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幹細胞ってなに?あまり聞いたことのない難しい言葉がならんでて、「なんのことかわからない」が大半の方の率直な感想だと思います。なので まずは『幹細胞』について説明させていただきます。幹細胞は2つの特別な機能をもっています。例えば、私たちの身体はもともと1つの受精卵から細胞分裂を繰り返していくうちに、骨や筋肉につながる細胞に変化したり、赤血球や白血球に変わる細胞になります。つまり、いろいろな働きをする細胞に変化できるのが『幹細胞』なんです。また幹細胞は何度でも分裂を繰り返せます。(普通の細胞は80回ぐらい)だから、私たちの身体は成長できるんです。でも、幹細胞は年齢とともに減っていきます。例えば、傷の治りが遅いとか顔の輪郭が…とか何かしら心あたりがあると思うのですが、『幹細胞が減る=老化』なんです。また、新型コロナウイルスとも密接な関係をもっている。幹細胞や免疫細胞、組織細胞など(以下、幹細胞など)から分泌される成長因子や調節因子のことを「サイトカイン」といって、体が刺激を受けると幹細胞などに信号を送って、幹細胞などを増殖させたり、免疫細胞や組織細胞にわかれたりして体を守るために働きます。コロナに感染した場合、感染した部位に炎症が起きて、サイトカインがつくられ、幹細胞などに炎症が起きていることを感知させることで、炎症やそれによって引き続いて起こる組織破壊から体を守るように命令を出します。しかし、炎症が進行してしまうと、サイトカインも大量に分泌されるようになり、幹細胞がサイトカインの分泌をコントロールできなくなってしまい、(その状態を「サイトカインストーム」と呼ぶ)こうした状態では、ウイルスだけでなく自分の細胞にもダメージをあたえてしまい、さらに過剰な炎症をおこしてしまいます。幹細胞は成長のみでなく、エイジングケアや健康維持など、ありとあらゆることに関係してきます。