はじめに・ご挨拶
そもそも、プロジェクト申請者山岸と著者の小川の出会いは40年以上前に遡ります。その後著者がタイへ拠点を移したため連絡はしばらく中断しておりましたが、ひょんなことから再会を果たし、その時点で互いに日系企業の海外進出に大きな関心を抱いており、再会の数年後には現在の活動拠点である「日本税理士合同事務所」を設立し今に至ります。奇しくも著者が1987年より1997年までの10年間、駐在員として勤務していたのも同じビルでした。
その結果私共は日本と東南アジアのタイで会計事務所を運営し、日タイ双方にて日系企業を支援しています。その代表が申請者の山岸、タイ事務所の役員が著者の小川という関係です。著者は1987年より移住し、劇的な発展を遂げたタイにおいて活躍した中で出会った人、事、ものを通して得たことを描き切った作品です。
もう一枚の写真は、1984年のバンコク市内です。こんな環境がガラガラと音を立てるように変貌して行きました。
このプロジェクトで実現したいこと
この作品では異文化社会で共鳴しあるいは対峙したことを羅列するにとどまらず、生活の舞台となったタイという国の社会構造、背景にある歴史までを論じています。もちろん異国で体験したおもしろストーリーも交え楽しめる本でもありますが、これを方法論として捉えれば一国に於ける体験談に留まらず、海外に興味のある方々、海外で就業中の方々や移住も視野に入れる方にとっては必ずや一つの道標になることと考えます。
この著作の主な内容です!
初めて出会ったバンコク・嘘は泥棒の始まり?・この国の商売・多国籍面談・言葉にすること、向き合うことの大切さ・マイペンライを活用しよう・田舎の親戚たち・タイのお葬式・家族の絆と身内びいき・僧修行・婚姻入籍結納金・お役人様には逆らうな・永住権と帰化申請・首都大洪水・クーデター・旧国王陛下崩御とその後・ベビーシッター事件・先駆者たち・タイトルマッチ同行記・外科手術・路傍の人たち・象と人との関わり・営業禁止、不法就労、解雇・連ドラと現実の世界・ミストレス・女性の地位・多民族国家・意趣返しや復讐・変わりゆく地方の姿と農業・国境という認識を持たぬ人々・近隣国からの人たち・華人街日本人街・バイカーたち・幸福度指数
終章 三十年で変わったこと
著作内容ご紹介
「建て前の可笑しさ」 抜粋
官公庁やお役人様の言うことには事の本質から考えるととても可笑しなものが多い。
交通警官にアンダーテーブルを支払うと大抵は(嬉しそうな顔で)「次から気を付けなさい」などとおざなりなことを言う。ただ、中には正直な人も居て、そこからの移動が楽な様一方通行を逆走する様に誘導し敬礼で見送ってくれる者もいる。あるいは田舎の警官で、止められるからには必要だろうと小額紙幣を準備しておくと、違反の内容も言わずにただニコニコと紙幣を見つめている方もいたりする。せめて罪名を言えよと思う。
ーー中略ーー
職場に突然男性が入って来て、私の姿をビデオに撮り始めたことがある。お役人だろうと想像はついたが、「どなたでしょうか?肖像権の侵害になります」と言っても聞く耳を持たない。お役人に逆らっても得することは無いので、事務所の責任者に応対させると「労働省から来たのでこの人の労働許可証を見せなさい」「すぐ近所の別の事務所にあるので持ってきます」「いいえ、今すぐ出せないのが問題なので、逮捕します」労働許可証は複数の会社で登録しても冊子は1冊だけなのでここに無いのも当たり前なのだ。すぐに持参させ、それでも駄目だというので押し問答になったが最終的には「連行しない為には何か方法がありますか?」「500バーツの罰金を支払いなさい」ということで解決したが、時間の浪費なので最初から目的を言って欲しかった。実に回りくどいやり方をするものである。
「母と子の関係」 抜粋
この国の母たちは一生甘え教えを乞う、子らにとって途轍もなく大きい存在である。特にいい年をした大人の男性が田舎の両親にしょっちゅう連絡を取り「お母さん、お母さん」と呼びかけ、また同居していれば毎日の様に寄り添っている姿を見ると、この国の男性は全員マザコンでは無いかと言いたくもなる。つい昨日も愚息の同窓生であった子が母親と共に来訪し、息子さんは20代後半なのだがその甘えっぷりを見せつけられ、何と揃えてあったスニーカーがペアルックで、微笑ましいと思う反面やはり理解不能というか我々とは異質なものを感じた。
ーー中略ーー
肉体労働以外の職場では女性の人数が圧倒的に多い。人数だけではなくその能力でも完全にリードしている。かく云う私の事務所においても男性社員が長続きした例は無く、結局は女の園状態である。生み、育て、稼ぐまで女性がリードしているのなら最早男性の居場所さえ危ぶまれる。家庭が母親中心になるのも道理だ。ならばとまた男性の意識が家庭外に向かってしまうというのは、これこそ社会の悪循環と言えるだろう。更に更に、その結果この様な男性どもが夜の巷を徘徊すればそこには無責任な父親に代わり家計を支えるため酒客接待に励む女性たちが待ち構えているのだから、世の中上手くできているというのか、救い様が無いと言ったら良いのか。
プロジェクトをやろうと、思った理由
駐在員から始まり、ひょんなことから現地で結婚、子育て、起業を実現し、触れ合った様々なことを、そしてそれらの体験がどの様な歴史、文化、社会構造によるものかを考察し、海外に興味を抱く人たちに届けたいと思い立ちました。
これまでの活動
法人経営の傍ら、帝国データバンク発行・帝国ニュースなどのメディアへの10年間に及ぶ定期投稿、また月刊タイ情報を、タイ日本双方の顧客、そして一般社団法人JPBM(日本中小企業経営支援専門家協会)会員の方々、九士業と云われる「士」のつく専門家約300名への提供をしてきました。
資金の使い道
現地費用 B(タイ・バーツ、B1 = ¥3.5)
CAMPFIRE手数料 ¥ 60,000
タイでの印刷・製本費用 (B405+消費税B30.8)x 200冊= B 86,670 = ¥303,345
日本への送付分(予測:120冊)の送付料 B7,980 = ¥ 27,930
日本国内送付料 ¥870 x 120冊 = ¥104,400
予備費 = ¥ 4,325
リターンについて
1 著者署名入りペーパーバック + 月刊タイ情報(送付前最新版より今後1年分) ¥3,000
2 電子書籍 + 月刊タイ情報(送付前最新版より今後1年分) ¥2,500
3 著者署名入りペーパーバックのみ ¥2,000
* タイ国内の支援者様
システムの都合上、リターンの送付先が日本国内のみとなっておりますが、システム上は仮に日本のご住所を記入いただきまして、ご支援のメッセージにタイの送付先をご記入、あるいは下記アドレスまでメールご送付下されば、必ず国内送付で手配させていただきます。
ogawa@nihon-zeirishi-cooperate.com
実施スケジュール
2022年3月21日募集終了
5月10日までに印刷・製本
タイ居住の方およびは 直接送付
電子書籍はメール送付
日本居住の方には日本の発送拠点へ送付
→5月末日までに転送させていただきます。
*月刊タイ情報はメールにて毎月10日までに送付させていただきます。
最後に
支援者の方々にはエピソードをお楽しみいただきながら、東南アジア事情のご理解を深められることと確信しております。よろしくお願いいたします。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-In 方式方式で実施します。
目標金額を達成しなかったとしても、 終了日までの支援金を受け取れます。
最新の活動報告
もっと見る国会図書館の蔵書になりました!
2022/06/20 21:42ご支援いただきました皆様および著者である小川邦弘の当作品にご興味のある皆様へ。製本が完了し、支援者の皆様にはすでに送付させていただきましたが、この度、正式に国立国会図書館の蔵書として認められましたのでご報告申し上げます。 まだ著書の在庫はございますので、ご購入希望の方がいらっしゃいましたら、yamagishi@nihon-zeirishi-cooperate.comあるいは、ogawa@nihon-zeirishi-cooperate.comまでご連絡をいただければ、ご送金先をご案内し、送付のお手配をさせていただきます。 もっと見る
製本完了しました!
2022/05/12 16:59予定通り、昨日製本が完了し手元に届きました。 タイ在住の方には一週間以内に、日本の方には29日~31日の間に発送させていただきますのでお楽しみに。 月刊タイ情報ご希望の皆様、6月初旬より1年間にわたりメール送付させていただきます。 もっと見る
印刷製本開始いたします。
2022/03/09 13:29ご支援いただきました皆様、有難うございました。現在、印刷製本に向け準備を開始したところです。印刷はタイで行いますので、5月末に日本へ持参し、発送させていただきます。お楽しみに! もっと見る
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