることを願っています。給食時間が無音だったり、いつも同じ音楽ばかりというのを耳にします。そんな時にもくすっと笑えたり、その後の会話のタネになるようなお話を聴いたりしてもらえたらなと思います。収録した音声は、ポッドキャスト「朗読パーク」で、公開していきますので、ぜひお聞きください。 *Spotifyなどのポッドキャストで検索していただければ、お聴きいただけます。後日、声物園のHPへもリンクを公開します。 もっと見る
物語CDが出来つつあります
2022/03/11 11:01物語CDを小学生に届けるプロジェクトCDが完成しつつあります。(*^_^*)収録されるお話は、声物園のポッドキャスト「朗読パーク」でお聞きいただけるようになります。*Spotifyやグーグルポッドキャストなどでお聞きください。4月に入ってから少しずつ公開予定です。CDには、1枚12話収録され、2枚組です。バラエティ豊かなお話です。現在、寄贈先も引き続き募集中です。日本全国からご連絡をいただいておりまして、既にお申し込みいただいているところへは、3月末までにはお届けできるかと思います。複数の小学生にCDを聴かせられる環境にある学校や施設、団体、グループなどぜひお申し込みください。施設や団体名、送付先住所、担当者名、連絡先電話番号を以下のアドレスまでお送りください。yoyaku@seibutsuen.jp まで*声物園のHPに施設等名を公表させていただくことをご了承いただきます。 もっと見る
物語収録をしています
2022/02/11 18:13いよいよ次は、作品の収録です。スタジオにて総勢30名近くの出演者で、全24話の完成を目指し収録をしています。今回はすべてのお話で、3人以上の出演者による読みわけで作品を作っています。多いところでは、6人、7人の声が登場します。子ども達にも聞いて分かりやすい音声です。クラウドファンディングのリターンに収録の様子の動画視聴が入っている方には、2月末ごろには、お送りできるように準備を致します。寄贈先のお申し込みを続々といただいていますが、引き続き募集をしています。小学生複数名に聴いてもらう環境がある方、お心あたりがありましたら、ぜひNPO法人声物園のホームページをご覧いただき、お申し込みください。 もっと見る
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