肝臓癌のDちゃん
Dちゃんは
本名DVのDちゃん
若かれし頃
嫁のチャメスを乱暴に扱っていたのでDVのDちゃんとなりました
(本人は嫁命でそんなつもりはございません)
Dちゃんは3羽目にやってきたオス
ある夜、まだほとんど整備もできていない敷地の前の
真っ暗な草むらに
でっかい軍鶏と2羽並んで置かれていた
[写真 ごみだらけの敷地
車まで出てきた!]
オロオロしながら
アミを探して
恐る恐るエイっと 頭に被せたが
逃げもせず
アミなど全く必要なく捕まった
[写真 デカイ軍鶏にびっくりデカイからデカクックと名付けた]
その頃 海の仕事も忙しく那覇市内から通いだったため
修理途中のプレハブに2羽を入れて
一緒に座っていたから 喧嘩しないだろうと思い込み
100きんのワイヤーネットで軽く囲いを作り 別々に入れて家に帰った
そして次の日事件は起こった
昼過ぎに
近所のおじさんから電話があり
プレハブの中で軍鶏が大喧嘩をしていると
カギも閉まったままで
どうにもできないと
帰りたくても海の上
やっと仕事を終えて
向かったが
時既に遅く
壁一面に血が飛び散り
引きずり回したような血の跡が
デカクーは置いていった所のハウスに座り
Dちゃんは 台所に倒れていた
勝利したのはデカクーのようだ
病院で治療を受けたが
全身打撲で 3、4日
Dちゃんは動かなかった
【写真 負けたDちゃん】
幸い命に別状はなく済んだ
軍鶏のオス同士は必ず喧嘩になることを勉強した
あの夜はただ暗くてお互いが見えなかっただけだったのだ
その後も近づけば2羽はケンカしていたが
少し前に捨てられた
2羽のメスを1羽ずつ
嫁に与え
楽しい軍鶏生活が始まった
【写真 気がつけば敷地にいたメス2羽 茶色がチャメス、黒クイナと名付けた】
よくわからないので
色が似た者同士くっつけた
[写真 黒黒でデカクーとクイナ]
【写真 茶系でDちゃんとチャメス】
2羽は嫁命で
美味しいものはすべて嫁に与え メスはどんどん太っていった
1日中メスの面倒を見て(ほぼストーカー)
高いところの草をとってあげたり
鶏のオスの優しさを
教えてもらった
【写真 網の間から茶メスに草をとってあげてるDちゃん】
そんな幸せな生活を送っていた2羽に病魔が襲いかかった
2020年4月
ほぼ同時期に デカクーはお腹に水がたまる病気になり
Dちゃんは原因わからないがご飯を食べなくなった
デカクーは2~3日に1度病院に水を抜きに通うことになる
日に日に痩せていき
[写真 デカクー最後の立ち姿]
2020年6月2日に
逝ってしまった
それでも最後の日までフルーツを食べたりミルワームをおねだりしていた
[写真 動物病院の先生が毎回送ってくれたので これで最後にしてといったお花]
そのあとDちゃんも死にかけたが
奇跡の復活を遂げ
今に至る
あれがガンの始まりだったのか。。
当時は人に対してとても攻撃的だったDちゃんも
今ではすっかり私の家族
目にくちばしを入れても つつくこともない穏やかな子になった
しかしDちゃんのDNAが許さないようで
デカクーの兄弟
ノラキチだけは許せないのである
病院に一緒にいく日は
互いに面白くない
私にも軽く噛みついてくる
なんとか後ろに顔を出そうとするDちゃんと
出した瞬間に返り討ちにしてやろうと待つノラキチとの攻防戦は続く
軍鶏は面白いですよ。