【ごあいさつ】
合同会社ほっぷステップと申します。私どもで、盛岡市の景観重要建造物である「紺屋町番屋」の利活用することになりました。番屋は盛岡市の施設ですが、利活用は賃貸契約で、毎月家賃をお支払いし景観保存に努めながら運営しています。ご縁があり、愛着のある風景のひとつである紺屋町番屋の新しい時代の始まりに関わることとなった今だからこそ、やってみたい自分たちの想いをクラウドファンディングで実現してみようとチャレンジすることにしました。よろしくお願いいたします。
【このプロジェクトで実現したいこと】
かつて盛岡のメインストリートであった紺屋町の番屋やその界隈の歴史と、今回の改修についてまとめ、本として残したいです!
盛岡市の紺屋町番屋をカフェや織物などの体験工房等にした際の改修費用を集めたいです!
【盛岡・紺屋町周辺のご紹介】
盛岡市のことをあまりご存知でない方向けに、つらつらと書いてみます。ご存知の方は、読み飛ばしてください。
盛岡市は岩手県の内陸部にある県庁所在地で、人口は30万人弱です。市内に3つの川(北上川・中津川・雫石川)が流れ、秋には鮭が遡上し、冬には白鳥が越冬しにやってきます。
街中から岩手山が見えるように都市整備されており、天気さえ良ければ綺麗な稜線を見ることができます。私はちょっとしたビルの隙間や橋の上から、岩手山の姿が見えるとほっとします。盛岡は岩手山に見守られているような感覚さえあります。
こういった自然豊かな盛岡で、岩手山、開運橋、岩手銀行赤レンガ館と並び、ランドマークとして長年愛されている紺屋町番屋が、中津川の与の字橋そばの紺屋町にあります。紺屋町番屋のある界隈は、江戸時代に奥州街道として栄え、紺屋町、鍛冶町、紙町などがあり商人の集まる盛岡のメインストリートでした。
明治から昭和初期に通りに銀行や電灯会社などができ、現在でも江戸時代から昭和初期の面影を残しています。岩手銀行赤レンガ館、盛岡信用金庫本店、茣蓙九(ござく)、南部鉄器の釜定(かまさだ)などがひとつの通りに点在しています。また、手焼きの南部せんべいの白沢せんべい店が番屋のはす向かいにあります。
さて、肝心の紺屋町番屋についてです。
盛岡市民には番屋=消防番屋というイメージが定着しておりますが、紺屋町番屋は、盛岡消防団 第5分団「よ組」の消防屯所として使われていた場所です。
南部藩の城下町盛岡の紺屋町番屋の歴史は、江戸時代の南部火消にさかのぼります。藩政時代、町人による「町火消」が組織されました。1813年(文化10年)には、盛岡城下に8つの火消組があり、そのひとつが「よの字組」であったそうです。明治、大正、昭和と転換期を経て、盛岡消防団 第5分団「よ組」として今なお残っています。第5分団は、平成17年まで紺屋町番屋を活動拠点としておりましたが、建物の老朽化により、向いに新築し移転しています。
【プロジェクトを立ち上げた背景 】
紺屋町番屋は地元の保存活動を経て、盛岡市に寄付された建物です。市で耐震化を含めた改修工事を行った後、私どもで内装工事を行い利活用することになりました。
令和4年3月に、カフェ・織物等の交流体験施設としてオープンしました。1階はコーヒーと軽食等のカフェと、地元の工芸作家さんの作品や、自社の織物等布製品、輸入雑貨、土産品などを販売、2階は土日祝に織物等の体験施設として活用しています。
今までなかなか中に入ることができなかった番屋に、皆様にお越しいただきたいです。地元の方にも観光客にも番屋や紺屋町界隈の歴史を感じていただき、皆様に愛着を持っていただける場所にしていきたいです。
これからも変わっていくであろうこの界隈の歴史を大事にしつつ次の世代に引き継いでいくために、建物が生まれ変わるこのタイミングで、商人の街として栄えた紺屋町を見守ってきた番屋とその界隈の歴史を本にまとめ、後世に残したいと考えています。盛岡の歴史について書かれた本はいくつかあるのですが、紺屋町番屋をメインに書かれた本は、今までにないのではないでしょうか。これまでの歴史と、今まさに起こっている変遷をまとめることで、私たちの世代だけでなく次の世代が歴史をたどり、昔に想いを馳せるのに、今回作る本がきっと役立つことと思います。その本を作るために資金を集めたいです。
また、番屋の内装工事は、昨今の情勢や歴史的な建物であることによる資材や工事費高騰により、当初見込みより費用がかさんでおり、今回のクラウドファンディングで集まった資金の一部を工事費の補てんに充てたいと考えています。
ご協力をよろしくお願いいたします!
【紺屋町番屋の利活用について】
建物は盛岡市の施設ですが、利活用は賃貸契約となっており、毎月家賃をお支払いし景観保存に努めながら運営しています。
【私どものことなど】
これまで、私どもの会社「合同会社ほっぷステップ」の「ばったん工房」では、織物の経験の豊富な従業員が中心となり障がい者の就労支援を行い、 南部さき織りや刺繍などの様々な商品を作ってきました。番屋の2階を平日に障がい者の就労場所として活用しています。
【資金の使い道・実施スケジュール】
番屋とその界隈の歴史を本にまとめる資金として使います。また、改修工事では、改修前の造りを忠実に復元したことから、断熱や気密性の確保で費用がかさみ、当初の見込みより1.5倍かかってしまったので、頂いた支援金の一部を工事費用に充てたいと思っています。 また、頂いた支援金の一部は手数料としてCAMPFIREへ支払います。
〇資金の配分予定
・300万円:本の製作・出版費用、返礼品の梱包・送料
・300万円:内装工事費用割り増し分
・150万円:CAMPFIREへ手数料支払い
〇スケジュール
令和4年 1月~2月中旬 室内のクロス貼りや照明工事、空調設備工事、カフェの水回り等の設備工事などを行いました。
令和4年 3月21日 交流体験施設 紺屋町番屋をオープンしました。
令和4年11月 クラウドファンディング終了予定。
令和5年 6月 リターン発送予定。
〇本の制作スケジュール
クラウドファンディング終了後、制作を開始し翌年6月を目途に本を完成させる予定です。
【リターンのご紹介】
本を制作し、完成後、郵送させていただきます。
遅くとも、令和5年6月末までにはお手元に届くように作業を進めます。
出版元:有限会社ジーベック(承諾済)
オリジナルコーヒードリップのセットやクリアホルダーなども、合わせて発送させていただきます。
【最後に】
今回、紺屋町番屋が生まれ変わったこの時期に紺屋町番屋を中心とした変遷をまとめることは、番屋や紺屋町の奥深い歴史を一部でも知る機会になると思いますし、この地域への愛着がますます湧くのではないかと思います。作ろうとしている本は、今の世代から未来の世代へ、紺屋町の歴史をつなぐひとつのツールとなることと思います。ご縁があり、番屋を借り受け、利活用することとなった私どもの本づくりに、是非、ご協力をよろしくお願いいたします!
紺屋町番屋
住所 岩手県盛岡市紺屋町4ー34
URL https://konyachobanya.com
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
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