◆はじめに・会社概要
はじめまして、ピアノの楽園 代表のピアノ修理職人 大和田 浩哉と申します。
平成15年2月に創業してから当社はまもなく20年目を迎えます。
まさしく山あり谷ありで、 会社の拡大や縮小など大きな移転を3回せざるを得ない状況もありました。 現在の大きく広さのある元々本屋さんだった頑丈な建物に移転できたのは、本当に奇跡としか言えません。
2003年 愛知県一宮市多加木にて創業始める
2007年 一宮市時之島に業務拡張のため移転
2013年 一宮市冨田に移転
2016年より 一宮市西萩原に移転
2012年、2013年 名古屋TVにて「大家族特集」放映
2012年 中日新聞朝刊にて「ハローお仕事」紹介
2013年 9月15日 東海TV「スタイルプラス」
ピアノ再生~6か月間密着取材~
東海仕事人列伝
”ピアノ修理職人 大和田浩哉” 紹介
2013年 月刊情報誌「大人の名古屋」紹介
2013年 11月 一宮FMにてラジオ出演
* you-tube チャンネル hiroyaowada にて数々の動画紹介
当社は設立当初、ピアノ運送とピアノクリーニング修理専門の会社として倉庫から始まりました。
ピアノが日本で作られてから100年以上経ちますが、自分自身が元々ピアノクリーニングという分野を広げた経緯もあり、単なる楽器店のようなピアノ屋さんではなく、ピアノ全般を扱えるようなスタイルを作りたいと思ったからです。
ピアノ全般と言っても、単なる調律をして簡単な修理や調整(整調)をするだけではありません。
ピアノの外装から内部全体に至るまで、バラバラに分解して一から再生し組み立てる作業を行います。
一部作業に機械を使用しますが、ほとんどが手作業の世界でもあり、部分によっては緻密な作業が必要です。人と同じく、ピアノも環境が違えば一台一台状態が違います。ピアノ修理の世界は、奥が深いとつくづく実感しています。
また、使わなくなったピアノを引き取ることもあり、中古ピアノとして修理し販売する事業を加え展開してきました。
【現在の事業内容】
ピアノクリーニング&修理・販売専門の会社
中古ピアノ販売・調律・移動・保管・買取・内部調整・消音ユニット取付けなど全般
古いピアノの再生、作り直し(全弦張替え、響板割れ修理、全塗装など)
家具ピアノ塗装など木工塗装&修理、塗装講習、音楽教室運営
◎得意分野など
ピアノ修復技術、ピアノ塗装、木工加工
ピアノオーバーホール(全弦張替え、全塗装など)
会社を始めてから知られるまでに数年かかりましたが、ピアノ移動の際やフリーペーパーなどの宣伝広告、地道な作業からお客様の口コミによって広がり、ピアノ修理という分野が新聞や雑誌、テレビの取材にも取り上げられました。
中日新聞朝刊「ハローお仕事」
月刊情報誌「大人の名古屋」
東海TV「スタイルプラス」
東海仕事人列伝
”ピアノ修理職人 大和田 浩哉”紹介
◆現在の事業状況
現在当社は、私と社員、嘱託の調律師が数名おります。
6年近く前、元々本屋さんだった頑丈な建物に会社が移転でき、3階建の1階100坪と2階92坪を利用しています。(1階は主に中古ピアノ展示と修理や保管、作業など。2階は小ホール、音楽室など。)
ピアノは、中古ピアノ販売分と在庫、また修理待ちや家の建て替えで保管も兼ねて預かっているピアノなど、合わせると100台近くとなります。2階の簡易小ホールと音楽教室のピアノ以外、全て1階にあるので、1階はかなり手狭になってきています。
2階は、ピアノを置くスペースがあるものの階段のため、重量のあるピアノの上げ下ろしはピアノ専門の運送業者に依頼しなければならず、作業料はその都度万単位でかかってしまい移動手段が大変です。
また、建物は30年以上前の中古物件で古いため、外壁や付属している空調設備がそれなりに老朽化しており、1階と2階のエアコンが故障していることや、2階の半分が屋根のため年数的に雨漏りがあることで、2階にピアノを置くのが難しい状況でもあります。
◆プロジェクトをやろうと思った背景
昭和30年代後半から40年代、さらに50年から60年代にかけて日本はピアノブームでした。ピアノが飛ぶように売れ、各メーカーが競い合い、全盛期には何百ものブランド名があり、何千万台と製造されていました。当時の価格はそれなりに高く、現代の物価にすると100万円前後もする楽器でした。
ところが、高度成長期の低下とともにピアノの需要も低迷し、供給する小さなメーカーなどは生き残るのが難しく、ピアノ職人としての技術を惜しまれつつ倒産や後継者が育たず廃業する会社が次々とでてきました。
大手ピアノメーカーは存続するため、コストを抑える手段として海外に目を向け、材料や人件費などを削り、必要性の高いピアノを海外で製造し価格設定するようになりました。海外では技術指導しても長くは続かず、日本の持つ技術は流出する一方でした。また、世界に比べて歴史の浅い日本では技術の評価が低く、気が付いたときには数多くいたピアノ職人も高齢化が進み、現在の日本では技術の指導が行き渡らない状況です。
現在のピアノ業界は、300年以上の歴史がある海外も含め、ピアノの需要と供給がうまくいかず、経済の変化や電子ピアノの普及により本物のピアノ離れが増え、 大手メーカーでも厳しい経営が続いています。
また、新品のピアノに使われる材料や素材も変化し、昔に比べて品質はあまりよくありません。
[当社の強み]
低迷しているピアノ業界で、当社が今まで何とか継続してこられた理由の一つとして、他のピアノ業者や大手メーカーが製造や修理など、ほとんどを海外に依存しているのに対し、当社では、ピアノ塗装の学校もない中、完全な独学でピアノ塗装修理技術を習得し、30年以上の経験からピアノ塗装技術や木工加工、外装や内部全体を修理する技術を自社で作業している強みがあります。
<SWOT分析>(機会をとらえて強みを発揮する)
内部要因 |
【強み】 ・ピアノ修復技術(30年以上) ・自社で作業する数少ない専門業者 ・特殊なピアノ塗装と木工加工から高級 家具修理や塗装講習を行う ・新商品の塗料の代理店になり異業種と の提携やコラボが可能 (アニースローン代理店) |
【弱み】 ・既存事業は手作業なので時間がかかる ・専門技術で人材が育たず継承が困難 ・大手メーカーに比べ中古ピアノ市場への知 名度が低い ・コロナ禍で対面型事業のため売上げが激減 ・既存事業や新事業の商品には広さが必要 |
外部要因 |
【機会】 ・コロナによる外出減から支出を高級 家具等の購入や思い入れの家具等の 修理に使う人がいる ・ステイホームによりリフォームやDIY の需要が増加 ・本物指向の無垢材を使用した家・室 内・家具等のニーズが根強い ・ネットの普及により世界の数カ国から ピアノ塗装技術のコメントがくる |
【脅威】 ・ピアノや家具等の製品技術を海外に依存 ・電子ピアノの普及によるピアノの低迷 ・少子化によりピアノを習う人数が減少 ・コロナ禍が長期化すると外出や移動自粛に なり来店客の減少が著しい ・コロナの影響から木材の高騰が懸念される ・建物や付属設備の老朽化 |
しかし、ピアノ全般を扱いピアノ修理を中心とする当社では、完成するまで手作業で数年かかるものがあり、作業するには十分な広さが必要になります。中古ピアノを展示するためにも広さや空調設備は欠かせません。
専門技術の人材が育たないという問題に加え、2020年からのコロナの影響が長期化し、売上げが激減するという新たな問題にも直面しています。
(緊急事態宣言下では90%減に近い落ち込みでした。)
今回のプロジェクトは、当社の培った特殊な修復技術を存続しながら、日本の技術の流出を防ぎ伝承していく必要と、今の状況を打破するため、事業状況の見直しを含めて取り組みたいと決断しました。
◆このプロジェクトで実現したいこと
プロジェクトでは、古き良き時代のピアノを親子二代・三代と使っていけるように、本物のピアノを今の時代に合ったアートデザインピアノ として甦らせ、純国産手工芸ピアノを中心にピアノを1台でも多く残したいと考えています。
家やインテリアに合わせて外装を全塗装したり、新しい時代へ引き継ぐために内部も弦を張り替えたり、部品を交換したり、全体または部分的なオーバーホールをします。
電子ピアノとは違い、ピアノは歴史もあり部品は世界共通です。弦の寿命は、50~60年と言われていますが、環境や弾く頻度が違えば状態も変わり、必ずしも交換がいつとは言えません。弦が錆び付いたり、止めているチューニングピンが弛んだり、響板割れで交換が必要だったりと様々です。
ピアノを購入する際、大手メーカー以外ほとんど知られていませんが、本当に素晴らしい日本の名器が数多くあります。新品で販売されるまでにピアノ職人の技術者たちが競い合い、ピアノの弾き心地(タッチ)や音色、デザインにこだわりを持ち、また長く弾き続けられるように部品を選定し改良を重ねていました。いつしか大量生産となり、今は古くなったらすぐ新品に買い替えする時代とともに、ピアノは見た目だけで技術やこだわりがなくなってきているような気がします。中古ピアノとして市場に出ているものや家で眠っている名器もまだ存在しますが、音は鳴っても新品当時の状態ではないので、状態によっては手直しや修理は必然です。
ピアノのメーカーによって特徴や個性はありますが、ピアノのタッチが重い、軽いという弾き心地は調整(整調)でリセットできます。また音色の硬い、柔らかいという表現も内容によって変えられます。
現在将来に向けて、ピアノだけに固執せず、当社の技術を生かし、良質な家具などの木工製品を当社オリジナル商品として製造・販売していくことも考えていますが、ピアノ塗装技術講習や技術者の育成をしながら、日本の技術を伝承し存続するためにはどうしたらよいのか、色々考えてみました。
現在当社は、大きく広さのある建物1階と2階を利用していますが、ほとんど1階で展示や保管、作業をしているため、1階が手狭になり作業の効率がよくありません。
2階は建物が老朽化しているのもあり、雨漏りの修理や空調設備など色々整えないとピアノが置けない状況です。また、コロナ禍により2階の簡易小ホールの使用が少なくなり、2階部分が無駄になっているという現実もあります。
2階を大きく改修することによって、1階から2階へ展示の中古ピアノを移動でき、1階の販売スペースや修理・保管・在庫のピアノがなくなり、1階に広いスペースを確保できます。作業や講習スペースなど様々なことが大きくできるのも可能になります。
改めて、真剣に改装内容を検討して見取図を作成しました。
下記は、改修費用が実際どれくらいかかるのか、数社に見積り依頼した概算結果です。
<改装にかかる主な費用> 単位:万円(税込)
1. 屋根補修 200
2. 天井補修 220
3. 電気工事 460
4. 仕切り・床補修・撤去作業料など 345 1~4合計 1225万円
5. 外壁 600
6. 内装(ゲストルームなど) 420
7. 新しい看板 165 5~7合計 1185万円
8. エアコン 4台 310
9. リフト 300
10. 新しい機械 220 8~10合計 830万円
( 1~10合計 3240万円 )
<新しい機械>
新しい設備を導入することによって、会社内のピアノの移動が楽になり、ピアノの加工技術が早くなるので仕事も楽にしやすくなります。次のステップに購入するのが目標です。
◆これまで修理したピアノたち(全体のごく一部)
出来上がると、一台一台良さが伝わります。
中には、思い出深いピアノをカスタムして使いたいというお客様も何人かみえました。
◆当社の夢
まず最初は、1階と2階を有効活用できるように 2階を大きく改修するための資金を集めたいです。
大きい建物なので、いきなり全部を改修したり、設備を整えるのは難しいと重々わかっています。必要なことから、何を優先に行っていくのか決めていきたいと思っています。
今の当社の力では、運転資金の確保に専念することしかできませんが、今回のプロジェクトによってもっとピアノの世界や日本の技術を知ってもらい、みんなに発信することができるのではないかとプロジェクトを考えました。
ピアノの寿命は、アフターなど手をかければ、一般の人間や家よりも長いものです。好きな仕事は、大変なことばかりでなかなか儲からないですが、自分たちがやっている仕事や技術が将来必要かもしれない、と今でも信じています。
これからもまだまだやり続けたいと切に願っています。
◆資金の使い道
資金が少しでも集まりましたら、当社の2階を大きく改修する費用の一部として使わせていただきます。
費用の総額が大きいので、現在国の補助金でも申請中です。何回か申請しましたが、なかなか通らず難しいですが、最後まであきらめずにチャレンジしていくつもりです。
その他、リターン商品分、CAMPFIRE手数料 に使用させていただきます。
◆リターンについて
今回下記のリターンをご用意しました。
●収納ポケット付きエコバック1個 2,000円
サイズ:約35×23×9.5㎝(上辺32.5㎝)
*商品が完売した場合は同等商品になります。
●マイクロファイバークロス(M)2枚 & グッズ1品 3,000円
色:ピンク、ベージュ、クリーム、ブルー から
色とグッズ商品は当社におまかせになります。
●ハンドル付き真空ステンレスタンブラー360ml 1個 5,000円
Piano line(ト音記号) または グラーヴェ
サイズ:直径約9.5×15.5㎝
*商品が完売した場合は同等商品になります。
●アップライトピアノトップカバー&キーカバー 各1枚 10,000円
色:エンジ&エンジ または ベージュ&ベージュ または バラード&ブルー
●ピアノ椅子 直脚(黒)1脚 30,000円
サイズ:約W55×D34.5×H46~53.5㎝
無段階ネジ式昇降・両ハンドル・脚ゴムキャップ付属
重量:約8㎏ 木製脚 日本製
●ピアノ椅子 直脚(色)1脚 35,000円
サイズ:約W55×D34.5×H46~53.5㎝
無段階ネジ式昇降・両ハンドル・脚ゴムキャップ付属
重量:約8㎏ 木製脚 日本製
(色)マホガニー・Yマホガニー<ヤマハマホガニー>
ウォルナット・艶消しウォルナット
⦿備考欄に色の選択を記入して下さい。
●木製スピーカー1ペア(2個) <当社オリジナル> 50,000円 (30人)
色:木目塗装 10Wフルレンジスピーカー端子なし
●木製コーヒーテーブル1台 <当社オリジナル> 200,000円 (20人)
色:木目塗装 アンティーク風 *下記はイメージ図です。デザインは異なります。
●アートデザインピアノ(アップライトピアノ)1台 1,200,000円 (15人)
色:ご相談 ピアノは純国産手工芸ピアノを使用
選定は当社におまかせになります。
中古ピアノを全体または部分的なオーバーホールをしたものです。
付属品サービス・・・新品イス(近似色)、新品トップカバー、新品キーカバー、
クロス、プラスティックインシュレーター
⦿備考欄に何階設置と床の状態(洋室、和室、床暖房など)を記入して下さい
*一ヶ月に1台のペースで順番に作業するため、半年から1~2年かかる場合があります。
*運送料は1階やマンションエレベーターは無料です。
クレーン作業や階段作業、分解作業などの特殊な場合は別途有料です。
画像はイメージ図でデザインは異なります。
●アートデザインピアノ(アップライトピアノ)1台 1,500,000円 (1人)
色&デザイン:ご相談 ピアノは純国産手工芸ピアノを使用
選定は当社におまかせになります。
中古ピアノを全体または部分的なオーバーホールをしたものです。
付属品サービス・・・新品イス(近似色)、新品トップカバー、新品キーカバー、
クロス、プラスティックインシュレーター
⦿備考欄に何階設置と床の状態(洋室、和室、床暖房など)を記入して下さい
*一ヶ月に1台のペースで順番に作業するため、半年から1~2年かかる場合があります。
*運送料は1階やマンションエレベーターは無料です。
クレーン作業や階段作業、分解作業などの特殊な場合は別途有料です。
古物商許可証番号:愛知県公安委員会
第542632004200号
◆実施スケジュール
2022年2月~3月にかけて準備し、目標に向けて開始する予定です。
下記は、資金が集まりしだい行いたいスケジュール表です。
◆最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました。
運送スタッフとして働いていた頃、移動運搬で不慮の事故がおきピアノにキズを付けてしまったことがありました。すぐ専門の技術者に塗装修理を依頼し、修理したピアノが戻ってきて確認したら、「これは魔法でも使ったのか???」と、思えるほど見事にキズが直っていたことに衝撃を受けました。
不思議でならず、「いつか自分もこんな技術が習得できたら・・・」との思いから、ピアノ独特の鏡面仕上げなど色々塗装技術を調べ、ピアノ塗装技術者に聞いても簡単には教えてくれず、当時はインターネットもないので、今では簡単に入る情報を得るにも苦労しました。
「しかたない!じぶんでやってみよう!」と、図書館に通い、塗装の勉強を一から始め、それ以来30年以上、完全な独学でピアノ塗装修理技術を身につけ現在に至ります。
塗装修理で使う材料や方法は、時代とともに日進月歩で進化していくので、一生を通じて勉強と技術向上に努力していこうと心がけています。
今回、日用品ではないピアノで、自分たちがやってきたこと、また技術が無駄ではないことが誰かに伝われば嬉しいです。小さな会社が何度もダメか・・・とあきらめつつも、信頼してくれるお客様や支えてくれる家族、友人、仲間たちに助けられ今までやってきました。
言うのは簡単ですが、この先も山あり谷あり、とても大変だと思います。
まわりに恩返しができていないまま終わってしまうことがないよう、やり遂げたいと思っています。
応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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