2018/02/04 23:39
レコーディングまで1ヶ月!

寒い日が続いておりますが体調崩されたりしてませんでしょうか?

いよいよ2/28開始のレコーディングまで1ヶ月を切り、クラウドファンディング募集〆切まで2週間を切りました。個人的な練習も佳境に入ってきております!

というわけで今日からしばらく収録曲目の紹介をさせていただこうかなと思っております。何せ今回のCD、有名な曲はスパーク1曲のみという何ともニッチな作品になりますもので。。。お付き合いいただきますとともに、各種SNS等でお広めいただけますと幸いです。

それでは栄えある1曲め!

悲歌/小栗克裕

この作品は2011年に開催されたオブロークラリネットアンサンブルのリサイタルで僕がエスクラ独奏を演奏させていただくことになった際、オブローへの作品提供をしていただいていた小栗克裕さんに委嘱したものです。

オーダーとしては、「とにかく美しい曲をお願いします」というほぼ丸投げでしたが、小栗さんからは本当に素晴らしい曲があがってきました。エスクラと言えばオーケストラで扱われる際はとにかく騒がしい役どころが多いので、そのイメージを覆す、しっとり聴けるものをという意図でのオーダーでしたが、あがってきたタイトルは「悲歌」。奇しくも初演は東日本大震災の直後ということで、特別な感情を持って演奏に臨んだことを覚えています。

タイトルからも想像が出来ますが、曲調は緩やかな短調で、小栗さんが実際に僕の演奏を聴いて惚れ込んでくださったという、エスクラの低音を存分に活かした美しい旋律から曲が始まります。次第に感情が昂ぶってきて悲哀の色がさらに濃くなり、慟哭を感じさせる細かいパッセージや高音を使った旋律に発展し、途中一転して重音(一度に2つ以上の音を出す特殊奏法)を用いた祈りにも似た静かな悲しみが現出。そして冒頭の旋律が再び現れて曲は終わります。

恐らく、何とも言えない聴了感を得ていただけると思いますが、それもあって今から何曲めに収録しようか悩んでいます。

最後に、とてつもない作品を書き上げてくださった小栗克裕さんに深謝を申し上げて、1曲めの曲目紹介を終えたいと思います。

と、こういう感じで紹介していきたいと思います。次回もお楽しみに!