2013/04/15 02:11
とにかくJRが来れる日程で招聘して展覧会の内容を詰めようということで
9月の9日から13日の来日を決めた。JR自身はワタリウム美術館の展覧会が過去の作品も紹介する回顧展形式の初の美術館での展覧会になる。だから東京で展示を詰めたいとの依頼があった。
しかし、ワタリウム美術館として、私と姉とで震災の被害のあった地域と繫がっていく展覧会にしたいとの思いがあった。JRならば被災地と東京を繋げ世界に発信していけるアーティストという思いがあった。ダメもとでもいいからとにかく東北の現状を見ようということで私たち弟姉は大胆にもジャーナリストの津田大介さんに一泊2日でざっと廻れるコースを組んでもらって車で一緒に旅行したわけです。仙台から石巻、南三陸、気仙沼、陸前高田をまわり、津田さんの知り合いの漁師だったり商店会の人たちとあって現地の状況を生で見たのです。1年は経ったといえ、仙台から徐々に北上していった経緯は個人的にはかなりショックだった。石巻の雄勝町での入組んだ湾にまで津波が押寄せ街ごとなくなっていたの光景は忘れられない。
一見きれいな草原の様に見えるが、その間から建物の基礎コンクリートが見えるのがよけいに痛々しかった記憶がある。
この旅でどのようにJRに被災地の事を見せたり、現地の核になるような人や場所をおぼろげに決め何としてもJRを東北へ連れて行ってプロジェクトをやろうと決心した。