はじめまして。和歌山県橋本市でお土産物の卸をしている「オカザキ紀芳庵」の岡崎悦也と申します。
皆さん、橋本市ってご存知でしょうか?
和歌山県の北東にあり、奈良県との県境にある市。大阪へのアクセスもよく、霊峰・高野山の入り口として知られるのどかなまちは、お世辞抜きに住みよいまちだと感じています。
ただ、こどもの数は減少の一途をたどっています。少子化は全国的な現象ですが、ここに育った子はまちを後にして戻らず、子育てをする世代が少ない。そういった残念な状況になっています。
橋本市はのどかで、自然ゆたかなまちです。
でも自然の中で子どもを遊ばせるには昨今は危険もつきもの。もっと安全に子どもが遊ぶための地域のシンボル的な場所ができないだろうかと考えるようになりました。現在コロナ禍をきっかけに「人と人が接触を避ける」という社会的慣習が続き、こどもたちの成長にも悪影響が懸念されています。幼少期の体験や記憶は大人になっても影響を与えるもの。家族や地域のコミュニケーションを取り戻し、こどもたちの思い出や地域への愛着心を育み、大切に守りたい。そう考えたことが今回の絵本館プロジェクトのきっかけでした。
わたしたちは一民間企業に過ぎません。そんな一企業がなぜ公共施設でもない絵本館をつくるのか。不思議に思われるかもしれません。でもまちの未来を想うとき、「こども」の存在は欠かせないと思いませんか?
現在、橋本市にも図書館はありますが1ヶ所のみ。巡回図書館もあるものの、回数が少なく路線の制約もあります。そんな中でもこどもたちにはたくさんの絵本にふれて育ってほしいと思うんです。
それなら、絵本に特化した場所を作ることで、もっと親御さんたちが子育てしやすくなり、橋本の「たまご」=こどもたちが豊かに育ってくれるんじゃないだろうか。そんな想いから「たまご絵本館」には最低でも1000冊の絵本を置きたいと考えています。子育ての拠点として親御さんたちにも肩肘張らずに気軽に利用してもらいたいという気持ちから、入館料は無料に決めました。
場所はオカザキ紀芳庵のすぐ隣。京名和自動車道高野口ICから車で2分とアクセスのよさは申し分なし。少し小高い場所にあることから静かでこどもたちが存分に遊んでもらえる立地です。ここを絵本に特化した空間として、絵本の常設だけでなく、特集企画を催したり、絵本作家の原画展や読み聞かせ、人形劇や紙芝居といったイベントも同時に行なっていくことで、子どもたちの「夢のたまご」を育て、コミュニケーションの輪を広げるさまざまな「体験」を計画する予定です。
普段わたしたちはお土産物屋としてお菓子類を製造販売しています。今後はお菓子だけでなく絵本や空間全部を通じて、こどもたちの夢を育むサポートをしたいと思っています。
たまご絵本館のコンセプトは「こども目線」。
大人が「これがあったらいいだろう」と思う余計なものは基本的に置かずに、できる限り自然な状態からこどもたちが自由な発想で遊べる場所にしたいと思っています。
あるのは空間と絵本。ゲームも時には刺激的でいいのですが、文字を覚え、想像の翼を広げる絵本の世界や、そこにある空間を生かしてこども目線でめいっぱい遊んでもらえればと思っています。
これは一例ですが、これまで「駄菓子みっけ」というイベントを催した際には、遊具の代わりにうちにたくさんある段ボールを積み木にして遊んだり、地面にチョークでお絵描きしたりするこどもたちの姿がありました。そんな風に、用意されたソフトではなく、訪れる子それぞれのアイデアでそこにあるものを用いて素朴な遊びの体験を重ねてもらえれば何よりです。
橋本市は卵の出荷量が県内トップの「たまごのまち」。橋本の「たまご」であるこどもたちが、その殻を破ってどんなふうに成長していくのか。その過程を見守っていける場所になればと願います。
これが完成イメージです。
建物自体は木をベースに、壁と犬走りの形に変化をつけて横から見ても、上空から見ても「たまご型」に。敷地の小高いところに建物を配置し、東西に太陽の光をふんだんに取り入れることでこどもたちが1日中自然に過ごせる空間になるよう配慮しました。
室内は約100㎡と小学校の教室1.5倍ほどの大きさで、4つの天窓から朝日が入ると室内が徐々に明るくなっていくようデザインされ、外壁が降りそそぐ光を浴びた時、建物のシルエットが立体的なたまごらしく浮かびあがります。
オープンは2022年4月の予定で計画を進めていますが、建物と周辺を作ること、肝心の絵本の仕入れなどで案外予算がかかることになりました。
当然中にはたくさんの本棚や椅子、内装設備も必要不可欠。オープン後の運営も考えると追加資金は抑えたいですし、こどものための施設である以上、入館料は取りたくありません。
そこで「一緒にたまご絵本館を作る」「一緒に橋本のこどもたちを育てる」というお気持ちでご支援をいただけないかと思い、クラウドファンディングに挑戦することにしました。
オカザキ紀芳庵の歴史は、父の代に九度山町で創業した食料品店から始まっています。その後、食品卸に転向した父のポリシーは「お客さまに損をさせない商い」でした。商品の看板を手書きで作ってあげるなど、卸先の利益になることが第一。わたしや従業員に対しても「失敗してもいいからとにかくやってみろ」という人でした。わたしの中にも同じDNAが流れているのか、いろんなことに挑戦し、事業を通じて地域や人のためになることをしたいという考えをずっと持ち続けています。
うちはお土産物の問屋。和歌山の良さをわかってもらうためにできることは何か。そう模索する中で、商品の裏面を使って和歌山の名所や特産をPRすることから始めました。
わたしの信念は「企業は地域貢献」。現在は「2030年に地域貢献No.1の会社に」を掲げ、こども食堂に食材を提供したり、段ボールを古紙回収に出した利益を地域の老人会に寄付するなど、できることから地域貢献に取り組んでいます。
従業員も幅広く、若者もいれば70代の方もいます。適材適所でその方にあった仕事をしていただけるのが一番。この絵本館の事業を立ち上げることによって、ボランティアが好き、本が好き、橋本をもっとよくしたいといった方々とも地域全体の交流が深められたらと思っています。
橋本市の北西に位置する信太地域は、京名和自動車道高野口インターチェンジに近く、京阪神の都市部からアクセス良好であり、のどかな田園風景が広がる緑ゆたかな地域です。
このたび、地域の子育てを応援するため、自然環境に恵まれた信太地域に、株式会社オカザキ紀芳庵様より「たまご絵本館」を創設したいとの提案をいただきました。
現在、橋本市では子育て世代に対する支援の充実・強化の取組みを進めており、新型コロナウイルス感染症の収束後には、さまざまな世代の交流の場となるスペースとして、市内外の多くの方にご利用いただけるものと考えております。
「たまご絵本館」の創設により、こどもたちが絵本や自然とふれあい、夢を育んでいくことができるものと期待しております。
和歌山県橋本市長 平木哲朗
リターンには、ただただ応援したいと言ってくれる方への心のこもったお礼メールから、オカザキ紀芳庵で製造する自慢の和歌山名物セット、そして絵本館の壁に漆喰を塗ったり窓に絵を描いたりといった絵本館を一緒に作っていただくものや1日こども館長、プレイベントへのご招待など魅力的な内容を取り揃えております。
支援いただいた資金は、クラウドファンディング手数料(金額の10%)差し引いた金額からたまご絵本館の設備や今後の運営費用の一部として使わせていただきます。
たまご絵本館の場所は、高野口ICからすぐですが、周りには何もなく、わざわざ訪れる場所ではありません。その分安心して遊んでもらえる立地です。何より夕焼けがきれいで、紅葉の時期には一体が真っ赤に染まるんです。こどもたちが成長して橋本を離れる日が来ても、幼少期の楽しい思い出があれば、「ふるさと橋本」を心に留めて、またいつかこの風景を懐かしく思い帰ってきてくれる日があるかもしれません。
そのためにもこのたまご絵本館が各世代の交流できる場所になれば。そして、静かさを求められる図書館とはまた違う、こどもの元気な声が響く空間であってほしいと心から願っています。
ぜひともそんな場所を作るため、応援よろしくお願いいたします。
■会社情報
株式会社 オカザキ紀芳庵
・住所:〒649-7207 和歌山県橋本市高野口町大野1807-16
・電話:0736-43-1401
■ 特定商取引法に関する記載
●販売事業者名: 株式会社 オカザキ紀芳庵 岡崎悦也
● 事業者の住所/所在地:〒649-7207 和歌山県橋本市高野口町大野1807-16
● 事業者の電話番号:Tel: 0736-43-1401
●送料:送料込み(離島価格など例外がある場合には記載)
●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
●ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:該当なし
●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄
(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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