2022/03/07 21:13

皆さん、こんばんは!
沙道プロジェクトへの応援、ご支援、誠にありがとうございます。

本日は、写仏セットの基盤を担当した木工家具彫刻の匠・若林克友氏を紹介いたします。

若林氏は、神奈川県大和市に生まれ、中高生時代を長野県松本市で過ごし、日本大学工学部建築学科を卒業。その後、福島県にて、木の注文家具の制作を始めます。
2011年に東日本大震災を経験した後、札幌を経て、現在居住している富士川町へ。

富士川町では、スナンタ製作所を開き、小物や彫刻作品、注文家具から住宅まで!幅広く手掛けています。 

ある日、写仏セットの原案を作り始めていた硯の匠、雨宮弥太郎氏が若林氏の工房を訪ね、「板文庫」のような物は作れないか?と打診された時、沙道プロジェクトのメンバーに加わりました。

「板文庫」とは、紙や書簡・草紙類などを入れておく箱と、硯箱を兼ねた文具で、近世の主に公家が用いた草子挟みの一種です。紙ばさみとなる板に紐を通し、その上に紙と硯を載せて紐を結びます。

この形であれば、和紙と道具を一緒に保管するすることができると雨宮氏は考えたのでした。

それから、若林氏の試作が続きました。それぞれの道具がピタリとはまること。持ち運びしても揺れないこと。しかも見た目が美しくなくてはいけない…。

沙道プロジェクトメンバー全員で、美しい配置等を考え、場所も正確に決め、塗りもオリジナルの方法で美しく、万が一、墨がついても汚くならないように工夫を凝らした結果、目立たないけれど、大切な大切なパーツを作り上げました!

全て、手作業で窪みを作っていくため、最も時間と手間のかかる行程かもしれません。

写仏セット「なまよみの」完成品

クラウドファンディングのリターン品としては、若林氏が彫刻のメインモチーフとしている「節穴」(木の節の穴)の彫刻もお選び頂くことができます。

木が成長してゆく際に、もともとあった枝が幹の中に取り込まれることがあります。」、この時の枝の痕のことを「節」と呼びます。鳥や虫に樹皮が傷ついた時、その部分を癒そうと巻き込むように成長した部分の痕跡であったり、樹脂が細胞の隙間に溜まり、点や筋状に色が変わった場所であったり…。 若林氏曰く、「節」とは、木の生命活動の大事な痕跡。

「お前の目は節穴か!?」と、悪口で言う時に使われる言葉でもありますが、本当は生命の神秘の成せる技が作り出した物なのです。その「節」に魅せられた若林氏の手によるアート彫刻がこちらです。

 

木の種類は檜。鉄の土台に支えられた高さ20cmの作品です。
(自然の風合いを生かしているため、節の大きさは5cm程異なる場合があります。)

若林氏の作品は、富士川町のスナンタ製作所にあるショールームでご覧頂けますが、河口湖にあるハナテラスに常設で展示されているので、ご覧になってみてください。

スナンタ製作所:山梨県南巨摩郡富士川町小室砂垈 (増穂ICから車で15分ほど)
https://www.sunanta.work/
https://www.facebook.com/Gallerytarao/


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