フィリピン台風22号被災地の家屋再建プロジェクト。皆さまのおかげでクラウドファンディングが目標を達成したことで、現地への支援方法について具体的に動き始めています。支援地の一つ、南レイテのリバゴンでは127の倒壊家屋に対して経済的な理由でそのままになっている家屋が90軒。今日から2次調査で再建のためにどれくらいの資材が必要かをルタさんがヒアリングしてくれています。もう一つの支援先、リマサワ島の支援についても先日フランシスが2度目の訪問調査をしてくれたので、少しずつですが支援方法が見えてきました。未だに多くの家庭が屋根のない暮らしを続けています。少しでも被災者の人達が以前の生活に近づけられるよう、現地とコミュニケーションを取りながらなるべく早く動ければと思います。応援してくださった皆様、改めて感謝致します。
ココウェル の付いた活動報告
フィリピン レイテ島での家屋再建プロジェクト、残り11日となりました。今回はできるだけ早く実行するために、18日間という短い期間でのクラウドファンディングとなりましたが、皆様の温かいご支援のおかげで4日目で最初の目標である50万円を達成し、ネクストゴールとして100万円を目標に頑張っております。今回支援対象地域である南レイテのリバゴン、リマサワ島での倒壊した家屋数は全壊で1255棟あります。一部損壊も含めるとかなりの数にのぼり、正直なところまだまだ十分な資金ではございません。 屋根を飛ばされた家屋の多くが、ビニールシートで仮の屋根を作って、日差しや雨風を凌いでいます。レイテ島周辺では、昨年末から続くラニーニャの影響による天候不順で季節外れの長雨が続いていて、家の中に雨が入り込んでしまっています。一方で晴れた日は灼熱の太陽が注ぎます。眠れない日々を過ごして体調を崩す人も多いようで、できる限り早く復興のお手伝いができればと思っています。
フィリピン・レイテ島は、第二次世界大戦の激戦地として知られ、ダグアス・マッカーサー率いるアメリカ軍がレイテ島に上陸し、日本軍が多くの地元フィリピン人と8万人以上の日本兵が命を落とした、歴史上日本と縁の深い場所でもあります。 今でもレイテ島各地に戦没者の慰霊碑があります。戦後の高度経済成長期には、日本が大量のラワン材をフィリピンから輸入したことで、レイテ島の豊かな森も伐採され、大きな地滑りの被害も起こっています。レイテ島はフィリピンの中でも最も貧しい地域の一つで、特に南レイテは定職を持たない人の割合が高く、苦しい生活を虐げられている人が多い地域です。今回の台風22号でも甚大な被害が出ていますが、セブ島などと比較してアクセスの悪さから、支援が届きにくいと言われる地域です。今回のプロジェクトで行う家屋の再建は、南レイテの中でもリバゴンという村と、孤島であるリマサワ島に絞って支援を行うことにしました。リバゴンは2006年に大きな地滑りが起きて1144人の死者・行方不明者が出たセントバーナード町からすぐ近くで、ココウェルも以前から支援活動をしている地域です。もう一つのリマサワ島はレイテ島の南沖にある島で人口は5,100人余りで、1521年に航海中のフェルディナンド・マゼラン一行によってフィリピンで最初のミサが行われた場所と考えられています。今回は、このリバゴンとリマサワ島で被害のあった家屋の再建のための資材購入費用として利用させていただきます。引き続き、ご協力のほど何卒宜しくお願い致します。