私は今回この企画を進めていく中で改めて強く思ったことがありました。それは、なぜ私自身、力道山を知らない世代やプロレスを見る機会が少なくなってしまった世代に伝えていこう、残していかなければいけない。と思ったかということです。強く思ったわけは今回「プロレス殿堂館リングサイド」を作ると言った時のまわりの反応にありました。
私の周りは先輩、後輩を含めて20歳前後の人ばかりです。周りの人からは「どんな場所になるの?」や「なにがあるの?」と聞かれます。その時に内容を話す中で「力道山」という名前を出すと不思議なことにほとんどの人から「聞いたことある!」や「プロレスはよくわからないけどその人は知ってる!」という声が聞かれるんです。正直、これに私は驚かされました。同世代でプロレスはよくわからないと言うのになぜ知っているのだろうと。「分かるの!?」と聞くとみんな「何かで見たことある」や「いつ知ったかは分からないけど知ってる」って言うんです。これを聞くうちに、プロレスが地上波のゴールデンタイムからなくなり、なかなかプロレスに触れることが少なくなったこの時代にプロレスのことはわからなくても人生の中のどこかで知らないうちに自然と触れることがあるのが”力道山”なんだ!と感じさせられました。これって本当にすごい事だと思うし、とても重要なことだと思います。
力道山というプロレスラーが、日本そして世界でどれだけ偉大な存在であったかということをしっかり伝え、形にして残していかなければいけないと改めて思いました。「プロレス殿堂館リングサイド」という場所からしっかり伝えていけるようにこれから益々気を引き締めて頑張っていこうと思います。
永田 侑太郎