はじめに・ご挨拶
はじめまして。明大前商店街振興組合・理事長の本杉香(もとすぎかおる)と申します。明大前商店街振興組合の理事長を務めて25年になります。
まず初めに、少しだけ明大前エリアの紹介をさせてください。「明大前」はその名の通り「明治大学和泉キャンパス」の最寄りで、明治大学をはじめ日本学園や日本女子体育大学付属二階堂高校、日本大学鶴ヶ丘高校など学校がたくさんある“文教の街”です。古くから、学生たちの活気と若々しさがあふれる街ですが、またその一方で、世田谷区松原や杉並区和泉という地域で長く暮らしている住民が醸し出す優しい雰囲気が融合する、都心とは思えない「人間味のある街」です。また、「明大前駅」は京王線と井の頭線の交差点であり、新宿駅まで5分・渋谷駅まで8分と、10分以内で通えるアクセスの利便性から、近年、明大前エリアには20代~30代の単身ワーカーが増加しており、一人暮らし、学生、ファミリーと住まう人々の層が拡大しています。
プロジェクトを立ち上げた背景
ある日のお昼時、私が商店街の蕎麦屋「近江家」を訪れると、パソコンを開いて作業をしているビジネスパーソンがいました。近年のリモートワーカーの増加から、明大前の飲食店にはそういった姿が増えてきています。そのビジネスパーソンは、お蕎麦が提供されてもしばらくパソコンを閉じることなく作業を続けていました。私はとっさに蕎麦屋の経営者である仲間のことを思い、「回転率が命の、昼時の蕎麦屋でパソコンすることはないだろう」と不憫に思いましたが、数分後、あったかい蕎麦を食べながら、ふと、「回転率が命の、昼の蕎麦屋でパソコンするしかなかったのか」と、今度はそのビジネスパーソンを不憫に思いました。その話を商店街の組合員にすると、「うちの店でも食事後にそのまま長時間テレワークをしていく人がいる」「うちのカフェもリモートワーカーはとても多い」と大いに盛り上がり、これは、商店街でお店を経営する仲間にとっても、住まう人にとっても、「解決できうる課題」だと思いました。
そこで今回、こちらのキャンプファイヤーさんで、明大前商店街と・商店街を思う人の力を集結して、明大前商店街を“もっと新しく盛り上げる”コワーキングスペースを作りたいと思いました。近年、増加している明大前エリアに住まう単身ワーカーの皆さんや子育てしながら働くママさんワーカーにも、もちろん、学生の皆さんにも喜んでもらえる場所になると確信しています。
このプロジェクトで実現したいこと
明大前コワーキングスペースは、「3つの妙」を叶える場所にしたいと考えています。その3つというのは「便利」で「気軽」で「安全」であることです。
1.便利なスペース
コワーキングスペースは「明大前駅」徒歩1分、明大前ユーザーにはなじみのある駅前のココカラファインの3階を使う予定です。駅からのアクセスが抜群なので、明大前エリアに住まうビジネスパーソンにも、学生たちにも、そして、新宿や渋谷に用事のある皆さんにもフラッと立ち寄れるような便利な場所にしたいと思っています。
2.気軽なスペース
コワーキングスペースを使うユーザーの入退室の管理と決済は、『Suup』というワークプレイス検索アプリの提供者と協力して、QRコードの読み取りのみで完結する仕組みを予定しています。一度、スマートフォンでアプリをダウンロードして、個人のキャッシュレス決済方法を登録した後は毎度、入退室時にQRコードを読み込むだけ。簡単に使えて、誰もが気軽に使いやすいコワーキングスペースを作りたいのです。
3. 安全なスペース
コワーキングスペースは半無人での運営としながら、定期的に明大前商店街の防犯パトロール隊である「明大前ピースメーカーズ」による見回りを予定しています。長く自分たちの力で自治を行ってきた明大前だからこそ運営できる、新しい形のコミュニティ・プレイスとなることを目指しています。この点はもう少し詳しく、お話をさせてください。
【明大前コワーキングスペース詳細】※想定
●住所 〒156-0043 東京都世田谷区松原2丁目26−15 3階
●営業日 月曜日~金曜日
●営業時間 8:30‐18:30
私たちの地域のご紹介/これまでの活動
私自身、明大前エリアに住んで53年になります。明大前商店街を紹介するのに、「明大前ピースメーカーズ」の活動に触れずにはいられません。少し昔の話をさせてください。
明大前駅周辺には長い間”交番”がありませんでした。そのため、平成10年頃から、松原地区の犯罪が激増し、北沢警察署管内でワースト1エリアとなってしまいました。地域の小学校でも、10日に1件痴漢被害が起こるという深刻な事態になっていたのです。
明大前商店街は、先ず交番の設置が必要だと関係先に働きかけましたが、設置条件等に合致せず断念することとなりました。そこで、「自分たちの街は自分たちで守ろう」と、商店街の中の事業として、民間交番を構想し、平成13年、北沢警察署の指導を仰ぎ、防犯パトロール隊「明大前ピースメーカーズ」を結成し、若者10名で活動を開始しました。
主な活動内容は民間交番の運営と毎日のパトロールです。平成13年には、窃盗・強盗・ひったくり・空き巣といった犯罪が年間537件ありましたが、パトロールを行うことで抑止力となり、1年間で、なんと303件の犯罪を減らすことができました。区内犯罪件数ワーストワンから ピースメーカーズが活動を始めてから3年で、安全安心の街ナンバーワンになりました。ピースメーカーズを開始して10年目で、年間の犯罪件数は、なんと15件にまで減らすことができました。
ピースメーカーズの活動は、これらの活動成果により、北沢警察署長賞、世田谷消防署感謝状、世田谷区長賞、警視総監賞、全国防犯協会長賞、ついには、東京都知事賞、内閣総理大臣賞を受賞するまでにいたりました。
現在、明大前ピースメーカーズは42名で運営していて、月曜~土曜まで小学校の通学路の見守り、夜は街のパトロールを続けています。駅前の民間交番では、1日12~13時間、住民がボランティアで滞在し、街の道案内などにも対応しています。
私たちには、「自分たちの街を、自分たちで守ってきた」過去があります。明大前は今や充分に安全な街になりましたが、そのスピリッツは今もなお生き続けています。令和の今は、「安全を守る」というミッションから「自分たちの街を、自分たちでもっとよくする」という次なるミッションの達成に向けて、私たちの活動をもっと向上させていけると信じています。
コロナ禍、変革していく新しい時代への対応
都内の他地域と同じように、私たちもまたこの2年間、コロナ禍で大きな打撃を受けました。明治大学をはじめ学生の登校が大幅に減少したこと、周辺に住まうビジネスパーソンの外出自粛により商店街の飲食店をはじめ多くの加盟店が苦戦しましたし、閉店、閉業を余儀なくされる店舗もありました。多くの企業と同じように、商店街も時代に合わせて変革が必要であることを痛感する2年間でした。コロナ禍でたくさんの飲食店がテイクアウトやデリバリーといった配送への対応を行い、状況を改善するべく努力したのと同じように、私たちが作る「コワーキングスペース」は、明大前商店街が新しい時代に対応するための、一つの解だと思っています。
この明大前コワーキングスペースが、明大前エリアのワーカーや学生が集う新しいコミュニティになればと考えています。そうして出来上がった地域のコミュニティが、結果としてコロナ禍で打撃を受けた商店街への人流を取り戻す形になれば、これほど嬉しい事はありません。
お散歩がてら商店街に出て、おいしいランチを食べて、コワーキングスペースで働いて、お買い物をして自宅に帰ったりする使い方をしてもらうのもいいですね。そういった働き方をする仲間ができても楽しいと思います。商店街にはユニークな専門店もありますから、1日中商店街で過ごせてしまうような新しい盛り上げ方をしたいですね。
資金の使い道
集めた資金は設備費と立ち上げ期の初期運営費用(3か月分)とリターンのご用意に充てさせていただきます。
【設備費】机、椅子、WIFI環境導入、出入口の改修・・・40万円
【初期運営費用】20万円×3か月分・・・・・・・・・・・・60万円
【リターンのご用意】18種類・・・・・・・・・・・・22万円
※上記に加え、Campfire手数料10%(13万円)
合計:1,350,000円
実施スケジュール
22年2月中 設備準備
2月28日 クラウドファンディング終了
3月1日 コワーキングスペースオープン
3月下旬 リターン発送
リターンのご紹介
リターンについては協力者の方々や他のクラウドファンディングでの様々な事例を参考にさせていただきご用意しました。まずは一度コワーキングスペースにご来訪いただくことが、私たちとしては1番嬉しいことです。商店街をいつもお使いいただいている皆さんには、きっと喜んでいただけるリターンもご用意しています。ぜひ、明大前商店街とコワーキングスペースに一度ご来訪ください。
詳しくはリターンページをご覧ください。
最後に
このプロジェクトを、明大前商店街振興組合の皆さんと一緒に成功に導くことを私自身心から楽しみにしています。私自身、コワーキングスペースを立ち上げるのも、クラウドファンディングも初めてのことですが、たくさんの協力者が明大前商店街のために頑張ってくれています。この場を借りて、改めてお礼を申し上げます。
このプロジェクトが、明大前商店街の組合員と、明大前エリアに住まう人々をつなげ、また、ゆっくり立ち寄ったことのない方に「明大前商店街」との新しい出会いを創出することを願っています。ここまでお読みくださったすべての皆さんへ、心から御礼を申し上げます。完成後にはぜひ一度、コワーキングスペースと商店街に訪れてください。お待ちしています。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。
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