5月5日、50日余りにわたった実家の廃真珠工場の再生、そして、ソーシャルイノベーションラボ(通称 「海ラボ」)の初めてのクラウドファンディング挑戦も残すところ3日となりました。
この間、ご支援くださった皆さん、そしてこのページをごらんくださった皆さん、本当にありがとうございます。
この期間を振り返ってみると、さまざまな新しい出会いや懐かしい再会がありました。そして、祖父の代から続く真珠工場や故郷の志摩市にまつわるさまざまな思い出・感情を思いだしたり、新しい未来について話し合ったりしてまいりました。率直に楽しい時間を過ごすことができたと思っています。
当初の目的であった「仲間集め」については、想像以上の成果を得ることができました。
さまざまな方々から寄せていただいたメッセージの中には、「僕も、私も地域のために何かをしたい。」「家業や農家の跡を継ぐのだけど課題が多く何とかヒントを見つけたい。」といった共感であったり、場所や環境は違えど一緒に盛り上げていこうといったお言葉があり、海ラボの成功は日本全国の事業・家業の継承であったり、地域課題に対して何らかの光になれるのではと感触を持つことができました。この挑戦で得ることのできた、人とのつながりは、貴重な財産であると確信しております。
ともかくまだあと3日あります。皆さま、何卒よろしくお願いいたします。
私の実家の話だけではかなり小さなお話です。私の実家だけでなく、志摩市の英虞湾全体を含めた大きな改革の絵を描いて志摩市、三重県とも協力して取り組もうとしております。今回はその先頭バッターとして私の実家の真珠工場を選んでいただきました。
選ばれた理由は、英虞湾内で1番状態の酷い工場であったことと、後継者が明確であることの2点だったようです。
この工場を何とか再構築することができれば、英虞湾にあるほかの200以上にも上る廃真珠工場の再生に光が見えてくるといった背景があります。あくまで、これは内情ですので読み手の皆さんに与える感情としては、個人的な事情に映ったかもしれません。
日本のありとあらゆる地域で同じような事業継承や地域課題がが起こっているものと思います。そこに対する、切り口や具体的なソリューション、またはコミュニティづくりのノウハウ、その他のありとあらゆるデータをオープンにして、産業創出から地域の活性化までを日本の地域が一丸となって進めていけるところまでいつか持っていきたいと考えております。
現在はそのファーストステップとして、まずは自らの場、地域で人を惹きつける場やコミュニティづくりに注力していきたいと思っています。
この志摩市は「Garden of God」と呼ばれる、 2,000年以上も昔から鮑や伊勢海老などが獲れる豊饒の海があります。その海は自然の雄大さを感じさせる熊野灘と、自然の神々しさを感じさせる英虞湾から成り立っています。伊勢志摩には人を惹きつける神秘的な魅力があり、志摩市にほど近くの伊勢神宮には年間1000万人ほどの方が訪れます。
その多くの方々に、志摩市の新たな旅行スタイルやライフスタイルのご提案として、船を主な移動手段とし、さまざまな工場を転々とする形で、私の工場やその他の真珠工場を訪れる形に持っていく。
それは、私の実家の海ラボのような産業創出がテーマの場であったり、自然豊かな地を生かしたキャンプ場であったり、真珠づくりの体験場であったり、真珠や真珠養殖の廃材を生かしたアートに触れる場であったりと、オンとオフを行ったり来たり、揺蕩いながらクリエイティブな時間を過ごせる空間と時間をデザインしたいというのが、最終的に描く絵になります!
こちらのクラファンのはその一つのピースであり最初の一歩となります。みなさまのご支援がそのビジョン実現へ貴重な後押しとなります。
繰り返しとなりますが、最後までやり切る覚悟とみなさまへの深い感謝を申し上げます。
ありがとうございます。