2022/03/22 22:50

こんにちは。

イマックデザイナー奥谷です。

クラウドファンディングにご支援いただき、ありがとうございます!


・なぜイマックはフランスのイメージがあるの?

・なぜ「イマックデザイナー奥谷です」と自己紹介しつつ「アレクシア」という名前もあるの?


という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

今日はその背景をご説明したいと思います。


もともと、母がフランスに渡ってデザインの仕事をしていたのがきっかけでした。

最初はパリのデザイン事務所に所属して仕事をしていましたが、のちに独立してテキスタイルデザイナーとして仕事をし、10年ほどたったところでコスチュームジュエリーと出会ったそうです。


その頃にはパリで出会った父と結婚し、私が生まれていました。

私が日本名とフランス名の2つの名前を持っているのは、そのためです。

「Aleksia(アレクシア)」が私のフランス名です。


コスチュームジュエリーの魅力にひかれた母は、ジュエリーデザイナーに転身し、「imac」というブランドを立ち上げました。

「imac」の意味は、「International Mode & Art Company」の略です。


母はテキスタイルデザインを通して身につけた植物や動物のデッサン力を活かし、絵を描くように様々なモチーフのジュエリーデザインをしました。

そしてフランスをはじめ、ヨーロッパの工房を訪ね、そのデッサンをコスチュームジュエリーとして実現する技術力を持つ職人たちと出会いました。

それがイマックの始まりです。


その職人たちとは、今や何十年もの付き合いです。

フランスでは、いくつもの工房と長く仕事をしてきました。

例えば、


・ヘアアクセサリー工房:

アルプス地方には、伝統的にヘアアクセサリーの工房が多い町があります。

その中の1つがこの工房です。

家族経営の小さな工房で、腕の良い職人を抱え、イタリア製の樹脂版を加工して、美しいヘアアクセサリーを作る技術を持っています。

イマックのパリオフィスで打ち合わせをしたり、イマックデザインチームが工房に赴いたりしながら物作りをしています。


・コスチュームジュエリー工房:

パリで個人が営む小さな工房ですが、樹脂専門工房としてフランスではよく知られていて高い技術力があります。

ハイブランドのコスチュームジュエリーも受注する、実績ある工房です。

工房オーナー自身が職人として制作し、イマックデザインチームが依頼する(時には)難しい形状も確かな技術で美しく実現してくれます。


・コスチュームジュエリー工房:

南仏に工場を持ち、パリにオフィスを構える工房。

七宝や天然素材など、様々な素材、モチーフを扱う技術力を持ち、ハイブランドのコスチュームジュエリーも受注しています。


・ヘアアクセサリー工房:

ブルターニュ地方に工房を構え、周りに広がる自然の美しさをアクセサリーに表す表現力と、高い技術力を持っています。

工房オーナー自身が職人として制作し、丁寧な手仕事と美しい形やカラーへのこだわりを持った物作りを行う工房です。


などなど、フランスには多くの素晴らしい工房があります。


しかし、フランスでも日本と同様、後継者問題が深刻です。

後継者が見つからず工房が廃業となると、貴重な技術やパーツが失われる危機に瀕してしまいます。


私の周りでも、

・後継者がいない

・姪や知り合いを後継者にしようと育てたが、継ぐ意志がない

・子供が自社に入ってくれない(違う業界の仕事を希望する)

など、フランス工房の後継者不足についての話を耳にします。


それに加えて新型コロナウイルスの流行があり、後継者不足問題も加速しているように思います。


この問題を今日明日に解決することは難しいですが、長期的な取り組みとして、このフランスの工房における後継者不足問題の支援ができないか、できるとしたらどのような形でできるのかを、考えていきたいと思っています。


素晴らしい技術とセンスを持った工房が紡ぎだすアクセサリーの数々を、日本の皆さんにこれからも楽しんでいただけるように頑張りたいと思います!


------------------------------------------------------------

☆初めてご覧になる方へ☆

皆さまに笑顔をお届けするプロジェクト。

1978年創業ブランド「イマック」がヨーロッパの職人と作り上げるアクセサリーです。

現在の支援者数=43人

現在の支援総額=856,500円

https://camp-fire.jp/projects/view/547539